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本章
9話
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-蓮side-
自分自身を制御できない。
こんなにもオメガのフェロモンに当てられたのは初めてだった。
床に座り込んだ相手はトロンとした目で欲情してくる。
"噛みたい"
一瞬頭をよぎった考えと自分が衝動的にしている行動に恐怖を覚えた。
横の壁をドンッと強く殴ると紬はかなりビクッと驚いて目を見開き硬直していたがその腕の痛みからか少し冷静になれた。
「さっきいた部屋に一人で戻れるか…?頭冷やしてくる。」
紬がコクコクと少し怯えたように頷くとポンと頭を撫でて台所へ行った。
アルファ用の抑制剤を水と一緒に流し込み冷水で顔を洗って熱が引くのを待った。
一時間ほど経ち薬が効いてきた頃に先ほど翔太が置いていったお盆を手に取ると紬の寝ている寝室へと向かった。
自分自身を制御できない。
こんなにもオメガのフェロモンに当てられたのは初めてだった。
床に座り込んだ相手はトロンとした目で欲情してくる。
"噛みたい"
一瞬頭をよぎった考えと自分が衝動的にしている行動に恐怖を覚えた。
横の壁をドンッと強く殴ると紬はかなりビクッと驚いて目を見開き硬直していたがその腕の痛みからか少し冷静になれた。
「さっきいた部屋に一人で戻れるか…?頭冷やしてくる。」
紬がコクコクと少し怯えたように頷くとポンと頭を撫でて台所へ行った。
アルファ用の抑制剤を水と一緒に流し込み冷水で顔を洗って熱が引くのを待った。
一時間ほど経ち薬が効いてきた頃に先ほど翔太が置いていったお盆を手に取ると紬の寝ている寝室へと向かった。
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