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本章
105話
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-紬side-
それから蓮さんは樹さんにパソコンを借りて誰かと電話をしながら仕事を片付けているらしい。
多分電話の相手は翔太さん…かな?
そして樹さんはというと、どうやらお仕事が入ったようで急いで荷物を纏めて日向さんに見送られながら出ていった。
…で、今に至る。
部屋に取り残された2人だけという空間に一層空気が重たく感じる。
話しかけたい、話したい、でも…
という思考を何度も繰り返しながら手元を見つめるだけで沈黙が続いた。
先に沈黙を破ったのは日向さんだった。
「薬、飲まないことにしたんだっけ?」
「は、はいっ」
いきなり話しかけられると声をうわずらせながら返事をする。
「ふは、そんなにビクビクしなくても大丈夫だよ。それに敬語なんてやめなよ、僕は嫌だな?」
「う、うん。」
「よしよし、いいこ。」
相手に敵意がないのは当たり前で、優しく頭を撫でられるとつい頬が緩んでしまう。
初めは人見知りもあり、なかなか馴染めずにいたものの日向さんのその優しい雰囲気にすぐに溶け込み好きになった。
なんか凄く落ち着くな…
それから蓮さんは樹さんにパソコンを借りて誰かと電話をしながら仕事を片付けているらしい。
多分電話の相手は翔太さん…かな?
そして樹さんはというと、どうやらお仕事が入ったようで急いで荷物を纏めて日向さんに見送られながら出ていった。
…で、今に至る。
部屋に取り残された2人だけという空間に一層空気が重たく感じる。
話しかけたい、話したい、でも…
という思考を何度も繰り返しながら手元を見つめるだけで沈黙が続いた。
先に沈黙を破ったのは日向さんだった。
「薬、飲まないことにしたんだっけ?」
「は、はいっ」
いきなり話しかけられると声をうわずらせながら返事をする。
「ふは、そんなにビクビクしなくても大丈夫だよ。それに敬語なんてやめなよ、僕は嫌だな?」
「う、うん。」
「よしよし、いいこ。」
相手に敵意がないのは当たり前で、優しく頭を撫でられるとつい頬が緩んでしまう。
初めは人見知りもあり、なかなか馴染めずにいたものの日向さんのその優しい雰囲気にすぐに溶け込み好きになった。
なんか凄く落ち着くな…
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