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本章
78話
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-紬side-
「ん…」
目も覚めきらないうちに鈍い痛みが襲う。
下腹部にずっしりとした重みを感じた。
またこの時期か…
発情期近くなると前兆か下腹部に痛みを感じると共に体調不良に陥る。
痛み止めで収めることも出来ないことはないが使ってしまうと効き目が薄くなるような気がして極力使うのを避けてしまっている。
時々襲う鈍い痛みに顔を顰め少しでも痛みを紛らわそうと握り拳を強く握る。
「どうした?怖い夢でも見たか?」
「…」
「爪痛てぇだろうが…」
ふるふると頭を振ると心配そうに強く握り締めていた手の平を解かれ指を絡めてきた。
おでこに手を当てられるも何の異常もなかったのか不思議そうにする。
「どっか痛いのか?」
「お腹、痛い…」
「病院行くか?」
「んーん…発情期前はいつもこんな感じで少し休めば大丈夫になるから。」
「ならゆっくりしとけ。」
それから蓮さんは暫く撫でるようにずっとお腹を摩ってくれていた。
撫でられているだけでほんの少し痛みが和らぐ気がする。
温もりを感じるうちに蓮さんの腕の中でまた眠ってしまっていた。
「ん…」
目も覚めきらないうちに鈍い痛みが襲う。
下腹部にずっしりとした重みを感じた。
またこの時期か…
発情期近くなると前兆か下腹部に痛みを感じると共に体調不良に陥る。
痛み止めで収めることも出来ないことはないが使ってしまうと効き目が薄くなるような気がして極力使うのを避けてしまっている。
時々襲う鈍い痛みに顔を顰め少しでも痛みを紛らわそうと握り拳を強く握る。
「どうした?怖い夢でも見たか?」
「…」
「爪痛てぇだろうが…」
ふるふると頭を振ると心配そうに強く握り締めていた手の平を解かれ指を絡めてきた。
おでこに手を当てられるも何の異常もなかったのか不思議そうにする。
「どっか痛いのか?」
「お腹、痛い…」
「病院行くか?」
「んーん…発情期前はいつもこんな感じで少し休めば大丈夫になるから。」
「ならゆっくりしとけ。」
それから蓮さんは暫く撫でるようにずっとお腹を摩ってくれていた。
撫でられているだけでほんの少し痛みが和らぐ気がする。
温もりを感じるうちに蓮さんの腕の中でまた眠ってしまっていた。
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