3 / 11
(3)姫君は竜を助ける
しおりを挟む
確かに声は、壁の向こう側から聞こえてきた。王宮には王族の中でもごく限られた人間しか知らされていない隠し通路があるが、それと知らなければ風の音だと思い込んでしまえるほどの微かな音だ。
おそらく王位を強引に手に入れた伯父もまだ把握してはいないだろう。伯父の放った間諜が潜んでいるとは考えにくい。ということは、通路に潜んでいるのはステファニーの身内か、あるいはまったくの無関係の第三者だ。
(先ほどの言葉は誰かを探しているものだったわ……)
もしや数少ない味方が負傷したというのか。最悪の想像が頭をよぎり、ステファニーははやる心を抑えて進む。
(幽霊が出るという噂を流しておいて、ちょうどよかったわね)
声や物音がおかしな場所から響いても、誰も疑いを持つことがないようにとステファニーが用意していたのは、城で命を落とした子どもたちの話。実際、王宮の隅にあるこの場所では疎んじられた各時代の王族が非業の死を遂げてきたという。
「……そこにいるのは、誰?」
ヒカリゴケの明かりにぼんやりと照らし出されたのは、ひとよりもずいぶんと大きな影。
(虎? 獅子? いいえ、それよりも大きい……そんななんてこと!)
恐る恐る声をかけた彼女が見つけたものは、ぐったりと力なくうずくまる竜の姿だった。近づいてみると、すえた臭いが鼻をつく。王宮で世話をされている竜たちは、並みの人間よりも好待遇の暮らしをしている。汚れてぼろ雑巾のようになることなどありえない。
龍皇国から各王家に預けられた竜は、各地の神殿によって厳正に管理されている。生まれた卵も、孵った竜の数も、すべて皇国に報告されるのだ。おおむね卵が孵った国で引き続き飼育されることになるが、皇国に求められれば元から預かっていた竜も、新しく生まれた竜も返さねばならない。
(野生の竜なんて存在しないわ。じゃあこの竜は一体どうしてここにいるの?)
まさか勝手に繁殖させたあげく、奴隷のように扱うなどしては天罰が下る。ぞっとするような想像を打ち消すように慌てて首を振ると、ステファニーは目の前の竜に声をかけた。
「お願い、どうか目を覚ましてちょうだい」
(そして私に事情を説明して)
震える手で倒れた竜の体をさすれば、ステファニーの体温が伝わったのか、ひんやりと冷たかった竜が小さく身じろぎした。
「清き水よ、我が手に」
王女が水魔法で水を生み出し、竜の口に注いでやる。すると、億劫そうに竜がその目をうっすらと開く。
「待って、せめて私の部屋に移動して!」
しかし必死の呼びかけもむなしく、竜は再び目を閉じてしまった。眠りについた竜を前に困惑する王女をひとり残して。
竜の体の下に敷布をはさみ、必死に引きずる。王族ということで、ステファニーも最低限の魔法を使うことができたが、そうでなければさすがに竜を自室まで運び入れることはできなかっただろう。
ほっと息を吐き、竜の隣で汗を拭く。このときばかりは、自身につけられた使用人がほとんどいないことに感謝した。
万が一誰か来ても追い返せばいいだけ。使用人たちのことだ、部屋の中でステファニーが悔しさにうち震えているのだとしたり顔で噂することだろう。そして伯父は、そんな与太話を満足げな表情で聞くに違いているに違いない。
「外傷はないみたいね。空腹と疲労ということかしら。とはいえ、厩舎で準備しているような食事は私には準備が難しいわね……」
ステファニーは頭を抱えた。竜に与えられるのは、特殊な鉱物に宝玉、季節の果物だ。王宮の庭になっている果実ならともかく、日々の暮らしに事欠くような王女では、鉱物や宝玉を竜に食事として与えることは難しい。
「それにしても、すごい汚れね。臭いも酷いし、一体どうしてあんな場所で行き倒れていたのかしら」
隠し通路を出口から辿ってきたということであれば大変なことだ。王宮への侵入路にもなりかねない。
(隠し通路を伯父さまに伝えるのは避けたいし……。やはりこの竜が目を覚ましたら、何か手がかりを持っていないか確認しなくては)
神話では竜は人語を話すと言われていた。つまりとても賢いのだ。厩舎で威嚇されたのも、昨日が初めて。さすがに竜がしゃべることはないだろうが、こちらの意図を汲んでここへ侵入してきた経路くらいは教えてくれるだろうと思われた。
(だから、早く元気になりますように)
魔力を込めた手で竜の身体を撫でていく。水浴びをしたように少しずつ綺麗になるので、体力がない病人などに重宝される魔法である。
(まあ、なんて綺麗な銀色なの。まるで月の光をとかしたみたい)
頭から背中、お腹周りとゆっくりと清め、手足の番になったとき、ステファニーはふと首を傾げた。指の形が、妙に感じられたのだ。見た目と感触のズレがあった気がして、よく見ようとするとなぜか視界がぼやけてしまう。
(まさか子どもじゃあるまいし、魔力の使い過ぎかしら。まだ今日は言うほど魔術を行使していないはずなんだけれど)
奇妙な感覚を振り払うように、彼女は大きなひとりごとを口にした。
「ざっとこんなものかしら。汚れと一緒に臭いもとれたみたい。結構綺麗になったわね。あとは庭から果物を持ってくるとして……」
「俺から言わせれば、お前のほうがよほど酷い臭いをしているがな」
「だ、誰!」
作業をしつつぼんやりと今後の行動について考えていたステファニーは、突然かけられた声に悲鳴をあげかけた。振り返ったところで、もちろん誰もいない。
恐る恐る竜の方を向き直せば、いつの間に起きたのか竜がステファニーを見つめている。大きな瞳は、吸い込まれてしまいそうなほど清らかに澄んでいた。
おそらく王位を強引に手に入れた伯父もまだ把握してはいないだろう。伯父の放った間諜が潜んでいるとは考えにくい。ということは、通路に潜んでいるのはステファニーの身内か、あるいはまったくの無関係の第三者だ。
(先ほどの言葉は誰かを探しているものだったわ……)
もしや数少ない味方が負傷したというのか。最悪の想像が頭をよぎり、ステファニーははやる心を抑えて進む。
(幽霊が出るという噂を流しておいて、ちょうどよかったわね)
声や物音がおかしな場所から響いても、誰も疑いを持つことがないようにとステファニーが用意していたのは、城で命を落とした子どもたちの話。実際、王宮の隅にあるこの場所では疎んじられた各時代の王族が非業の死を遂げてきたという。
「……そこにいるのは、誰?」
ヒカリゴケの明かりにぼんやりと照らし出されたのは、ひとよりもずいぶんと大きな影。
(虎? 獅子? いいえ、それよりも大きい……そんななんてこと!)
恐る恐る声をかけた彼女が見つけたものは、ぐったりと力なくうずくまる竜の姿だった。近づいてみると、すえた臭いが鼻をつく。王宮で世話をされている竜たちは、並みの人間よりも好待遇の暮らしをしている。汚れてぼろ雑巾のようになることなどありえない。
龍皇国から各王家に預けられた竜は、各地の神殿によって厳正に管理されている。生まれた卵も、孵った竜の数も、すべて皇国に報告されるのだ。おおむね卵が孵った国で引き続き飼育されることになるが、皇国に求められれば元から預かっていた竜も、新しく生まれた竜も返さねばならない。
(野生の竜なんて存在しないわ。じゃあこの竜は一体どうしてここにいるの?)
まさか勝手に繁殖させたあげく、奴隷のように扱うなどしては天罰が下る。ぞっとするような想像を打ち消すように慌てて首を振ると、ステファニーは目の前の竜に声をかけた。
「お願い、どうか目を覚ましてちょうだい」
(そして私に事情を説明して)
震える手で倒れた竜の体をさすれば、ステファニーの体温が伝わったのか、ひんやりと冷たかった竜が小さく身じろぎした。
「清き水よ、我が手に」
王女が水魔法で水を生み出し、竜の口に注いでやる。すると、億劫そうに竜がその目をうっすらと開く。
「待って、せめて私の部屋に移動して!」
しかし必死の呼びかけもむなしく、竜は再び目を閉じてしまった。眠りについた竜を前に困惑する王女をひとり残して。
竜の体の下に敷布をはさみ、必死に引きずる。王族ということで、ステファニーも最低限の魔法を使うことができたが、そうでなければさすがに竜を自室まで運び入れることはできなかっただろう。
ほっと息を吐き、竜の隣で汗を拭く。このときばかりは、自身につけられた使用人がほとんどいないことに感謝した。
万が一誰か来ても追い返せばいいだけ。使用人たちのことだ、部屋の中でステファニーが悔しさにうち震えているのだとしたり顔で噂することだろう。そして伯父は、そんな与太話を満足げな表情で聞くに違いているに違いない。
「外傷はないみたいね。空腹と疲労ということかしら。とはいえ、厩舎で準備しているような食事は私には準備が難しいわね……」
ステファニーは頭を抱えた。竜に与えられるのは、特殊な鉱物に宝玉、季節の果物だ。王宮の庭になっている果実ならともかく、日々の暮らしに事欠くような王女では、鉱物や宝玉を竜に食事として与えることは難しい。
「それにしても、すごい汚れね。臭いも酷いし、一体どうしてあんな場所で行き倒れていたのかしら」
隠し通路を出口から辿ってきたということであれば大変なことだ。王宮への侵入路にもなりかねない。
(隠し通路を伯父さまに伝えるのは避けたいし……。やはりこの竜が目を覚ましたら、何か手がかりを持っていないか確認しなくては)
神話では竜は人語を話すと言われていた。つまりとても賢いのだ。厩舎で威嚇されたのも、昨日が初めて。さすがに竜がしゃべることはないだろうが、こちらの意図を汲んでここへ侵入してきた経路くらいは教えてくれるだろうと思われた。
(だから、早く元気になりますように)
魔力を込めた手で竜の身体を撫でていく。水浴びをしたように少しずつ綺麗になるので、体力がない病人などに重宝される魔法である。
(まあ、なんて綺麗な銀色なの。まるで月の光をとかしたみたい)
頭から背中、お腹周りとゆっくりと清め、手足の番になったとき、ステファニーはふと首を傾げた。指の形が、妙に感じられたのだ。見た目と感触のズレがあった気がして、よく見ようとするとなぜか視界がぼやけてしまう。
(まさか子どもじゃあるまいし、魔力の使い過ぎかしら。まだ今日は言うほど魔術を行使していないはずなんだけれど)
奇妙な感覚を振り払うように、彼女は大きなひとりごとを口にした。
「ざっとこんなものかしら。汚れと一緒に臭いもとれたみたい。結構綺麗になったわね。あとは庭から果物を持ってくるとして……」
「俺から言わせれば、お前のほうがよほど酷い臭いをしているがな」
「だ、誰!」
作業をしつつぼんやりと今後の行動について考えていたステファニーは、突然かけられた声に悲鳴をあげかけた。振り返ったところで、もちろん誰もいない。
恐る恐る竜の方を向き直せば、いつの間に起きたのか竜がステファニーを見つめている。大きな瞳は、吸い込まれてしまいそうなほど清らかに澄んでいた。
17
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
公爵閣下の契約妻
秋津冴
恋愛
呪文を唱えるよりも、魔法の力を封じ込めた『魔石』を活用することが多くなった、そんな時代。
伯爵家の次女、オフィーリナは十六歳の誕生日、いきなり親によって婚約相手を決められてしまう。
実家を継ぐのは姉だからと生涯独身を考えていたオフィーリナにとっては、寝耳に水の大事件だった。
しかし、オフィーリナには結婚よりもやりたいことがあった。
オフィーリナには魔石を加工する才能があり、幼い頃に高名な職人に弟子入りした彼女は、自分の工房を開店する許可が下りたところだったのだ。
「公爵様、大変失礼ですが……」
「側室に入ってくれたら、資金援助は惜しまないよ?」
「しかし、結婚は考えられない」
「じゃあ、契約結婚にしよう。俺も正妻がうるさいから。この婚約も公爵家と伯爵家の同士の契約のようなものだし」
なんと、婚約者になったダミアノ公爵ブライトは、国内でも指折りの富豪だったのだ。
彼はオフィーリナのやりたいことが工房の経営なら、資金援助は惜しまないという。
「結婚……資金援助!? まじで? でも、正妻……」
「うまくやる自信がない?」
「ある女性なんてそうそういないと思います……」
そうなのだ。
愛人のようなものになるのに、本妻に気に入られることがどれだけ難しいことか。
二の足を踏むオフィーリナにブライトは「まあ、任せろ。どうにかする」と言い残して、契約結婚は成立してしまう。
平日は魔石を加工する、魔石彫金師として。
週末は契約妻として。
オフィーリナは週末の二日間だけ、工房兼自宅に彼を迎え入れることになる。
他の投稿サイトでも掲載しています。
異世界転移した私と極光竜(オーロラドラゴン)の秘宝
饕餮
恋愛
その日、体調を崩して会社を早退した私は、病院から帰ってくると自宅マンションで父と兄に遭遇した。
話があるというので中へと通し、彼らの話を聞いていた時だった。建物が揺れ、室内が突然光ったのだ。
混乱しているうちに身体が浮かびあがり、気づいたときには森の中にいて……。
そこで出会った人たちに保護されたけれど、彼が大事にしていた髪飾りが飛んできて私の髪にくっつくとなぜかそれが溶けて髪の色が変わっちゃったからさあ大変!
どうなっちゃうの?!
異世界トリップしたヒロインと彼女を拾ったヒーローの恋愛と、彼女の父と兄との家族再生のお話。
★掲載しているファンアートは黒杉くろん様からいただいたもので、くろんさんの許可を得て掲載しています。
★サブタイトルの後ろに★がついているものは、いただいたファンアートをページの最後に載せています。
★カクヨム、ツギクルにも掲載しています。
この度、青帝陛下の番になりまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない
エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい
最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。
でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
【完結】もったいないですわ!乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は、今日も生徒会活動に勤しむ~経済を回してる?それってただの無駄遣いですわ!~
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
内容も知らない乙女ゲームの世界に転生してしまった悪役令嬢は、ヒロインや攻略対象者たちを放って今日も生徒会活動に勤しむ。もったいないおばけは日本人の心! まだ使える物を捨ててしまうなんて、もったいないですわ! 悪役令嬢が取り組む『もったいない革命』に、だんだん生徒会役員たちは巻き込まれていく。「このゲームのヒロインは私なのよ!?」荒れるヒロインから一方的に恨まれる悪役令嬢はどうなってしまうのか?
婚約者の王子に殺された~時を巻き戻した双子の兄妹は死亡ルートを回避したい!~
椿蛍
恋愛
大国バルレリアの王位継承争いに巻き込まれ、私とお兄様は殺された――
私を殺したのは婚約者の王子。
死んだと思っていたけれど。
『自分の命をあげますから、どうか二人を生き返らせてください』
誰かが願った声を私は暗闇の中で聞いた。
時間が巻き戻り、私とお兄様は前回の人生の記憶を持ったまま子供の頃からやり直すことに。
今度は死んでたまるものですか!
絶対に生き延びようと誓う私たち。
双子の兄妹。
兄ヴィルフレードと妹の私レティツィア。
運命を変えるべく選んだ私たちは前回とは違う自分になることを決めた。
お兄様が選んだ方法は女装!?
それって、私達『兄妹』じゃなくて『姉妹』になるってことですか?
完璧なお兄様の女装だけど、運命は変わるの?
それに成長したら、バレてしまう。
どんなに美人でも、中身は男なんだから!!
でも、私達はなにがなんでも死亡ルートだけは回避したい!
※1日2回更新
※他サイトでも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる