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第四章
角激
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狙いを定めると、引き金を引いた。
耳をつんざくような銃声が、辺り一面に轟く。
角イタチに続けて銃弾が命中し、その命を奪っていった。
やっぱり反響が凄いなぁ。
角イタチに四方八方から襲われるのを防ぐ為、ガレージを背にして銃撃している。
今も絹江さんが発砲し、ガレージから銃声が反響して返ってきた。
鼓膜だけではなく、体全体が震えるようだ。
まあ、こればっかりはしょうがないよなぁ。
角イタチは次々とやって来る。
新たな角イタチに狙いを定め、引き金を引いた。
また、轟音が体に返ってくる。
それでもめげずに、引き金を引いた。
次々にやって来る角イタチを、返り討ちにしていく。
熊谷茂雄は思わず独りつぶやいた。
「ガンバってんなぁ……」
先程から銃声が、引っ切り無しに聞こえてきていた。
それとは別方向からも、遠くで銃声が鳴っていた。
それらをトラックの荷台に腰かけて、何気なしに聞いている。
茂雄は煙草を取り出して、火を点けた。
深く吸い込んで、大きく吐き出す。
「フウゥゥ――……」
吐き出した煙が、悠々と空に舞っていく。
暫くぼんやりとそれを眺めながら、煙草を吸った。
煙草を吸い終えると、携帯灰皿にねじ込んだ。
傍らに置いてあった、拳銃を手に取る。
45口径のオートマチック式で、一世紀前の設計の代物だが、未だに様々なところで活躍する、長年連れ添ってきた頼れる相棒だ。
おもむろに銃を構えて、引き金を引いた。
銃声が響き、悲鳴が聞こえた。
『ギイィ――ッ!』
銃口の数メートル先で、角イタチが頭から黒い鮮血をまき散らし、その場で倒れた。
茂雄は荷台の上で立ち上がり、また、独りつぶやいた。
「こっちでも、少しガンバるとするかぁ……」
強い衝撃が左腕にかかる。
「くぅッ……!」
飛んできた角イタチを、ライオットシールドを使っていなした。
勢い余って角イタチは、体勢を崩した。
角イタチの腹部に狙いを定めて、引き金を引く。
『ギギィィ――……!』
銃声と共に角イタチは悲鳴と、黒い鮮血を上げて倒れた。
「ハァ……ハァ……手こずらせやがって……」
呼吸を整えながら、周りを確認する。
絹江さんは大丈夫か……弾倉を交換中か……。
ふと、一匹の角イタチが目についた。
少々離れた位置だが、こちらに向かってきている。
まだいるのか……!
角イタチに狙いを定め、引き金を引いた。
銃声が続けてなり、角イタチに一発、二発と銃弾が命中していく。
角イタチは歩みを止めて、力尽きて倒れた。
それと同時に、45口径のオートのスライドが後退したままロックされ、銃弾を撃ち尽くしたことを示した。
こっちも弾倉を交換しないと……。
ライオットシールドに肘をつけながら、リリースボタンを押してロックを外し、空の弾倉を取り出した。
空の弾倉をウエストポーチに入れ、新しい弾倉をタクティカルベストのポケットから取り出そうとした。
次の瞬間、絹江さんの叫ぶ声が聞こえた。
「狛彦、後ろッ‼」
それと同時に、後ろからも鋭い叫び声発せられた。
『キシャャァァ――ッ!』
いつの間にッ⁉
咄嗟に身を翻しながら、後ろの叫び声のする方へ、ライオットシールドを押し払った。
角イタチがライオットシールドに衝突して、ビリヤードボールのように軌道を変える。
セッセーフッ! けど、体勢が――。
翻って避けたおかげで、体が倒れそうになった。
角イタチが傍にいるのに、今倒れるのはマズい‼
「んんッぐゥッ!」
それを力いっぱい踏ん張って、どうにか持ち直させる。
傍らで角イタチが軌道を修正しようとして、体の向きを変えていた。
今は先に……!
角イタチの方に踏み込むと、前蹴りのような感じで、踵を使って蹴り押し込んだ。
「オラッ‼」
金属のような硬い感触が、足に伝わってくる。
『ギイィッ!』
角イタチが吹っ飛ばされて、転がっていく。
良しッ! 距離がとれた!
今のうちに弾倉を――。
次の瞬間、銃声が鳴り、角イタチが銃弾を食らって、黒い鮮血をまき散らしていく。
絹江さんだ!
『ギイィィ――……!』
角イタチは断末魔を上げると、一切動かなくなった。
お礼の意味を込めて、絹江さんに片手を上げた。
せんきゅ~~!
それに対して絹江さんが、これ見よがしに片目を指で下げて、舌を長く出した。
エエぇ――ッ⁉ 何でッ⁇
でも……ちょっとかわいいですけど……。
耳をつんざくような銃声が、辺り一面に轟く。
角イタチに続けて銃弾が命中し、その命を奪っていった。
やっぱり反響が凄いなぁ。
角イタチに四方八方から襲われるのを防ぐ為、ガレージを背にして銃撃している。
今も絹江さんが発砲し、ガレージから銃声が反響して返ってきた。
鼓膜だけではなく、体全体が震えるようだ。
まあ、こればっかりはしょうがないよなぁ。
角イタチは次々とやって来る。
新たな角イタチに狙いを定め、引き金を引いた。
また、轟音が体に返ってくる。
それでもめげずに、引き金を引いた。
次々にやって来る角イタチを、返り討ちにしていく。
熊谷茂雄は思わず独りつぶやいた。
「ガンバってんなぁ……」
先程から銃声が、引っ切り無しに聞こえてきていた。
それとは別方向からも、遠くで銃声が鳴っていた。
それらをトラックの荷台に腰かけて、何気なしに聞いている。
茂雄は煙草を取り出して、火を点けた。
深く吸い込んで、大きく吐き出す。
「フウゥゥ――……」
吐き出した煙が、悠々と空に舞っていく。
暫くぼんやりとそれを眺めながら、煙草を吸った。
煙草を吸い終えると、携帯灰皿にねじ込んだ。
傍らに置いてあった、拳銃を手に取る。
45口径のオートマチック式で、一世紀前の設計の代物だが、未だに様々なところで活躍する、長年連れ添ってきた頼れる相棒だ。
おもむろに銃を構えて、引き金を引いた。
銃声が響き、悲鳴が聞こえた。
『ギイィ――ッ!』
銃口の数メートル先で、角イタチが頭から黒い鮮血をまき散らし、その場で倒れた。
茂雄は荷台の上で立ち上がり、また、独りつぶやいた。
「こっちでも、少しガンバるとするかぁ……」
強い衝撃が左腕にかかる。
「くぅッ……!」
飛んできた角イタチを、ライオットシールドを使っていなした。
勢い余って角イタチは、体勢を崩した。
角イタチの腹部に狙いを定めて、引き金を引く。
『ギギィィ――……!』
銃声と共に角イタチは悲鳴と、黒い鮮血を上げて倒れた。
「ハァ……ハァ……手こずらせやがって……」
呼吸を整えながら、周りを確認する。
絹江さんは大丈夫か……弾倉を交換中か……。
ふと、一匹の角イタチが目についた。
少々離れた位置だが、こちらに向かってきている。
まだいるのか……!
角イタチに狙いを定め、引き金を引いた。
銃声が続けてなり、角イタチに一発、二発と銃弾が命中していく。
角イタチは歩みを止めて、力尽きて倒れた。
それと同時に、45口径のオートのスライドが後退したままロックされ、銃弾を撃ち尽くしたことを示した。
こっちも弾倉を交換しないと……。
ライオットシールドに肘をつけながら、リリースボタンを押してロックを外し、空の弾倉を取り出した。
空の弾倉をウエストポーチに入れ、新しい弾倉をタクティカルベストのポケットから取り出そうとした。
次の瞬間、絹江さんの叫ぶ声が聞こえた。
「狛彦、後ろッ‼」
それと同時に、後ろからも鋭い叫び声発せられた。
『キシャャァァ――ッ!』
いつの間にッ⁉
咄嗟に身を翻しながら、後ろの叫び声のする方へ、ライオットシールドを押し払った。
角イタチがライオットシールドに衝突して、ビリヤードボールのように軌道を変える。
セッセーフッ! けど、体勢が――。
翻って避けたおかげで、体が倒れそうになった。
角イタチが傍にいるのに、今倒れるのはマズい‼
「んんッぐゥッ!」
それを力いっぱい踏ん張って、どうにか持ち直させる。
傍らで角イタチが軌道を修正しようとして、体の向きを変えていた。
今は先に……!
角イタチの方に踏み込むと、前蹴りのような感じで、踵を使って蹴り押し込んだ。
「オラッ‼」
金属のような硬い感触が、足に伝わってくる。
『ギイィッ!』
角イタチが吹っ飛ばされて、転がっていく。
良しッ! 距離がとれた!
今のうちに弾倉を――。
次の瞬間、銃声が鳴り、角イタチが銃弾を食らって、黒い鮮血をまき散らしていく。
絹江さんだ!
『ギイィィ――……!』
角イタチは断末魔を上げると、一切動かなくなった。
お礼の意味を込めて、絹江さんに片手を上げた。
せんきゅ~~!
それに対して絹江さんが、これ見よがしに片目を指で下げて、舌を長く出した。
エエぇ――ッ⁉ 何でッ⁇
でも……ちょっとかわいいですけど……。
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