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本章
72話
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-紬side-
「あの…そろそろ帰らないと!蓮さんが…」
部屋を見渡しても時計はなく今が何時かもわからない。
蓮さんが家に帰り何も連絡なしにいないとなると心配するだろう。
きっと逆の立場でもそうだと思う。
相変わらず渉さんは膝の上から降ろしてくれる様子はない。
「あぁ、その事なら心配ないよ。もうすぐ──」
バタンと扉が勢いよく開き血相を変えて部屋にずかずかと入ってきた。
「──ほらね」
蓮さんはこの光景を見て一瞬顔を歪ませるも近くの椅子に腰掛けた。
そしていつも通り股の間を叩いて呼び寄せる。
「紬、お前はここだろ。」
「あ…うん。」
蓮さんの顔を見るだけで自然と顔が綻んだ。
「あの…そろそろ帰らないと!蓮さんが…」
部屋を見渡しても時計はなく今が何時かもわからない。
蓮さんが家に帰り何も連絡なしにいないとなると心配するだろう。
きっと逆の立場でもそうだと思う。
相変わらず渉さんは膝の上から降ろしてくれる様子はない。
「あぁ、その事なら心配ないよ。もうすぐ──」
バタンと扉が勢いよく開き血相を変えて部屋にずかずかと入ってきた。
「──ほらね」
蓮さんはこの光景を見て一瞬顔を歪ませるも近くの椅子に腰掛けた。
そしていつも通り股の間を叩いて呼び寄せる。
「紬、お前はここだろ。」
「あ…うん。」
蓮さんの顔を見るだけで自然と顔が綻んだ。
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