人間見聞録

アドレット

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祭りもまた一つの日常

やはり一番の幸せとは日常を過ごすことでは無いのだろうか?

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勝負というのは、始まる前から決まっているのかもしれない。故人いわく苦しいから逃げるのではなく逃げるから苦しいのだ、とずっとその試合のために準備するのは時間と我慢と忍耐が必要だが、それを楽しと思えば勝負という緊張した場面でも楽しめるのだ。

春祭の一年生の部は海道仁の優勝で二年の部に移った

~競技場~

「決勝終わるまで仁君よろしくね?」

二年生の部は小泉さんと有村さんが、出るので(俺とは違って準備とかあるらしく)浅田さんとふたりきりだ

「浅田さんってかわいいですねよね?」

「なっ何言ってるの!?仁君?」

頼み事したかっただけなのに…ここは濁そう…

「すいません気持ち悪かったですよね?浅田の、緊張ほぐそうとしたんですよ?」

「え?」

「他人の試合まで緊張してたら3年の部まで持ちませんよ?」

「他人じゃ…ないよ?」

浅田さんは友達のために全てを捧げれる人みたいだ、普通に頼んだ方が早かったな。

「お願いがあるんですけど?」

「どーしたの?急に?」

「あの白いパーカーの人いるじゃないですか?」

「あぁあの人ね?」

「あれの能力コピーしてくれませんか?」

「え?いいけど?」

よし、これで準備はOKだな

「次は探偵部と写真部の対決です!」

アナウンスがなり歓声が高まる、まあ一年の部で俺が優勝したから探偵部は注目されてるのか?

てか?写真部ってどんだけこの学園ってどんだけ部活の種類あるんだよ…

「まどかー!有村さん!頑張って!」

浅田さんがエールを送っている、周りの観客と同じように…写真部アウェイだな可哀想に

まあこの試合は興味無いし…

「浅田さん?ちょっとトイレいってきてもいいですか?」

「え!?今からだよ?」

「あの人達が1回戦で負けると思えませんし…ちょ漏れそうなんで…」

「後でどんなのか教えるね?」

「ありがとうございます。」

~部室(臨時)~

「あっあの…」

俺が部室の扉を開けると女子生徒が一人でオドオドしていた…

「どうしたんですか?」

「イスを取って来いって…言われたんですけど…どのイスを持っていけば…」

終始オドオドしている

「体育倉庫にあると聞いたので…」

「なんでイスがいるんですか?」

「…」

「あの?何でいるんですか?」

「…持ってこいと頼まれたので」

「じゃあその方に伝えてください?「盗聴器くらい自分でつけろ」と」

「なっなにを言ってるんですか?」

動揺くらい隠してほしいものだ、まあ1年生っぽいから無理やり命令させられたのだろう…

「普段体育倉庫に普段イスはない。今回ここにあるイスは探偵部が部室から持ってきたものなんだよ?命令したやつだれかな?教えないと停学にするよ?」

こういう時は脅しが効果的だ、利害関係で動く人間は利害さへ逆転すれば直ぐに裏切る、脅しで動かされているのなら脅し返せばいいだけだ

「いや、盗聴器なんて…それに停学にはできないですよね?」

「臨時とはいえ部室に盗聴器…報告すればいくらでも停学にできるとおもうけどな?」

「すみません…名前はわからないんですが2年生の人に脅されて…これ盗聴器です、すみません!」

女子生徒は走って逃げていった

やはり主犯格は相当頭がキレるようだ…多分脅しの時に「春祭の時は理事長しか停学にできないから?」などと脅したのだろう?
確かに人を使うなら今がベストなタイミングだ…俺が権利を使った、そして2人の部員が試合に出ている、多分同じ2年なら浅田さんの性格も知っているのだろう?誰も部室にいる状態ではない。

「これは厄介だな…」

理事長が俺をいきなりこの部に入れたのを納得した…

お手洗に行かずここによって正解だったな、まあやることはもう一つあるんだけど

「浅田すみません遅れました」

「仁君!遅いって有村さんの1人勝ちだったんだから?」

「どーせ粒子化で相手の背後をとってボコボコ何でしょ?」

「え?見てたの仁君?」

まじでボコボコなのかよ…

「浅田さん?コピーした能力っていつまで使えるんですか?」

「あぁ、そう言えばコピーしたんだった…他のをコピーするか解除するまでいつまででも使えるよ?」

もうこれチートのチートだな…

「あの、そのコピーした能力はどんな能力とかわかっちゃうんですか?」

「使わないとわからないのが難点なんだよ~」

なるほど、それは使いずらい、1回見るか受けなきゃいけないんだから…

「で、なんの能力か仁君はわかるの?てか何でコピーさせたの?」

「その事は後で言います。ただお願いです。その能力を僕が戦う時に使ってくれませんか?」

「敵と同じことするの?」

嫌そうな顔をされた、ズルとかセコとか嫌いなタイプだからそりゃそうか…ここは心が痛むけど…

「同じことはしないです、よく考えて下さい?小泉さんも解除すれば能力は消えるんです?同じ能力を持てたら解除することでその能力を無力化できるでしょ?」

「なるほど?でもやってる事同じじゃ?選手以外が試合に関与するなんて…」

「違いますよ、反則しようとしたら誰でも取り押さえるでしょ?それと同じ行為です。不可抗力です正当防衛です!」

「そう?…なの?」

「合図は相手が能力を使ったらです」

「ってことは砂煙の能力!?なんでパーカーの人だってわかったの?」

「それは全部終わってから話します。」

「…仁君っていっつも説明後回しだよね?」

だって面倒くさ…これいったらいけないやつだ

「そっちの方が理解しやすいでしょ?ゆっくり聞きたくないですか?」

「まあそりゃ…」

「もう準決勝ですね?そろそろ僕も行きますね?」

「え?有村さんとまどかの決勝みないの?てか私一人になっちゃう!!」

「…ファイト」

「仁君のバカ~!」

やめて、小泉さんでそのあだ名お腹いっぱいだから…

~ロッカー~

「あら?海道くん?もう来たのまだ決勝終わってないのだけれど?」

「すみれと喧嘩しちゃったの?」

なんでこの2人はもうスタンバッてるの?準決勝みないの?

「相手はどちらが来そうなんですか?」

「去年同様、遊戯部が来そうね…」

遊戯部…本当に変な部活ばっかりだな

「今年こそボコボコにしてやる!」

怖いこの人たち人殺せるんじゃないかくらい殺気立ってる…

「戦術とか…」

「勝者は遊戯部の真田くんです。決勝は遊戯部対探偵部になりました!」

「終わったみたいね」「バカ?優勝決定戦でまってろ?」

決勝見るか…ここには盗聴器無いみたいだし…

~競技場~

「浅田さんやっぱり一緒に見ましょう?」

「仁君!寂しかったの?」

ニヤニヤしながら聞くなよ…

「じゃあ一人で見ますそれJ…」

「ごめんって一緒にみよ?」

浅田さんは一喜一憂のヒドイ版だな、表情豊かでわかりやすいけど、

決勝が始まった、あの2人ちゃんと考えてるのか?

「あれ?まどかがいないよ?」

なるほど…

「浅田さん?多分粒子化で小泉さんを粒子化させて場所わからないようにしてるんですよ?」

「なるほど!仁君頭いい~」

今のところ有村さんと相手の真田さんが戦ってる図だな

「遊戯部の子すごいね?粒子化して死角から攻撃してるの避けてるし…」

「真田さんってアナウンスで言ってましたよ?」

「違うクラスだからわかんないや」

いや、普通違うクラスでも面識くらいもてよ…

「というより、まどかはいつ登場するの?」

…わからね

「さあ?」

「仁君でもわからないことあるんだ」

そりゃそうだろ…

「あぁ!」

死角から攻撃避けた先に小泉が出てきた…便利すぎない?粒子化

「でも相手は石化しないってことは…」

真田というヤツ出来るやつみたいだな目をつぶっている。このタイミングで小泉さんが出ることを予想したのか?

「ドカッ」

観客席まで聞こえるくらい有村さんの攻撃がヒットしたまあ目つぶってたらそりゃのよけるなんて無理か?

「まどかまた消えたね?」

これを続ければ勝てるな…だが

「真田くん大丈夫かな?さっきから避けきれてない…よね?」

なに?浅田さんは敵までも心配するの?天使なの?

「いけー有村さーん!」

もう勝負がつくと思った時、砂煙が会場を包む

「勝負所だな…」

「仁君?今使うの?」

「いや、これを突破するため有村さんと小泉さんは頑張ってきたんだ、任せよう」

「…うん、そうだね?」

砂煙が開けると…2人は倒れていた…

「急遽決まった優勝決定戦に進むのは遊戯部の真田くんです」

「…まどか、有村さんよくやったよ」

浅田さんは涙目で2人のもとに行くといった、俺は試合なんで部室には行かず2人の仇にでもとりにいくか…




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