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本章
109話
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-紬side-
体がふわふわする。
すごく居心地が良くて擦り寄ると蓮さんの匂いに包まれる。
はっきりとしない意識の中、薄っすら目を開けるとすぐ近くに蓮さんの顔があった。
もぞもぞっと動くと起きた事に気づいた蓮さんが顔を覗き込む。
「やっと起きたな。何回か起こしたんたぞ。
降りるか?」
横抱きにされたままフルフルと頭を振り拒むように蓮さんの首へと腕を回す。
寂しさが勝り無性に甘えたい気分で、寝起きの冴えない頭では日向さんやいつの間にか帰ってきた樹さんがいるのもお構い無しだった。
「わぁ、蓮にはこんなにべったりなんだぁ。可愛いじゃん。」
またすぐに眠りに落ちようと目を瞑ろうとする。
それを遮るように樹さんが顔をニヤつかせながら自分の頬をつんつんと触ってきた。
「またいつでも遊びにおいで。たくさん美味しいもの用意して待ってるから。」
眠たいのに…という気持ちを抑えながらこくこくと緩く頷く。
グイグイくる樹さんの少し後ろにいる日向さんはふにゃっと微笑みながら手を振ってくれた。
初めて堂々と胸を張って友達と言えるような存在が出来たようで少し嬉しい。
それからというもの蓮さんや樹さんが忙しく構えない時間は二人で一緒にいることが増えていった。
体がふわふわする。
すごく居心地が良くて擦り寄ると蓮さんの匂いに包まれる。
はっきりとしない意識の中、薄っすら目を開けるとすぐ近くに蓮さんの顔があった。
もぞもぞっと動くと起きた事に気づいた蓮さんが顔を覗き込む。
「やっと起きたな。何回か起こしたんたぞ。
降りるか?」
横抱きにされたままフルフルと頭を振り拒むように蓮さんの首へと腕を回す。
寂しさが勝り無性に甘えたい気分で、寝起きの冴えない頭では日向さんやいつの間にか帰ってきた樹さんがいるのもお構い無しだった。
「わぁ、蓮にはこんなにべったりなんだぁ。可愛いじゃん。」
またすぐに眠りに落ちようと目を瞑ろうとする。
それを遮るように樹さんが顔をニヤつかせながら自分の頬をつんつんと触ってきた。
「またいつでも遊びにおいで。たくさん美味しいもの用意して待ってるから。」
眠たいのに…という気持ちを抑えながらこくこくと緩く頷く。
グイグイくる樹さんの少し後ろにいる日向さんはふにゃっと微笑みながら手を振ってくれた。
初めて堂々と胸を張って友達と言えるような存在が出来たようで少し嬉しい。
それからというもの蓮さんや樹さんが忙しく構えない時間は二人で一緒にいることが増えていった。
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