「僕」と「彼女」の、夏休み~おんぼろアパートの隣人妖怪たちによるよくある日常~

夏休み中につき、おんぼろアパートでのんびり過ごす主人公。このアパートに住む隣人たちはみな現代に生きる妖(あやかし)だが、主人公から見た日常はまさに平和そのものである。

主人公の恋人である雪女はバイトに明け暮れているし、金髪褐色ギャルの河童は海辺で逆ナンばかりしている。猫又はのんびり町内を散歩し、アパートの管理人さんはいつも笑顔だ。

ところが雪女には何やら心配事があるようで、主人公に内緒でいろいろと画策しているらしい。実は主人公には彼自身が気がついていない秘密があって……。

ごくごく普通の「僕」と雪女によるラブストーリー。

「僕」と妖怪たちの視点が交互にきます。「僕」視点ではほのぼの日常、妖怪視点では残酷な要素ありの物語です。ホラーが苦手な方は、「僕」視点のみでどうぞ。

扉絵は、遥彼方様に描いて頂きました。ありがとうございます。

この作品は、小説家になろうにも投稿しております。

また、小説家になろうで投稿しております短編集「『あい』を失った女」より「『おばけ』なんていない」(2018年7月3日投稿)、「『ほね』までとろける熱帯夜」(2018年8月14日投稿) 、「『こまりました』とは言えなくて」(2019年5月20日投稿)をもとに構成しております。
24h.ポイント 42pt
0
小説 17,535 位 / 192,152件 ホラー 180 位 / 6,809件

あなたにおすすめの小説

怖い話

かもめ7440
ホラー
野暮なので、それ以外言えない。

風見星治
ホラー
心が、喉が、渇く

境界の扉

衣谷一
ホラー
『境界の扉』。 今年の文化祭の部誌に載せる題材として、新入生の石田拓郎が選んだもの。 聞いたこともないネタに首をかしげる高畑と浦。 聞いたこともないネタに激昂する先輩、石田孝之。 「ネタにしてはならない、使ってはダメだ」 それでも石田拓郎はそれを題材に追った。 追い続けて、ときは夏休みの直前。彼は消えた。異世界に消えた。 異変は、それから始まった。

水槽で出来た柩

猫宮乾
ホラー
 軍人の亘理大尉は、帰宅して、戦禍の届かない場所にいる妹と通話をして一日を終える。日中、私腹を肥やす上司を手伝い悪事に手を染めていることを隠しながら。そんな亘理を邪魔だと思った森永少佐は、亘理の弱みを探ろうと試みる。※他サイトにも掲載しています。BLではないですが、設定上バイの人物が登場します。

『ショート怪談』訪れるもの

見崎志念
ホラー
何が来ても受け入れてはいけません

ネズミの話

泥人形
ホラー
今の私は、ネズミに似ている。 表紙イラスト:イラストノーカ様

醜い屍達の上より

始動甘言
ホラー
 男は教祖だった。彼は惨めな最期を遂げる。  それまでに彼が起こした軌跡を描く。酷く、醜い一人の男の軌跡。  彼が敷くのは崩壊への序曲か、それとも新しい世界への幕開けか。  これまで書いた5作の裏を書く、胸焼けするような物語。

実体験したオカルト話する

鳳月 眠人
ホラー
夏なのでちょっとしたオカルト話。 どれも、脚色なしの実話です。 ※期間限定再公開