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1. No pain, No gain.
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しおりを挟む颯はスポーツ推薦で入学した。残念ながらケガが絶えず、思うように活躍できないまま野球を辞めた。
ファミレスに着くと、駐車場は混雑していたが幸い6人掛けの席は空いていた。最近のファミレスはタブレット端末で注文するだけでなく、提供用のロボットの運用が始まっている。
ロボットが子供の前を通るたび、彼らは興味深々に観察する。俺たちはと言うと、スマートフォンに夢中だ。
財布を失くしてしまったため、料理を頼まずドリンクバーで我慢することにした。颯が戻って探そうかと気を利かせてくれたが、諦めると言うと勝矢が食事代を持ってくれることに。
正直、空腹は限界にあったし、勝矢は遠慮しないでと言ってくれた。食欲そそる写真に、指が吸いこまれる。
「あんな事しておいて、食べられるのかな」
「え?」
ハンバーグを頼もうとしたところで、ブレーキがかかる。
「私だったら無理だよ」
「嗣乃、よせ。あの事は忘れようと言ったはずだ」
「颯はいいよね。簡単に切り替えられるんだから」
「どういう意味だよ?」
颯は腕組みをし威圧的な姿勢を取る。
「ちょと二人とも。騒ぎを起こしたら本末転倒だよ。それに、僕たちには話し合わなければいけないことがたくさんある」
勝矢が止めに入った。佐環も心配そうに両者を見る。
俺はハンバーグではなく、パンケーキを注文した後、「とりあえず、水飲んで落ち着こう」と人数分注いだお冷を渡す。
俺たちは運命共同体。お互いの弱みや秘密を握り合わなければ始まらない。
俺がよく知る人物は、勝矢だ。彼の秘密は、実の父親に逮捕歴があること。彼が幼い頃、公務執行妨害によるものだった。それが彼にとって包み隠したい過去であるかは、分からない。品行方正な生徒だった、彼自身についての秘密や弱みについては、すぐに思い浮かばない。
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