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1. No pain, No gain.
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しおりを挟む「率直に言うと、弱みを握りあうってことだよね…。有効な方法かもしれないけど、合言葉を使えば勘づく人も出てきそうだから、気を付けないと」
反対するとばかり思っていた佐環が乗ってきた。俺もこの流れで、意見を伝える。
「し、嗣乃の意見に賛成だ。久しぶりに会う時は、合言葉を訊いて確かめた方が安全だと思う」
「佐環と壱歩は賛成ね。あとの二人は?」
「いいよ」
「俺も賛成だ」
卒業すればバラバラになるはずだった同期5人が、だんだんと結束していく。
合言葉を決めるために話し合っていると、水平線から漏れ出した陽光が、雲を押し退けるかのようにして空が白み始めた。
俺たちは一旦車に戻ることにした。今いる場所からかなり離れた場所に止めてあるため、警察が怪しむことはないだろう。ただ、駐車場というより空いているスペースに停めたという感じなので、無断駐車扱いされる前に移動させたい。
颯が車の鍵を開ける。グレーのSUVに全員乗り込み、俺は助手席に座った。隣にある黒いハッチバックの乗用車は佐環のものだ。彼女の父親が新車で購入したらしく、運転が壊滅的に下手なせいで原付しか乗ることのできない俺は、それを聞いた時少し惨めな気持ちになった。
シートに身を預けると、一気に睡魔が襲ってくる。緊張から解放され、このまま欲望に従ってしまいたい。それは彼らも同じだったが、颯は手を叩き早いうちに決めてしまおうと言う。体を後部座席に向けて合言葉を考える。
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