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本章
2話
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-蓮side-
組関係者との食事を済ませた後、一人歩いているとつい煙草が吸いたくなり、いつも吸う路地裏に入り壁に寄りかかりながら煙草に火をつける。
少し奥で物陰が動いたのに気づき視線を向ければ野良猫かと思い近づくも、そこにいたのは強いフェロモンを発する発情期中のオメガだった。
「おい」
ピクッと反応するが返事はない。
「おい、大丈夫か?」
今までのオメガには感じたことのない強烈なフェロモンに鳥肌が立つ。
当てられそうになるも苦しそうに座り込んでいる少年を見ると少し冷静になろうと煙草を2、3回吹かしては火を消し、内ポケットから携帯を取り出した。
「今から家に発情抑制剤と何か軽く食えるもの買ってこい」
付き合いの長い直属の部下、翔太に電話をかけ要件だけ伝えると切った。
治安のいい街とも言えないため、このままの状態で放っておくとなると高確率で普通の生活には戻れない。
強引に誰かの番にされるか望まない妊娠をさせられるのが見えている。
まだ若い少年にはあまりに酷だと思い、自分の上着で少年を包み、抱き抱え自宅へと向かった。
組関係者との食事を済ませた後、一人歩いているとつい煙草が吸いたくなり、いつも吸う路地裏に入り壁に寄りかかりながら煙草に火をつける。
少し奥で物陰が動いたのに気づき視線を向ければ野良猫かと思い近づくも、そこにいたのは強いフェロモンを発する発情期中のオメガだった。
「おい」
ピクッと反応するが返事はない。
「おい、大丈夫か?」
今までのオメガには感じたことのない強烈なフェロモンに鳥肌が立つ。
当てられそうになるも苦しそうに座り込んでいる少年を見ると少し冷静になろうと煙草を2、3回吹かしては火を消し、内ポケットから携帯を取り出した。
「今から家に発情抑制剤と何か軽く食えるもの買ってこい」
付き合いの長い直属の部下、翔太に電話をかけ要件だけ伝えると切った。
治安のいい街とも言えないため、このままの状態で放っておくとなると高確率で普通の生活には戻れない。
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