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本章
6話
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-蓮side-
「蓮さん、あいつまじでフェロモンやばいですって…俺さっき当てられそうになりましたもん…」
そう眉を下げながら水と薬、軽く食べれるものを少しお盆に乗せた。
「そうだな、既婚者までも惑わすとは相当なやり手みたいだな。」
ははっと笑うも笑い事じゃないですよと苦笑いで翔太が返す。
「じゃあ、あとはお願いしますね。今日は失礼します。また明日少し早めにはお迎えにあがります。」
もう既に日付は変わっていて家で嫁が待っている翔太には悪いことをしたなと思いながらも、あぁと軽く返事すると翔太は一礼して帰っていった。
翔太が帰るとあらかた検討をつけながら拾ってきた少年の身元を調べ始めた。
よく見ると顔は中性的だし本当に置き去りにしなくて良かった。
あのままにしていたらどっちにしろ厄介なことになっていただろう。
調べているうちに名前、住所、年齢まで割り出すとパソコンを閉じた。
「あの首輪…どこかで…」
オメガは望まない番関係を防ぐために首に噛みつかれないように首輪をしていることがある。
だがそのほとんどは大体風俗関係のオメガばかりだ。
紬のつけていた首輪の後ろにあった印に見覚えがあったがどうも思い出せない。
しかし風俗関係なのはほぼ確定だなと頭を悩ませていた。
「蓮さん、あいつまじでフェロモンやばいですって…俺さっき当てられそうになりましたもん…」
そう眉を下げながら水と薬、軽く食べれるものを少しお盆に乗せた。
「そうだな、既婚者までも惑わすとは相当なやり手みたいだな。」
ははっと笑うも笑い事じゃないですよと苦笑いで翔太が返す。
「じゃあ、あとはお願いしますね。今日は失礼します。また明日少し早めにはお迎えにあがります。」
もう既に日付は変わっていて家で嫁が待っている翔太には悪いことをしたなと思いながらも、あぁと軽く返事すると翔太は一礼して帰っていった。
翔太が帰るとあらかた検討をつけながら拾ってきた少年の身元を調べ始めた。
よく見ると顔は中性的だし本当に置き去りにしなくて良かった。
あのままにしていたらどっちにしろ厄介なことになっていただろう。
調べているうちに名前、住所、年齢まで割り出すとパソコンを閉じた。
「あの首輪…どこかで…」
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しかし風俗関係なのはほぼ確定だなと頭を悩ませていた。
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