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  翌日、早朝に、研究員用の宿舎に寄ってみた。
 宿舎は二階建てで、赤味のあるレンガの壁は青々とした葉の蔦に壁を覆われていて、そのおかげで夏はそこそこ涼しいらしい。
 古いけどちゃんと補修もしてあり、周囲には程よく緑の木々が植えてあり、ちょっとした庭と畑も有り、聞いた話によると、静かで住み心地はなかなかいいらしい。シャワールーム、そして何より各部屋にキッチンが備え付けられているのも素敵だ。
 研究員は家賃免除なのもとても素晴らしい。
 管理人のおばさんは朝早過ぎて少し寝ぼけていたけど、ちゃんと応対してくれた。
 運良く一部屋あいていたので、即申し込んでおいた。





 一日だけ休みを貰って、リリオに手伝ってもらいながら、とりあえず生活にすぐに必要になるだろう物を箱やカバンに詰め込んだ。
 後は少しずつ、仕事の合間に片づけては運び込んでいけばいい。

 借りた荷馬車に荷物を運び込んで戻ってきたリリオが、珍しく不安そうに少し青ざめた顔をして、僕を見上げてきた。

「本当に、これでいいの~……? サーナ。僕、本気で、これは止めた方がいいと思うんだけど……」

「良いも悪いも、どっちにしろ出て行かないといけなくなるんだから。それなら、早い方がいいだろう?」

「それは、そうだけど~……。僕、やっぱり違うと思うんだけどな……。ねえ、サーナ。やっぱり、ラディさんに話を聞いてからのほうがいいと思うよ、僕~!」

「……いや。それはダメだよ。絶対、最初に引っ越しといた方がいいって。その方がラディもきっと……助かるだろうし。だって、長年一緒に暮らした友人に、出てってほしい、なんて。言いにくいだろ?」

「あ~……まあ、それは確かに、そうだけどさ……。僕、怒ると、思うんだ~……絶対……ラディさん、すごい怒ると思うんだ~……!」

 マジヤバいって~!と、リリオが焦ったように声を上げ、何故か眉を目一杯下げて半泣きになって、両手を握りこぶしにして、上下に何度も振った。
 僕は少し呆れながらも、僕の事を一生懸命心配してくれている友人にちょっとほっこりしながら笑みを浮べて、安心させるように肩をぽんぽんと叩いた。

「ありがとう、リリオ。僕の事、すごく心配してくれて。でも、大丈夫だよ。怒ったりはしないと思う」
 むしろ、ほっとした顔をするんじゃないかな。説得する手間が省けたって。

 そうかなあ~!?と何故か納得しきれないらしいリリオに苦笑しながら、僕は、屋敷の玄関前に集まっている人達を振り返った。

 そこには、執事さんとそのお弟子さん、使用人のおばさんとその三人娘、庭師の人達、大きな猫と白い鳥、今までこの屋敷で一緒に暮らした、お世話になった人達と動物たちがいた。

 仕事の手を止めてまで、こうしてわざわざ見送りに出てきてくれるなんて。
 彼らの気遣いと優しさに、目元がじわりと熱くなってくる。溢れてくるものを僕は手でぬぐい落としてから、今までの感謝を込めて頭を下げ、笑みを浮かべてみせた。


「皆さん。今まで、本当に、本当に、ありがとうございました。此処での生活は、とても暖かく、そして、幸せでした。こんな僕にも、皆さんはとても優しくして下さって……感謝してもしきれません。僕は、皆さんのことは、絶対に忘れません。ありがとうございました。心からの感謝を。そして皆さん、どうか、どうか健やかに。お元気で……」


「サーナーティオ様……」
「サーナ様」
「うう、サーナちゃん……」
「にゃあぁ……」
「ピイィー!?」
「本当に、本当に行ってしまわれるのですか……? サーナーティオ様……。ラディウス様のお帰りを、お待ちした方が……」

 涙目の執事さんに、僕は首を横に振った。

「ラディには、宜しくお伝え下さい。それからどうか、忙しくても、しっかり食べて、ちゃんと休んでと。怪我をしないように、どうか無理はしないでと。それから──どうか、幸せに──……」

 ……きっと、なるだろう。
 だって、あの、ラディだ。
 昔からガキ大将気質で、喧嘩にもめっぽう強くて、次期騎士団長候補で、珍しい精霊の加護を受けてて、珍しい神聖系の雷魔法も使えて──甘いものが好きで、時々甘えてくる、可愛いところもあって。格好良くて。優しくて。
 すごく良い奴、なのだ。

 僕は目元がまた濡れてきてしまい、慌てて俯いてから擦った。最後にぐずる子供みたいに泣きわめく姿なんて、みせたくはない。僕はもう大人なのだ。そんな情けないさよならなんて、したくない。

 僕は未だに不安そうな顔をしているリリオの背中を叩いてから、一緒に荷台に乗り、出発の合図を御者の人に伝えた。

 遠ざかっていく屋敷をみながら、見ているはずなのに、どうしてなのかぼやけてよく見えなかった。



 * * *



 引っ越しが済んで、二日後。

 南西の砦から、ラディたちの討伐隊が無事、帰還したとの話を、女史から聞いた。
 
 魔物は全て、殲滅したらしい。

 治療院に定期検診に来た騎士から聞いた話では、空と大地を割るほどの稲妻が降り、溢れんばかりの光が降り注ぎ、それはまるで遥か昔の、世界の黄昏と今でも謡われる、世界の命運を賭けた聖魔大戦を思わせる光景だったとか、なんとか。
 
 まあ、とにかく。ものすごかったんだというのは、伝わってきた。話をしてくれた騎士は、頬が赤くなっていて、鼻息も荒く、ちょっとでもなく興奮気味だったから、鎮静効果のある薬草を処方しておいた。



 そして、そろそろ終業時刻となりそうな頃──

 それまで気持ちの良いぐらいの青空が広がる晴天だったのに、前触れも何もなく突然、辺りが薄暗くなった。
 空を見上げると一天俄にかき曇り、青空と太陽は灰色の雲に隠されて見えなくなり、それに加えて、低く唸るような不穏な雷鳴が轟き始めている。

 僕は首を捻った。

「あれ? なあ、リリオ。今日って、終日晴れ、の予報じゃなかったっけ?」

 僕は首をかしげながら、隣で一緒に薬草園の手入れをしているリリオを振り返ると、彼は真っ青な顔をして食い入るように空を見上げていた。

「リリオ?」

 体調でも悪いのだろうか。もう一度名を呼ぶと、泣きそうな顔で僕を振り返ってきた。

「ほらあああ~!! やっぱり、すごい怒ってるってええ~!!」

「誰がだよ。それよりも、雨が降るのかな? だったら、水をやらなくて済む──」


 話している途中で、一際大きな雷の音が鳴り響いた。

 続いて、腹にまで響いてくるような、大きな轟き音。


 あまりの音の大きさに、僕とリリオはびっくりしてちょっと飛び上がってしまった。リリオは、ぎゃああ、と悲鳴を上げていた。ちょっと驚きすぎではなかろうか。

 それにしても、すごい雷だった。もしかして、もしかしなくてもここから近いところに落ちたかもしれない。

 だったらまずい。僕たちも避難しておかなければ。避雷針はどこにあるんだったっけ。ちゃんと此処にも設置されていたっけ?
 

「──サーナーティオ君!」

「は、はい?」

 呼ばれて振り返ると、薬草園の入り口から真っ青な顔をした主任が駆け込んでくるところだった。いつも綺麗になで付けられている髪が、乱れに乱れている。綺麗に整えられている髭も、ぼさぼさと乱れている。

「ちょっと! ラディウス卿がものすごい怒って殴り込んできたんだけど!? 君、なにしたの!?」

「なにって、僕は、別になにもしてません」

「したでしょ!? したよね!? 絶対したはずだよね!? めちゃくちゃ君を探してるよ!? 早く行ってあげて! お願いだから!! 頼むから! 此処が壊れる前に!!」

「え、ええ~……」

 なんでだ。
 どうして。納得がいかない。どう考えても、僕は何もしていない。はずだ。ラディが怒るような事は何一つ、していないと思う。なのに。
 なんで僕が責められてんの。
 意味が解らない。

「ほらあ~! 僕の言った通りだったじゃん~! 早く行って、謝ってきなよ~!」
「何で、僕が謝らないといけないんだよ」
 理不尽だ。リリオは泣きそうな顔をしてるけど、泣きたいのは僕の方だ。

 青い顔した女史にも怒られて、僕は皆に追い立てられるように、薬草園の入り口へと向かった。



 薬草園の入り口前の路上には──雷をまとい、白銀の鎧と、落ち着いた蒼い色のマントがよく似合う、まるで吟遊詩人が語るような神々の落とし子、神の力を与えられた者、神に代わり断罪する者、騎士達の頂点に座するグランド・パラディンみたいな美丈夫が、金色の鬣の大きな白馬に乗り、聖剣みたいに神々しい剣を手に持って、そこにいた。
 ……ただ、その眉間にはものすごい皺が寄っている。

 なんだか地面のあちこちが、ところどころえぐれたり、焦げになっているのも、少し気になった。
 僕がきた時は、こんなのは無かったはずだ。けど。

「ラディ……?」

 名を呼ぶと、辺りに視線を走らせていたラディが振り返り、僕を見て目を見開き、それから長く息を吐き出した。

「……サーナ……! 連れ去られた訳じゃ、なかったんだな……よかった……」

「え、僕は連れ去られてないよ」

 ラディが馬から飛び降りて、剣を鞘に納めてから僕の目の前までやってきた。
「怪我は」
「無いよ」
「そうか、よかった……」
 ラディの、さっきまでの張り詰めていた雰囲気が少しだけ和らいだ。まだこわばっている顔に笑みを浮かべて、僕の頬をたどる様に、そっと指先で撫でてくる。

「家に帰ったら、お前が、何処にもいなくて。部屋も荒らされたみたいになってて。何処かにつれていかれたのかと思った……」

 あ。……部屋、ひっくり返してでてきちゃたからな。
 とりあえず、生活に必要なものを急いで掻き集めなきゃいけなかったから。あとで、ゆっくり整理しながら片づけようと思ってはいたのだけれど。自室の惨状を見られてしまって、ちょっと恥ずかしい。

「だから、連れていかれてないってば。僕が、自分で、出ていったんだから」

「は?」

 ラディが低い声を溢し、笑みを消して再び眉間に皺を寄せ、目を細めた。

 なんでだろう。また怖い顔に戻ってしまった。僕を睨むみたいに見つめてくるから、怒られてるような気分になって、落ち着かなくなる。

「だ、だから。出ていかないと──いけない、だろ?」

「……なんで」

 更に声が低くなった。
 珍しく、かなり機嫌が悪いみたいだ。収まっていた雷光が、ぱちりと周囲で爆ぜた。
 どうしたんだろう。魔力がうまく制御できてないみたいだ。
 小さい頃、ラディが怒ると、いつも彼の周囲には雷光が暴れ回っていたのを思い出す。
 大人になってからは、いつのまにかそんな状態は、一度も見なくなってたけど──


「……サーナ。なんで、出ていこうと思ったんだ?」

「それは……だって。仕方ないじゃないか。ラディだって、悪いんだぞ! 僕に、僕にずっと、黙ってて……」

 いい人を見つけたなら、真っ先に、教えてほしかった。結婚しようと決めたのなら、真っ先に、話してほしかった。
 なのに、ラディは何一つ、僕には……教えては、くれなかった。

 今になっても、思い出すたび泣けてくる自分が、情けなさ過ぎるけど。


「僕は……僕は、ラディの、一番の友人……じゃ、なかったの……?」


 そう思っていたのは、僕の勝手な思い込みだったのだろうか。
 そう、勘違いしてしまっていただけなのだろうか。
 僕だけが、身の程知らずにも、そう思ってただけで。

 ラディは……違ったのかな。


 情けない泣き顔なんか見せたくなくて、俯いて、濡れた目元を擦る。

 さっきからずっと、ラディは黙ったままだ。

 どうしてなんだろう。肯定も否定もせず、黙ってるっていうのは、どういう事なんだろう。

「ラディ……?」

 不安と疑問で押しつぶされそうになりながら、恐る恐る見上げてみると──


 そこには、御伽噺から出てきたような騎士が、ものすごく……眉間に深い皺を寄せて、立っていた。


 腕を組み、誰が見ても分かるくらいに、ひやりとした空気を纏わせながら不機嫌そうにしている。
 その周囲には、大小様々な雷光が縦横無尽に駆け回り、いろんな場所で大きく爆ぜては、建物や壁や柵の一部を壊したり、焦がしたり、地面を抉ったりしていた。

 そして、僕をじっと見つめる雷色の瞳は、今の空模様のように薄暗く、鋭く、細められている。

 ……なんだろう。
 ものすごく、怒っている。そして、ものすごく不機嫌だ。
 ちょっと、でもなく、かなり……恐い。

 僕は情けなくも後ろに一歩、下がってしまった。

 ラディが少しだけ目を開き、それから大きな溜め息をついてから、目を閉じて、手の平で目元を覆った。
 
「……悪い。なあ、サーナ。なんで、俺が帰るまで家で大人しくしてなかったの。なんで、出ていった? 教えて」

「だから。僕がいたら、邪魔になるでしょう? け、結婚……するんだろ? フローレ嬢と」

「は? ……ちょっとまて。なんで、ここで、そいつの名前が出てくる?」
 
 ラディが顔を上げ、僕を見た。
 
 疑問と不審と不機嫌が入り混じる金色の瞳がじっと僕を見てくる。僕は逃げ出したくなったけど、勇気を出して、睨み返した。

「僕は、知ってるんだからな! 彼女を、家まで、送って帰った事!」

「あ? ああ……そりゃ、あのお嬢さんが脚を挫いて怪我したから、仕方なく──ていうか、面倒な奴等がわんさか寄ってくる祝賀会を抜け出すには、丁度いいと思って。利用させてもらったんだよ。それで、怪我もしてたし、帰るついでに家まで送ってはやったけど」

「え?」

 ……そうなの?

 だって、ものすごく夢みたいなひと時でしたって言ってた。頬を染めて幸せそうな顔をして、また会いに行きますから、みたいな事も言ってて──

「ゆ、指輪だって! 花のデザインの、可愛らしいやつ、頼んだんだろ!」

「あ!? 何でお前が知ってんの、それ!」

「宝石店の人が、家に来たんだ!」

「マジか。あの野郎……絶対に家には来るなっていっといたのに……シめる……」

「僕だって、僕だってなあ、言ってくれたら……よかったねって……」
「よくはないだろ。そんな今にも泣き出しそうな顔して。思ってもない事は、言うな」
「思ってるよ! 思ってる……」

 また、溜め息をつかれた。

「あーもー。だんだん、面倒になってきたわ……こういうの、俺の柄じゃねえしな……相手、あのサーナだしな……サプライズとか、普段しもしねえこと、無理に考えるんじゃなかったわ……」


「面、倒……?」


 なにか、いろいろ、ぶつぶつ言っているけど。それよりも。
ラディの零した 一つの言葉で、頭の中がいっぱいになってしまっていた。
 心臓がズキズキと痛む。
 咽も震えて、目元も熱くなってくる。


 ラディは、僕の事……面倒になってしまったのか。
 そうなのか。


「とりあえず、家、帰ろう。な? 話はそれからしよう」


「いやだ! 帰らない! 帰らないからな! ラディだって、本当は、僕に帰ってなんてほしくないくせに! 思ってもない事、言うな!」


「……なんだって?」


 ラディが目を細め、声を低めた。
 それから手荒に僕を捕まえて、横抱きにした。
 あまりにも素早い動きについていけなくて、抵抗する間もなくて、ちょっと呆然としてしまう。

「え、なっ、なにす」
 ラディが、僕を見下ろして、一際大きな溜息をついた。
「……あー、もーいーわ。待ってやろうかと思ってたけど、もう止めだ、止め。無駄だという事に、ようやく俺も気づいたわ。お前鈍過ぎて、揚げ句の果てには変な勘違いまでしてやがるし。そんな事になるんならもう、いっそ──分からせた方が、早いよな?」

 ラディはそう言うと、僕を抱えたまま馬に飛び乗り、手綱を握って馬の向きを反転させると、そのまま僕の抗議も静止も聞かずに駆け出した。


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