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30.「彼女」と「僕」のおはなし
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ふわり、ふわり。ここは、優しい場所。わたしは、どこか幸せな気持ちで眠り続ける。眠っていれば、寂しいことはないもの。眠っていれば、悲しいこともないもの。時々夢の中で、わたしに向かって愛を綴る彼に会える。だから、ずっとずっと眠っていればいい。
彼がいなくなったそのすぐ後で、わたしは川辺さんに回収されてメゾン・ド・比嘉へ戻ってきた。「あやつが薬を飲んだのに、こっちが死んでしもうたら、とんだ『ろみおとじゅりえっと』じゃわい」って一体どういうことなの。わたしのことは放っておいて。もう目覚めたくないの。
そう思っているのに、時々意識が覚醒して周りのひとの声を拾ってしまう。わたしの部屋はみんなの溜まり場になっているのかと思うくらい、頻繁にわたしを構いに来るのだ。眠っているところを見たところで、面白いことなんて何にもないのに。みんな暇なのね。……嘘よ。寂しくてたまらないわたしは、こうやって誰かと一緒だと安心するの。あまりにも寂しすぎると、みんなと一緒に時間さえも凍った世界に閉じこもりたくなるから。
「力を使いすぎたのであろうよ。残りカスとはいえ、形が残ったのが奇跡じゃ」
川辺さんの声が聞こえる。だってわたし、残るつもりなんてなかったんだもの。彼の中に取り込まれて、そのまま溶けてなくなるつもりだったの。それなのに、おいていかれちゃったのよ。ひどいと思わない?
すりすりと無言でタマ姐がわたしにすりよるのがわかった。彼がいなくなってから、浄化できなくなったものがお腹の中にたっぷり溜まっているはず。きっとタマ姐も苦しいはずなのに、いつもタマ姐は何も言わない。心配かけて、本当にごめんなさい。ぱたぱた、きしゃー、わんわん! 枕元がいきなり騒がしくなり、タマ姐が勢いよく外へ飛び出す気配がした。懲りもせずに、枕返したちが来ていたみたいね。
「いいこ、いいこ」
頭を撫でられた後に感じたのは、夏用の肌掛けの柔らかさ。きっとざしきわらしたちが、持ってきてくれたのね。あらあら、雪女に布団なんて必要ないのよ。でもありがとう。その気遣いが嬉しいの。あの子たちに子ども扱いされちゃうなんて、わたしどれくらい縮んじゃったのかしら。でもいいわ。眠ったままなら、小さくったって関係ないもの。ぴっとりとくっついているざしきわらし。子どもらしい体温が、困ってしまうほどに温かい。
「ふふふ、王子様が来るまで眠っていても大丈夫ですよ」
「白雪ひめも、ねむりひめも、みんなキスで目がさめるのよ」
その言葉に思わず笑みがこぼれそうになる。彼がここに来れるはずないのに。それでも、期待してしまう。もしかしたら迎えに来てくれるかもしれないって。せっかくあるべき場所に返したのに。また、あちらとこちらの境目に連れて来てしまってはいけないのに。つい、そんなことを望んでしまう。
彼と過ごした日々は、本当に夏休みのように楽しくて、穏やかで、毎日がきらきらとしていたわ。夏休みが終わる子どもたちが、憂鬱そうな顔をする理由が、今ならわかる気がするのよ。朝顔やひまわりの植木鉢を持って帰ってくる終業式の時の笑顔とは、まるで正反対の顔を見せるだろう子どもたち。その素直さが、なぜか羨ましい。
「飼い主がどちらも顔を見せぬゆえ、庭のひまわりがしょぼくれておるのう」
「さびしいもんね。しょんぼりだよね」
「それもありますが、お化けひまわりとはいえ花ですからね。向日葵は、太陽を一途に追いかけた乙女の化身として神話になるくらい有名ですから。『あなただけを見つめる』なんて花言葉もありますし、昼間になったらもちろんしゃきっとしてくれますよ。ねえ、お化けひまわりさん」
「そなた、花を相手に脅してはおらぬかのう……」
川辺さん、ナイスツッコミ! わたしも、正直そう思ったわ。そっかあ、お化けひまわり、寂しがってくれてるのね。植物なのだけれど、こうやって懐いてくれているから、わたしも悪いなあとは思っているの。ねえ、みんな、わたしの代わりにお化けひまわりのこと可愛がってあげてね。見た目はちょっとゴツいけれど、いい子なのよ。
「ひまわりはオトメなんだねえ。じゃあ、朝顔の花言葉はなあに?」
「朝顔の花言葉といえば、『愛情』や『結束』ですね。でも、この花のように色がたくさんある場合には、色によって花言葉が違うんですよ。青い朝顔なら『短い愛』『儚い恋』。紫の朝顔なら『冷静』」
「そして、白い朝顔の場合には『あふれる喜び』『固い絆』。それから、『あなたにわたしは、絡みつく』じゃな」
なんで急に朝顔の花言葉なんて言い出したのかしら。わたしの部屋からはお化けひまわりは見えるけれど、朝顔は見えなかったはず。っていうか、正直なところそれってどうなのかしら! 白い朝顔の花言葉がめちゃめちゃ重いんですけど。どうして川辺さん、そんな花言葉を知っているのかしら。やっぱり縁切り神社にはそういう系統の花がたくさん植えてあるの?
そういえばわたしの浴衣の柄、白い朝顔だったなあ。確かにわたしは、重い女かもしれないけれど。彼からしたらいい迷惑だったかもしれないけれど。ううう、ちょっと切なくなってきちゃった。まったくなんで眠っているはずなのに、こんなに会話がはっきり聞こえちゃうのかしら。いつもはすぐに意識がなくなってしまうのに。
ちりん。風鈴が鳴った。開け放していた窓から、真夏とは思えない心地よい風が一陣吹き込む。目をつぶっていてもわかる。世界が光に包まれてゆく。ああ、新しい朝が始まる。世界が動き出す。
くいっと、左の手首が引かれるのがわかった。何だろう、わたしはブレスレットやミサンガのたぐいはつけていなかったはずなのだけれど。その動きがあんまりにも、しつこいものだからついまぶたを開けそうになる。彼がいない世界なんて見たくないのに、誰かがわたしを起こそうとしているかのよう。やめてよ、そんなに引っ張らないで。
ふわりと、甘い香りがした。決してここにあるはずのない、わたしに馴染んだ愛しい香り。
「ただいま」
彼の声が聞こえた。ああ、なんて愛しい彼の声。見えなくてもわかる。彼はきっと姿の変わったわたしを見て驚いているはずだ。もしかしたら、わたしだとはわからないかもしれない。けれど、彼がいつものようにわたしの元へ歩いてくるのがわかる。ふわりとからだが浮き上がり、そっと抱き締められた。ロマンチックな彼のことだから、本当に管理人さんたちの言うように口づけで起こしてくれるつもりなのかもしれない。
ありがとう。
大好き。
ごめんね。
もう手放してあげられない。
おはよう。
これからもよろしく。
わたしたちの夏休みは終わらない。
彼がいなくなったそのすぐ後で、わたしは川辺さんに回収されてメゾン・ド・比嘉へ戻ってきた。「あやつが薬を飲んだのに、こっちが死んでしもうたら、とんだ『ろみおとじゅりえっと』じゃわい」って一体どういうことなの。わたしのことは放っておいて。もう目覚めたくないの。
そう思っているのに、時々意識が覚醒して周りのひとの声を拾ってしまう。わたしの部屋はみんなの溜まり場になっているのかと思うくらい、頻繁にわたしを構いに来るのだ。眠っているところを見たところで、面白いことなんて何にもないのに。みんな暇なのね。……嘘よ。寂しくてたまらないわたしは、こうやって誰かと一緒だと安心するの。あまりにも寂しすぎると、みんなと一緒に時間さえも凍った世界に閉じこもりたくなるから。
「力を使いすぎたのであろうよ。残りカスとはいえ、形が残ったのが奇跡じゃ」
川辺さんの声が聞こえる。だってわたし、残るつもりなんてなかったんだもの。彼の中に取り込まれて、そのまま溶けてなくなるつもりだったの。それなのに、おいていかれちゃったのよ。ひどいと思わない?
すりすりと無言でタマ姐がわたしにすりよるのがわかった。彼がいなくなってから、浄化できなくなったものがお腹の中にたっぷり溜まっているはず。きっとタマ姐も苦しいはずなのに、いつもタマ姐は何も言わない。心配かけて、本当にごめんなさい。ぱたぱた、きしゃー、わんわん! 枕元がいきなり騒がしくなり、タマ姐が勢いよく外へ飛び出す気配がした。懲りもせずに、枕返したちが来ていたみたいね。
「いいこ、いいこ」
頭を撫でられた後に感じたのは、夏用の肌掛けの柔らかさ。きっとざしきわらしたちが、持ってきてくれたのね。あらあら、雪女に布団なんて必要ないのよ。でもありがとう。その気遣いが嬉しいの。あの子たちに子ども扱いされちゃうなんて、わたしどれくらい縮んじゃったのかしら。でもいいわ。眠ったままなら、小さくったって関係ないもの。ぴっとりとくっついているざしきわらし。子どもらしい体温が、困ってしまうほどに温かい。
「ふふふ、王子様が来るまで眠っていても大丈夫ですよ」
「白雪ひめも、ねむりひめも、みんなキスで目がさめるのよ」
その言葉に思わず笑みがこぼれそうになる。彼がここに来れるはずないのに。それでも、期待してしまう。もしかしたら迎えに来てくれるかもしれないって。せっかくあるべき場所に返したのに。また、あちらとこちらの境目に連れて来てしまってはいけないのに。つい、そんなことを望んでしまう。
彼と過ごした日々は、本当に夏休みのように楽しくて、穏やかで、毎日がきらきらとしていたわ。夏休みが終わる子どもたちが、憂鬱そうな顔をする理由が、今ならわかる気がするのよ。朝顔やひまわりの植木鉢を持って帰ってくる終業式の時の笑顔とは、まるで正反対の顔を見せるだろう子どもたち。その素直さが、なぜか羨ましい。
「飼い主がどちらも顔を見せぬゆえ、庭のひまわりがしょぼくれておるのう」
「さびしいもんね。しょんぼりだよね」
「それもありますが、お化けひまわりとはいえ花ですからね。向日葵は、太陽を一途に追いかけた乙女の化身として神話になるくらい有名ですから。『あなただけを見つめる』なんて花言葉もありますし、昼間になったらもちろんしゃきっとしてくれますよ。ねえ、お化けひまわりさん」
「そなた、花を相手に脅してはおらぬかのう……」
川辺さん、ナイスツッコミ! わたしも、正直そう思ったわ。そっかあ、お化けひまわり、寂しがってくれてるのね。植物なのだけれど、こうやって懐いてくれているから、わたしも悪いなあとは思っているの。ねえ、みんな、わたしの代わりにお化けひまわりのこと可愛がってあげてね。見た目はちょっとゴツいけれど、いい子なのよ。
「ひまわりはオトメなんだねえ。じゃあ、朝顔の花言葉はなあに?」
「朝顔の花言葉といえば、『愛情』や『結束』ですね。でも、この花のように色がたくさんある場合には、色によって花言葉が違うんですよ。青い朝顔なら『短い愛』『儚い恋』。紫の朝顔なら『冷静』」
「そして、白い朝顔の場合には『あふれる喜び』『固い絆』。それから、『あなたにわたしは、絡みつく』じゃな」
なんで急に朝顔の花言葉なんて言い出したのかしら。わたしの部屋からはお化けひまわりは見えるけれど、朝顔は見えなかったはず。っていうか、正直なところそれってどうなのかしら! 白い朝顔の花言葉がめちゃめちゃ重いんですけど。どうして川辺さん、そんな花言葉を知っているのかしら。やっぱり縁切り神社にはそういう系統の花がたくさん植えてあるの?
そういえばわたしの浴衣の柄、白い朝顔だったなあ。確かにわたしは、重い女かもしれないけれど。彼からしたらいい迷惑だったかもしれないけれど。ううう、ちょっと切なくなってきちゃった。まったくなんで眠っているはずなのに、こんなに会話がはっきり聞こえちゃうのかしら。いつもはすぐに意識がなくなってしまうのに。
ちりん。風鈴が鳴った。開け放していた窓から、真夏とは思えない心地よい風が一陣吹き込む。目をつぶっていてもわかる。世界が光に包まれてゆく。ああ、新しい朝が始まる。世界が動き出す。
くいっと、左の手首が引かれるのがわかった。何だろう、わたしはブレスレットやミサンガのたぐいはつけていなかったはずなのだけれど。その動きがあんまりにも、しつこいものだからついまぶたを開けそうになる。彼がいない世界なんて見たくないのに、誰かがわたしを起こそうとしているかのよう。やめてよ、そんなに引っ張らないで。
ふわりと、甘い香りがした。決してここにあるはずのない、わたしに馴染んだ愛しい香り。
「ただいま」
彼の声が聞こえた。ああ、なんて愛しい彼の声。見えなくてもわかる。彼はきっと姿の変わったわたしを見て驚いているはずだ。もしかしたら、わたしだとはわからないかもしれない。けれど、彼がいつものようにわたしの元へ歩いてくるのがわかる。ふわりとからだが浮き上がり、そっと抱き締められた。ロマンチックな彼のことだから、本当に管理人さんたちの言うように口づけで起こしてくれるつもりなのかもしれない。
ありがとう。
大好き。
ごめんね。
もう手放してあげられない。
おはよう。
これからもよろしく。
わたしたちの夏休みは終わらない。
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