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本章
99話
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-紬side-
翌朝、目が覚めると体は鉛のように重く、寝ていたはずなのに妙に疲れていた。
「ん…?」
ここどこ?
ズキズキと頭が痛む。
あれ、何してたんだっけ…?
言うことを聞かない体を無理矢理起こして部屋を見渡すも、ぽつんとベッドに一人。
壁も床も天井も真っ白で、白を貴重とした部屋で在るのはただベッドのみ。
こんな部屋は蓮さんの家には無かったはずだし…
元気なら布団から直ぐにでも出て誰か探しに行くけど今はそんな気力さえもなかった。
暫くして正面のドアが開き綺麗な金髪の男性が入ってきた。
ポニーテールのように後ろで結んであり一見女と間違えてもおかしくないくらい美形だ。
「あ、起きてたみたいだね。」
手には何やら小さな箱と薬、栄養ドリンク、数枚の用紙などを幾つか手に持っている。
腰が痛いのを気遣ってか厚めのクッションを腰に当ててくれ少し楽に座れた。
「ここ、どこですか?」
「あぁ、君は寝てたから分からないのも仕方がないね。ここは病院…って言うには少し手狭なんだけど身内を中心に診てる診療所ってとこかな。朝方、蓮が君を抱えて訪ねてきてね、何事かと思ったよ。」
ヘラヘラと笑いながら話すも相手の話はあまり頭に入ってこなくて混乱する。
昨日の記憶は曖昧で途切れ途切れだった。
発情期が来てから体を繋げ、番になったという事だけは覚えていた。
翌朝、目が覚めると体は鉛のように重く、寝ていたはずなのに妙に疲れていた。
「ん…?」
ここどこ?
ズキズキと頭が痛む。
あれ、何してたんだっけ…?
言うことを聞かない体を無理矢理起こして部屋を見渡すも、ぽつんとベッドに一人。
壁も床も天井も真っ白で、白を貴重とした部屋で在るのはただベッドのみ。
こんな部屋は蓮さんの家には無かったはずだし…
元気なら布団から直ぐにでも出て誰か探しに行くけど今はそんな気力さえもなかった。
暫くして正面のドアが開き綺麗な金髪の男性が入ってきた。
ポニーテールのように後ろで結んであり一見女と間違えてもおかしくないくらい美形だ。
「あ、起きてたみたいだね。」
手には何やら小さな箱と薬、栄養ドリンク、数枚の用紙などを幾つか手に持っている。
腰が痛いのを気遣ってか厚めのクッションを腰に当ててくれ少し楽に座れた。
「ここ、どこですか?」
「あぁ、君は寝てたから分からないのも仕方がないね。ここは病院…って言うには少し手狭なんだけど身内を中心に診てる診療所ってとこかな。朝方、蓮が君を抱えて訪ねてきてね、何事かと思ったよ。」
ヘラヘラと笑いながら話すも相手の話はあまり頭に入ってこなくて混乱する。
昨日の記憶は曖昧で途切れ途切れだった。
発情期が来てから体を繋げ、番になったという事だけは覚えていた。
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