美獣と眠る

広告代理店のオペレーターとして働く晶。22歳。
大好きなバンドのスタンディングライヴでイケオジと出会う。
まさか、新しい上司とも思わなかったし、あの人のお父さんだとも思わなかった。

あの人は――



美しいけれど、獣……のような男

ユニコーンと呼ばれた一角獣。

とても賢く、不思議な力もあったために、傲慢で獰猛な生き物として、人に恐れられていたという。

そのユニコーンが、唯一、穏やかに眠る場所があった。

それは、人間の処女の懐。

美しい獣は、清らかな場所でのみ、
幸せを感じて眠っていたのかもしれない。







































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