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本章
53話
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-蓮side-
「逆上せたのか?」
こくんと頷くので冷蔵庫からペットボトルを取り出し手渡すと頬に当てて冷ましてやる。
ソファに座り自分の横に座るようにトントンと呼べばちょこんと腰を下ろす。
そんな何気ない仕草まで可愛い。
「大事な話って…?」
「あぁ…魂の番ってあると思うか?」
「え?…蓮さんそんなの信じてるの?そんなのおとぎ話の中の話だよ?魂の番なんてあるわけないじゃん!」
馬鹿にしたように笑う。
やっぱりか。
多分こいつは気づいていない。
というか信じていない。
信じたくないというのも少なからずあるだろう。
「俺は紬からいつも甘い匂いするけど。」
「それって多分蓮さんの柔軟剤の香りが移っただけだよ。だって蓮さんもいつもいい香りするよ?」
試しに畳んで積み重ねて置いてあるタオルを手渡す。
くんくんと嗅ぐも予想と違ったようで困惑した表情を浮かべ、またしてもくんくんと俺の首当たりを嗅ぐ。
「あ…あれ…?ち、違う…!」
「あぁ、お前の鼻が馬鹿になってなくて良かった。魂の番同士はお互いに甘い匂いを感じ取るそうだ。」
益々表情は曇り、ぐぐっと眉を寄せ何か迷って揺らいでいるようだった。
「逆上せたのか?」
こくんと頷くので冷蔵庫からペットボトルを取り出し手渡すと頬に当てて冷ましてやる。
ソファに座り自分の横に座るようにトントンと呼べばちょこんと腰を下ろす。
そんな何気ない仕草まで可愛い。
「大事な話って…?」
「あぁ…魂の番ってあると思うか?」
「え?…蓮さんそんなの信じてるの?そんなのおとぎ話の中の話だよ?魂の番なんてあるわけないじゃん!」
馬鹿にしたように笑う。
やっぱりか。
多分こいつは気づいていない。
というか信じていない。
信じたくないというのも少なからずあるだろう。
「俺は紬からいつも甘い匂いするけど。」
「それって多分蓮さんの柔軟剤の香りが移っただけだよ。だって蓮さんもいつもいい香りするよ?」
試しに畳んで積み重ねて置いてあるタオルを手渡す。
くんくんと嗅ぐも予想と違ったようで困惑した表情を浮かべ、またしてもくんくんと俺の首当たりを嗅ぐ。
「あ…あれ…?ち、違う…!」
「あぁ、お前の鼻が馬鹿になってなくて良かった。魂の番同士はお互いに甘い匂いを感じ取るそうだ。」
益々表情は曇り、ぐぐっと眉を寄せ何か迷って揺らいでいるようだった。
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