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本章
100話
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-紬side-
「まぁ、あの蓮がオメガの子と番うなんてね。…あ、僕のことは樹って呼んでね!」
「あの、蓮さんは…?」
「蓮は別室でまだ寝てるよ。あ…!忘れるところだった…今君には強めの抑制剤を打ってるからヒートは収まってると思うんだけど、これからは抑制剤は僕のところに取りにおいで。カルテは受け取ってるから。」
お医者さんと言ってたけど、その容姿的にも全然見えないので半信半疑だったもののカルテなど書類をヒラヒラと軽く見せられれば本当に病院の先生だったんだと感心してしまう。
「あとはこれ。」
「え…?」
小さな箱を手に乗せられる。
そこには"避妊薬"と書かれてあり中には小さめの錠剤がいくつか入っていた。
「紬くんはまだ若い。産むとしたら正直体の負担はかなり有ると思っておいた方がいい。でも、もし少しでも産みたいと思うんだったら蓮とよく話し合った上で決めなさい。ただ避妊薬も時間を引き伸ばせば伸ばすほど手遅れになる可能性もあるから時間の許す限り考えるんだよ。」
言われた通り自分は所詮子供なわけで確かに体の負担は大きいかもしれない。
でも蓮さんに似た子ならどれだけ可愛いか…
自分自身親から十分に愛されてきたとは言えない境遇だ。
内心家族という存在に憧れがあった。
蓮さんとの子供ならいくらでも愛せるような気がして自分の意思で心から産みたいと密かに思っていた。
「まぁ、あの蓮がオメガの子と番うなんてね。…あ、僕のことは樹って呼んでね!」
「あの、蓮さんは…?」
「蓮は別室でまだ寝てるよ。あ…!忘れるところだった…今君には強めの抑制剤を打ってるからヒートは収まってると思うんだけど、これからは抑制剤は僕のところに取りにおいで。カルテは受け取ってるから。」
お医者さんと言ってたけど、その容姿的にも全然見えないので半信半疑だったもののカルテなど書類をヒラヒラと軽く見せられれば本当に病院の先生だったんだと感心してしまう。
「あとはこれ。」
「え…?」
小さな箱を手に乗せられる。
そこには"避妊薬"と書かれてあり中には小さめの錠剤がいくつか入っていた。
「紬くんはまだ若い。産むとしたら正直体の負担はかなり有ると思っておいた方がいい。でも、もし少しでも産みたいと思うんだったら蓮とよく話し合った上で決めなさい。ただ避妊薬も時間を引き伸ばせば伸ばすほど手遅れになる可能性もあるから時間の許す限り考えるんだよ。」
言われた通り自分は所詮子供なわけで確かに体の負担は大きいかもしれない。
でも蓮さんに似た子ならどれだけ可愛いか…
自分自身親から十分に愛されてきたとは言えない境遇だ。
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