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第二章
(2)茜ちゃんにお願いされました。
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どうしよう。全然、何を話していいかわからないよ。
ちらりと足元のペンギンを見るけれど、ペンギンは何にも考えていない顔で口をもぐもぐとさせていた。ええ、もしかして何か拾い食いしちゃった? やだ、ちょっと吐き出させなくちゃ。
わちゃわちゃとペンギンの背中をさすっていると、茜ちゃんが変な顔をした。見えないペンギンと格闘しているわたしは、ひとりで変なパントマイムでもやっているように見えるんだろうな。これ以上、変なものを拾って食べないでね。ペンギンに小声でささやいてから、わたしは茜ちゃんの方を向いた。
「茜ちゃんも図書館にいたんだね。わたし、全然気が付かなかったよ」
「あたし、自習机のほうにいたから」
「そっか。学校の宿題? ちょうど土日だから宿題、いっぱい出たもんね」
「あんなの宿題のうちに入らないでしょ。あたしは、中学受験の問題集を解いていたのよ」
わたしと一緒に帰りたいと言ったはずなのに、なぜかつんとそっぽを向く茜ちゃん。転校初日にいきなり突っかかってきたことを思い出した。茜ちゃんとの会話って、やっぱりちょっと難しいな。何が茜ちゃんにとって嫌な話題なのか、いまだにわからないよ。でも、そっか。茜ちゃんも中学受験の勉強をしているんだ。
「茜ちゃん、すごいね。中学受験するの?」
「……。美優ちゃんだって、関東に住んでいたのなら塾に通っていたんじゃないの? あたしの住んでいたところは、六年生は一月になったらもうクラスの半分は学校に来ないようなところだったわ」
「ああ、茜ちゃんのところもそうなんだ。うちもそうみたい。去年の今頃、クラブの先輩が、給食のおかわりがたくさんできて嬉しいって話していたのを覚えているよ」
受験対策で年明け以降は欠席する児童がいっぱいいるって、先生たちも言っていたからすごいよね。そういえば、六年生は学校の宿題がなくって、自分の勉強――つまりは、塾の宿題だよね――が宿題扱いになるっていう話も聞いていたから、みんな当たり前に受験していたんだろうな。
「『うちもそうみたい』ってずいぶん他人事なのね」
「うーん、わたしは中学受験は早々に諦めて、高校受験に切り替えたから」
「……何それ」
「わたしじゃ、ついていけなくて。中学受験には向いていないなって思って、家族で話し合ってやめたの」
「もっと努力すればよかったのに」
「そう、だね。でも、ちょっとわたしには無理だったな」
まあわたしの場合は、その後とんでもないことが起きて中学受験どころではなくなってしまったのだけれど。もともと、これ以上受験のための勉強は頑張れないと思っていたから、あんなことにならなくてもきっと中学受験はやめることになっていたんじゃないのかな。
きゅうっとお腹が痛くなったような気がする。そういえば塾に行く前にはおにぎりを作ってもらっていたな。遅くなる時には、お弁当を作ってもらって大急ぎで休み時間に食べていたっけ。
お腹が空きすぎて胃が痛いような、それなのに何かを食べても全然お腹がいっぱいにならないあの変な感じを思い出して、慌てて水筒のお茶をたくさん飲んだ。
***
「じゃあ、美優ちゃんはもう中学受験の勉強はしていないんだ?」
「そうだね。でも、一応、教科書は捨てずにこっちに持ってきたよ。捨てるのはもったいないけれど、いっぱい線を引いたり書きこみしたりしているから誰かにあげるのはちょっとなあって感じだったし」
「ふうん、そうなんだ」
「茜ちゃん?」
「急いで帰りましょ。遅くなると、面倒だわ」
それから茜ちゃんは、わたしに早く歩くように急かしてきた。あれ、茜ちゃん、わたしの家の場所、知っているのかな?
「茜ちゃんの家ってどこにあるの? 同じ方向なんだよね?」
「美優ちゃんが暮らしている地区と同じところ」
「そうなんだ。全然知らなかったよ」
「美優ちゃん、周りの事情に興味とかなさそうだもんね」
茜ちゃん、やっぱり怒っているみたい。本当に困っちゃう。ちらりとペンギンを見たけれど、ペンギンはすたすたと早歩きするばかりで助けてはくれない。なんなんだろう、このペンギン。巫女見習いが困っているんだから、助けてくれてもよくない? それとも巫女見習いの日常生活には、ノータッチってことなのかな。プライバシーの配慮ってこと? そういう気遣い、いらないよ。
「美優ちゃん、自分の部屋ってある?」
「あるよ。ええと、ついこの間まで物置だったところだけれど」
「でも一人部屋なんだよね? 広い? 自由に使える? 友だちを呼ぶことに反対とかされていない?」
「この島の普通がわからないんだけれど、広いんじゃないかな。少なくとも関東で暮らしていたマンションのわたしの部屋よりもずっと広いよ。つば……えっと、おばあちゃんも、お友だちができたか尋ねてくるから、家に誰かを呼ぶことは嫌がらないと思う。多分だけれど」
わたしの返事に、うんうんと茜ちゃんがうなずいている。なんでだろう、今まで見た中で一番機嫌がよさそうだ。これまでの会話の中で、茜ちゃんの機嫌がよくなるような話題なんて、何かあったっけ? 椿さんの家が近づいたとき、茜ちゃんが背負っていたカバンから大量の教科書を出してきた。すごい量だ。ランドセルの中身、全部、中学受験の教科書と問題集だった。あれ、学校の教科書は?
「これ、なあに? 学校の教科書は?」
「全部教室の机の中に入れてきたわ。学校の教科書なんて、なくなっても平気だもの」
え、教科書がなくなる? なんだか嫌な予感がして、心臓がドキドキしてきた。まさかこんな小さな島の学校の中で、いじめなんてないよね? でも茜ちゃんがわたしに言ってきたのは、予想とはちょっと違う内容だった。
「あたし、家だと全然勉強できないんだ。お母さんが勉強させてくれないの」
あれ、どういうことだろう? わたしと違って茜ちゃんは、中学受験の勉強を頑張っているみたいだし、ついていけないってこともないみたいなのに。首を傾げるわたしのことなんて気にも留めずに、茜ちゃんは早口でまくしたてた。
「中学受験の教科書や問題集は毎日学校に置いて帰るようにしているんだけれど、そうすると土日は勉強できないでしょ。だからさ、美優ちゃんちに置かせてほしい。美優ちゃんは前に塾に通っていたんだから、持っていてもおかしくないし」
正直に言って、茜ちゃんが言っている意味がわたしにはちょっとよくわからない。家で勉強をさせてもらえないって変な感じ。むしろ子どもを塾に通わせるお父さんやお母さんたちっていうのは、「勉強しなさい」って言うものなんじゃないのかな。それでも、わたしはこくんとうなずいた。だって、よくわからないお願いをしてきている茜ちゃんの目は、見たこともないくらい必死なものだったから。
「いいよ」
「ありがとう。それじゃあ、土日は美優ちゃんちで勉強させてもらうから!」
「……え?」
「なによ、せっかく勉強道具があるのに勉強させてくれないの? ただでさえ塾にいけていないのに、土日に何もしないなんて挽回できなくなっちゃう!」
怖いくらいの勢いで言い返される。お願いしてくる茜ちゃんのほうが強いっていうのも変な感じだけれど、なんだか嫌だとは言えなくてやっぱりまたわたしはうなずいてしまった。
「えっと、つば……おばあちゃんに聞いてみる」
「明日朝十時に遊びに行くから。ちゃんと待ってなさいよ」
「……わかったよ」
ずっしりと重い教科書をわたしの手提げ袋に詰め込んで、茜ちゃんは走り去ってしまった。ええ、もう、どういうことなの。
ちらりと足元のペンギンを見るけれど、ペンギンは何にも考えていない顔で口をもぐもぐとさせていた。ええ、もしかして何か拾い食いしちゃった? やだ、ちょっと吐き出させなくちゃ。
わちゃわちゃとペンギンの背中をさすっていると、茜ちゃんが変な顔をした。見えないペンギンと格闘しているわたしは、ひとりで変なパントマイムでもやっているように見えるんだろうな。これ以上、変なものを拾って食べないでね。ペンギンに小声でささやいてから、わたしは茜ちゃんの方を向いた。
「茜ちゃんも図書館にいたんだね。わたし、全然気が付かなかったよ」
「あたし、自習机のほうにいたから」
「そっか。学校の宿題? ちょうど土日だから宿題、いっぱい出たもんね」
「あんなの宿題のうちに入らないでしょ。あたしは、中学受験の問題集を解いていたのよ」
わたしと一緒に帰りたいと言ったはずなのに、なぜかつんとそっぽを向く茜ちゃん。転校初日にいきなり突っかかってきたことを思い出した。茜ちゃんとの会話って、やっぱりちょっと難しいな。何が茜ちゃんにとって嫌な話題なのか、いまだにわからないよ。でも、そっか。茜ちゃんも中学受験の勉強をしているんだ。
「茜ちゃん、すごいね。中学受験するの?」
「……。美優ちゃんだって、関東に住んでいたのなら塾に通っていたんじゃないの? あたしの住んでいたところは、六年生は一月になったらもうクラスの半分は学校に来ないようなところだったわ」
「ああ、茜ちゃんのところもそうなんだ。うちもそうみたい。去年の今頃、クラブの先輩が、給食のおかわりがたくさんできて嬉しいって話していたのを覚えているよ」
受験対策で年明け以降は欠席する児童がいっぱいいるって、先生たちも言っていたからすごいよね。そういえば、六年生は学校の宿題がなくって、自分の勉強――つまりは、塾の宿題だよね――が宿題扱いになるっていう話も聞いていたから、みんな当たり前に受験していたんだろうな。
「『うちもそうみたい』ってずいぶん他人事なのね」
「うーん、わたしは中学受験は早々に諦めて、高校受験に切り替えたから」
「……何それ」
「わたしじゃ、ついていけなくて。中学受験には向いていないなって思って、家族で話し合ってやめたの」
「もっと努力すればよかったのに」
「そう、だね。でも、ちょっとわたしには無理だったな」
まあわたしの場合は、その後とんでもないことが起きて中学受験どころではなくなってしまったのだけれど。もともと、これ以上受験のための勉強は頑張れないと思っていたから、あんなことにならなくてもきっと中学受験はやめることになっていたんじゃないのかな。
きゅうっとお腹が痛くなったような気がする。そういえば塾に行く前にはおにぎりを作ってもらっていたな。遅くなる時には、お弁当を作ってもらって大急ぎで休み時間に食べていたっけ。
お腹が空きすぎて胃が痛いような、それなのに何かを食べても全然お腹がいっぱいにならないあの変な感じを思い出して、慌てて水筒のお茶をたくさん飲んだ。
***
「じゃあ、美優ちゃんはもう中学受験の勉強はしていないんだ?」
「そうだね。でも、一応、教科書は捨てずにこっちに持ってきたよ。捨てるのはもったいないけれど、いっぱい線を引いたり書きこみしたりしているから誰かにあげるのはちょっとなあって感じだったし」
「ふうん、そうなんだ」
「茜ちゃん?」
「急いで帰りましょ。遅くなると、面倒だわ」
それから茜ちゃんは、わたしに早く歩くように急かしてきた。あれ、茜ちゃん、わたしの家の場所、知っているのかな?
「茜ちゃんの家ってどこにあるの? 同じ方向なんだよね?」
「美優ちゃんが暮らしている地区と同じところ」
「そうなんだ。全然知らなかったよ」
「美優ちゃん、周りの事情に興味とかなさそうだもんね」
茜ちゃん、やっぱり怒っているみたい。本当に困っちゃう。ちらりとペンギンを見たけれど、ペンギンはすたすたと早歩きするばかりで助けてはくれない。なんなんだろう、このペンギン。巫女見習いが困っているんだから、助けてくれてもよくない? それとも巫女見習いの日常生活には、ノータッチってことなのかな。プライバシーの配慮ってこと? そういう気遣い、いらないよ。
「美優ちゃん、自分の部屋ってある?」
「あるよ。ええと、ついこの間まで物置だったところだけれど」
「でも一人部屋なんだよね? 広い? 自由に使える? 友だちを呼ぶことに反対とかされていない?」
「この島の普通がわからないんだけれど、広いんじゃないかな。少なくとも関東で暮らしていたマンションのわたしの部屋よりもずっと広いよ。つば……えっと、おばあちゃんも、お友だちができたか尋ねてくるから、家に誰かを呼ぶことは嫌がらないと思う。多分だけれど」
わたしの返事に、うんうんと茜ちゃんがうなずいている。なんでだろう、今まで見た中で一番機嫌がよさそうだ。これまでの会話の中で、茜ちゃんの機嫌がよくなるような話題なんて、何かあったっけ? 椿さんの家が近づいたとき、茜ちゃんが背負っていたカバンから大量の教科書を出してきた。すごい量だ。ランドセルの中身、全部、中学受験の教科書と問題集だった。あれ、学校の教科書は?
「これ、なあに? 学校の教科書は?」
「全部教室の机の中に入れてきたわ。学校の教科書なんて、なくなっても平気だもの」
え、教科書がなくなる? なんだか嫌な予感がして、心臓がドキドキしてきた。まさかこんな小さな島の学校の中で、いじめなんてないよね? でも茜ちゃんがわたしに言ってきたのは、予想とはちょっと違う内容だった。
「あたし、家だと全然勉強できないんだ。お母さんが勉強させてくれないの」
あれ、どういうことだろう? わたしと違って茜ちゃんは、中学受験の勉強を頑張っているみたいだし、ついていけないってこともないみたいなのに。首を傾げるわたしのことなんて気にも留めずに、茜ちゃんは早口でまくしたてた。
「中学受験の教科書や問題集は毎日学校に置いて帰るようにしているんだけれど、そうすると土日は勉強できないでしょ。だからさ、美優ちゃんちに置かせてほしい。美優ちゃんは前に塾に通っていたんだから、持っていてもおかしくないし」
正直に言って、茜ちゃんが言っている意味がわたしにはちょっとよくわからない。家で勉強をさせてもらえないって変な感じ。むしろ子どもを塾に通わせるお父さんやお母さんたちっていうのは、「勉強しなさい」って言うものなんじゃないのかな。それでも、わたしはこくんとうなずいた。だって、よくわからないお願いをしてきている茜ちゃんの目は、見たこともないくらい必死なものだったから。
「いいよ」
「ありがとう。それじゃあ、土日は美優ちゃんちで勉強させてもらうから!」
「……え?」
「なによ、せっかく勉強道具があるのに勉強させてくれないの? ただでさえ塾にいけていないのに、土日に何もしないなんて挽回できなくなっちゃう!」
怖いくらいの勢いで言い返される。お願いしてくる茜ちゃんのほうが強いっていうのも変な感じだけれど、なんだか嫌だとは言えなくてやっぱりまたわたしはうなずいてしまった。
「えっと、つば……おばあちゃんに聞いてみる」
「明日朝十時に遊びに行くから。ちゃんと待ってなさいよ」
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