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第2章 俺だって、俺だって!
第15話 悪ノリ良くない
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キーンコーンカーンコーン
5限目の現代文の授業が終わった
1~5限目は中間テストの返却があった
全てのテストの内、半分のテストが返却された
もう半分は明日返却される
明日でようやく中間テストにも一区切りつきそうだ
因みに今日の教科において俺は全部平均点+20点だった、気分爽快だ
最後の6限目はHRという、話合いがある
文化祭が近いためこのクラスの出し物を決めるのだ
なにが案として出てくるのかは誰にもまだ分からない
お、良哉と傑が来た
5限目が終わってからテストの点数を見せ合うと約束していた
「二人とも、どうだった?」
「僕は、まあいいと思うよ」
「俺は・・・内緒~!」
どうせすぐに発表するのに、何故か内緒にしたがる傑
まあいいや
「俺は今回はそこそこ出来たと思う」
「じゃあ『いっせーのーで!』で出そう」
「分かった、誰が言う?」
「じゃあ俺やるわ、行くよ?いっせーのーで!」
代数 幾何 化学 歴史 現代文
平均 63点 52点 59点 70点 59点
啓介 87点 78点 79点 91点 87点
良哉 100点 97点 91点 100点 95点
傑 60点 68点 70点 81点 97点
満点は100点だ
例のごとく、良哉は化け物みたいな点数だ
傑は・・・!?現代文で、俺だけじゃなく良哉を越している!
「現代文97点!?傑、お前凄いな!」
「うわぁ、僕も負けちゃった~」
「え、まじで?え、俺もしかして凄い?」
「いや凄いよ!誇っていい」
「おめでと~傑くん!」
「ありがと、ありがと、いや~嬉しいもんだね」
そう、傑は現代文の成績がすこぶる良い
前回のテストでも俺は現代文の点数は負けていた
確か、web小説を書いているんだったっけな?
しっかり物書きとしての矜持を持っている、普通に凄いと思う
「それにしても良哉バケモンだな」
「いやいや、そんなことないよ~」
「そこで謙遜すると俺らの立場なくなっちゃうから!素直に褒め言葉受け取って!」
「う、うん、ありがと!」
良かった良かった
ここで、大したことじゃないよなんて言われた暁には
俺は多分蒸発していただろう。冬なのにも関わらず
「良哉がバケモンなだけで啓介もしっかりとやばいんだよな」
「おう、ありがとう」
「勉強会開いた甲斐あったね」
「共学だったら恋愛起こってるはずなのになぁ・・・」
それにしても、傑はだいぶ成績が良くなった
中学の時はそれこそ平均の半分下回るなんてことがザラにあったけど
こうやって真面目に勉強して、いい成績をとれている
俺としても一安心だ、友達が勉強さぼったせいで留年なんて嫌だからな
「そろそろ6限始まるから、一回席戻ろっか」
「そうだな、んじゃまた」
各々席に着くと同時に、6限目開始のブザーが鳴る
「はい、最後はHRです。クラス委員長、お願いします」
「はい」
クラス委員長が前に出て、話始める
今日はこのクラスの文化祭の出し物を決めるから、意見をくれという事らしい
あちらこちらから手が上がる
「お化け屋敷とか、どう?」
「迷路みたいなのでもいいんじゃないか、段ボールで作れば0円だし」
「食品関係とかでもいいんだっけ?」
「許可が下りればOKだよ」
「あと、他のクラスと被らないようにしないといけないらしい」
「メイド喫茶とかどう?」
「どういうこと?」
その後も色々と案が出されていった
最終的に残った出し物としては
迷路、縁日、女装メイド喫茶だ
何故女装メイド喫茶が残ってしまったのだろう
悪ノリが過ぎる
「それじゃあ、この3つで多数決とるから!皆、どれか一つに手を上げてね」
まずは迷路、俺を含めてクラスの4分の1
次に縁日、傑、良哉を含めてクラスの4分の1
最後に女装メイド喫茶、クラスの2分の1
何をしているんだお前達~!!!
「え~っと、あー、まじか・・・はい、ということで女装メイド喫茶決定です」
「いえーい!」
「これマジでやるの?」
「提案したお前が言うな」
女装メイド喫茶を提案した奴は迷路に手を上げていた
まさかこんなに盛り上がるとおもっていなかったんだろう
そんで役割分担、これをどうするかだ
まずクラス全員が40人のうち
キッチンが10人、呼び込みが5人、片付け係5人、事前準備班10人、メイド10人
という内訳らしい
これは誰がメイドをやるのかどうか
「ネタ枠とガチ枠作ろ」
「ネタ枠なんていくらでもいるから先にガチ枠」
「良哉とか、女装しても違和感なさそう」
「う~ん、うん!今想像したけどない!」
「気持ち悪いからサクッと滅びろ!」
「ぐわああああああああああああ」
うわ、あいつのあいつにグサッと深くやられてしまっている
死ぬほど痛そうだ・・・
結局良哉はやるのか?
「さあ!良哉氏、ご決断を!」
「えぇ~恥ずかしいよ」
「大丈夫!この中で一番似合うから!男の娘適正95%!」
「お、男の娘?・・・って何?」
「男の自覚があるのに女装をしている、なおかつ可愛い人を指す」
良哉が女装する?
うーん・・・似合いそうだな
割と華奢だし、肌もキレイだから余裕な気がするな
まあ良哉がいいならだけど
「分かんないけど、良いよ」
「良哉氏ぃぃぃぃぃ!!!その言葉を待っておりました!」
「ちょいちょい!皆もっと静かにして!HR終わらんから!」
結局すべてを決めきるまで20分延長した
5限目の現代文の授業が終わった
1~5限目は中間テストの返却があった
全てのテストの内、半分のテストが返却された
もう半分は明日返却される
明日でようやく中間テストにも一区切りつきそうだ
因みに今日の教科において俺は全部平均点+20点だった、気分爽快だ
最後の6限目はHRという、話合いがある
文化祭が近いためこのクラスの出し物を決めるのだ
なにが案として出てくるのかは誰にもまだ分からない
お、良哉と傑が来た
5限目が終わってからテストの点数を見せ合うと約束していた
「二人とも、どうだった?」
「僕は、まあいいと思うよ」
「俺は・・・内緒~!」
どうせすぐに発表するのに、何故か内緒にしたがる傑
まあいいや
「俺は今回はそこそこ出来たと思う」
「じゃあ『いっせーのーで!』で出そう」
「分かった、誰が言う?」
「じゃあ俺やるわ、行くよ?いっせーのーで!」
代数 幾何 化学 歴史 現代文
平均 63点 52点 59点 70点 59点
啓介 87点 78点 79点 91点 87点
良哉 100点 97点 91点 100点 95点
傑 60点 68点 70点 81点 97点
満点は100点だ
例のごとく、良哉は化け物みたいな点数だ
傑は・・・!?現代文で、俺だけじゃなく良哉を越している!
「現代文97点!?傑、お前凄いな!」
「うわぁ、僕も負けちゃった~」
「え、まじで?え、俺もしかして凄い?」
「いや凄いよ!誇っていい」
「おめでと~傑くん!」
「ありがと、ありがと、いや~嬉しいもんだね」
そう、傑は現代文の成績がすこぶる良い
前回のテストでも俺は現代文の点数は負けていた
確か、web小説を書いているんだったっけな?
しっかり物書きとしての矜持を持っている、普通に凄いと思う
「それにしても良哉バケモンだな」
「いやいや、そんなことないよ~」
「そこで謙遜すると俺らの立場なくなっちゃうから!素直に褒め言葉受け取って!」
「う、うん、ありがと!」
良かった良かった
ここで、大したことじゃないよなんて言われた暁には
俺は多分蒸発していただろう。冬なのにも関わらず
「良哉がバケモンなだけで啓介もしっかりとやばいんだよな」
「おう、ありがとう」
「勉強会開いた甲斐あったね」
「共学だったら恋愛起こってるはずなのになぁ・・・」
それにしても、傑はだいぶ成績が良くなった
中学の時はそれこそ平均の半分下回るなんてことがザラにあったけど
こうやって真面目に勉強して、いい成績をとれている
俺としても一安心だ、友達が勉強さぼったせいで留年なんて嫌だからな
「そろそろ6限始まるから、一回席戻ろっか」
「そうだな、んじゃまた」
各々席に着くと同時に、6限目開始のブザーが鳴る
「はい、最後はHRです。クラス委員長、お願いします」
「はい」
クラス委員長が前に出て、話始める
今日はこのクラスの文化祭の出し物を決めるから、意見をくれという事らしい
あちらこちらから手が上がる
「お化け屋敷とか、どう?」
「迷路みたいなのでもいいんじゃないか、段ボールで作れば0円だし」
「食品関係とかでもいいんだっけ?」
「許可が下りればOKだよ」
「あと、他のクラスと被らないようにしないといけないらしい」
「メイド喫茶とかどう?」
「どういうこと?」
その後も色々と案が出されていった
最終的に残った出し物としては
迷路、縁日、女装メイド喫茶だ
何故女装メイド喫茶が残ってしまったのだろう
悪ノリが過ぎる
「それじゃあ、この3つで多数決とるから!皆、どれか一つに手を上げてね」
まずは迷路、俺を含めてクラスの4分の1
次に縁日、傑、良哉を含めてクラスの4分の1
最後に女装メイド喫茶、クラスの2分の1
何をしているんだお前達~!!!
「え~っと、あー、まじか・・・はい、ということで女装メイド喫茶決定です」
「いえーい!」
「これマジでやるの?」
「提案したお前が言うな」
女装メイド喫茶を提案した奴は迷路に手を上げていた
まさかこんなに盛り上がるとおもっていなかったんだろう
そんで役割分担、これをどうするかだ
まずクラス全員が40人のうち
キッチンが10人、呼び込みが5人、片付け係5人、事前準備班10人、メイド10人
という内訳らしい
これは誰がメイドをやるのかどうか
「ネタ枠とガチ枠作ろ」
「ネタ枠なんていくらでもいるから先にガチ枠」
「良哉とか、女装しても違和感なさそう」
「う~ん、うん!今想像したけどない!」
「気持ち悪いからサクッと滅びろ!」
「ぐわああああああああああああ」
うわ、あいつのあいつにグサッと深くやられてしまっている
死ぬほど痛そうだ・・・
結局良哉はやるのか?
「さあ!良哉氏、ご決断を!」
「えぇ~恥ずかしいよ」
「大丈夫!この中で一番似合うから!男の娘適正95%!」
「お、男の娘?・・・って何?」
「男の自覚があるのに女装をしている、なおかつ可愛い人を指す」
良哉が女装する?
うーん・・・似合いそうだな
割と華奢だし、肌もキレイだから余裕な気がするな
まあ良哉がいいならだけど
「分かんないけど、良いよ」
「良哉氏ぃぃぃぃぃ!!!その言葉を待っておりました!」
「ちょいちょい!皆もっと静かにして!HR終わらんから!」
結局すべてを決めきるまで20分延長した
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