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本章
115話
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-紬side-
蓮さんの胸に寄り掛かりながら湯に浸る。
この所、蓮さんの仕事が忙しいのもあり二人でゆっくりとした時間を過ごすのは久々だった。
「なぁ…今度お母さんの所に挨拶に行かないか?」
「お母さんって?蓮さんの?」
「…いや、お前の。」
蓮さんは少し言いづらそうにゆっくりと口を開く。
"言うか言わないか迷ったんだが…"と小声で続けた。
「どうしても何も番になった今お前の腹ん中には子供もいる訳だしなぁ…ただ、許可を貰いに行くわけじゃねぇからな。決定したことを伝えに行くだけだ。」
「でも家に行ったってお母さんには会えないと思うけど…」
ここ何年と会ってない母の顔なんて覚えてるわけもなく、帰ってくる時間も夜中だったり朝方だったり夕方だったりとバラバラでまるで自分がいない時間を把握しているように帰ってきては机にお金が置いてあるだけだった。
蓮さんの胸に寄り掛かりながら湯に浸る。
この所、蓮さんの仕事が忙しいのもあり二人でゆっくりとした時間を過ごすのは久々だった。
「なぁ…今度お母さんの所に挨拶に行かないか?」
「お母さんって?蓮さんの?」
「…いや、お前の。」
蓮さんは少し言いづらそうにゆっくりと口を開く。
"言うか言わないか迷ったんだが…"と小声で続けた。
「どうしても何も番になった今お前の腹ん中には子供もいる訳だしなぁ…ただ、許可を貰いに行くわけじゃねぇからな。決定したことを伝えに行くだけだ。」
「でも家に行ったってお母さんには会えないと思うけど…」
ここ何年と会ってない母の顔なんて覚えてるわけもなく、帰ってくる時間も夜中だったり朝方だったり夕方だったりとバラバラでまるで自分がいない時間を把握しているように帰ってきては机にお金が置いてあるだけだった。
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ありがとうございました。
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