16 / 24
(16)夫は新婚生活がやや不満らしい−3
しおりを挟む
ひとまず私は、小さく震える夫を小奇麗なベンチに座らせた。高いところから落ちたショックで、わけがわからなくなっているのかもしれない。落ち着かせる意味も込めて、夫が購入した謎の木彫りの人形を抱えさせる。わざわざ高いお金を出して買ったのだ。その金額分、しっかり働いてもらおうではないか。
「おけまる~」
私の無言の圧力に押されたのか、木彫りの人形の振りをしたミニサイズの火竜さまは、大慌てで夫の機嫌をとろうと小刻みに動き出した。しかし、赤子相手ならともかく夫に対して謎の踊りが役に立っているとは言い難い。そもそも、木彫りの人形になるために変な色の液体を被っている上、わけのわからない不規則な動きをしているせいで、呪物として完成してしまっているのだ。多少声を出したところで、怖さが倍増するだけだった。
そもそも火竜さまは聖獣なのだ。サイズだけ小さくして、そのままの姿で格好良く立つだけでよかったのに、どうして下手に変装なんてしてしまったのか。そこまでして、デートに出歯ガメしてきたことに気づかれたくなかったのだろうか。まあ夫が欲しがる人形を追求したら、この姿になっただけかもしれないが。
「旦那さま、私は旦那さまと結婚できて本当に良かったと思っております」
「……」
「旦那さまこそ、私との新婚生活に何か不満があるのではありませんか?」
人間というのは、自分の不満こそを相手に見出してしまうことがある。自分がそう思っているからこそ、開いてもそう思っているに違いないと考えてしまうのだ。そうであれば、夫の先ほどの言葉は重い。
「黙っていては、何もわかりません。旦那さまのお気持ちを聞かせてくださいませ」
けれど夫は何も言わないまま。うまく気持ちを言葉にできないせいだろうか、火竜さまがじたばたしていることにも気がつかずに、ぎゅっと人形もどきを握りしめている。落ち込む夫を慰めるためにその人形を持たせてやったのは私だが、冷静になって考えてみると何だか苛々してきた。
そんな人形を強く握りしめるのであれば、いっそ私を抱きしめるべきなのではないだろうか? 夢のつまったふんわりマシュマロにきゅっとくびれた腰。ぷりんぷりんのおしり。どこから眺めてもパーフェクトボディな私が隣にいるというのに、トンチキ人形に化けた火竜さまに負けるだなんて納得がいかない。
いっそのこと火竜さまを柵の向こう側に見える間欠泉に向かって放り投げてやろうか。私の嫉妬に気づいたのか、カタカタと火竜さまが震えていたが、火竜さまはマグマに入っても死なないので間欠泉くらい問題ない。
「大丈夫です。時間はいくらでもありますもの。私、待つのは得意ですのよ」
「……」
「旦那さまも、召し上がります?」
夫の言葉を聞きたいのであれば、焦りは禁物。先ほど買ったばかりの商品の袋を開け、これ見よがしに食べ始めてみた。今、私の手元にあるのは宝石のようにきらきらした飴玉たちだ。何種類もある色とりどりの飴を自分だけでなく、夫の口にも遠慮なく放り込んでいれば、ぽつりぽつりと夫が話し始める。飴ちゃん効果、すごい。
***
「君は僕よりもゴドフリーと会話しているほうが、楽しそうに見える」
「まさか。そんなことありませんわ」
私はあの男が大嫌いだ。本人に向かってゴkbリー卿呼ばわりする程度には敵意をあらわにしている。私が夫の親友と話が盛り上がっているように見えるなんて心外だ。たいてい私は、いかに夫が可愛らしいか、そしていかに私が夫のことを頭のてっぺんから足の先まで熟知しているかを自慢げに語っているだけなのだ。結局のところ、毎回あの男に対してマウントをとっているだけに過ぎない。
愛するひとが、自分ではない誰かに愛されているとなれば、気が狂うくらい嫉妬してしまうはず。だから私は、あくまで楽しそうに華やかな笑顔でしゃべり続けるのだ。そうでなければ、どうしてあの男に微笑みかける必要があるのか。嫌いな男に笑いかけるなんて、時間と精神力の無駄である。夫のことがなければ、完全に無視したい。
「ゆっくり話そうとしても、いつも押し倒されてしまうし。それはやっぱり早く後継ぎを作って、僕の元から出ていきたいということなんだと感じていたよ」
「だって、旦那さまったら美味しそうなんですもの」
私だって、夫とおしゃべりを楽しみたい気持ちはあるのだ。ただお眠モードな夫はとっても可愛らしいので、つい襲ってしまうのである。これに関しては、可愛すぎる夫が悪い。引きこもりで日にまったく当たっていないせいで、すぐに色づく夫の肌。いまだに閨事に慣れず、涙目で控えめにあえぐ夫がすぐ隣にいて手を出さずにいられようか。いや、いられない。
そもそも、後継者問題は夫に愛人を迎えるなり、養子をとるなり解決方法はいくらでもある。夫の子どもなら、例え私の血を引いていなくてもとても可愛いだろう。私の実家は私が黙らせてみせる。
恥ずかしそうに微笑む女の子も可愛いだろうし、今の夫からは想像もできないような生意気な男の子でも可愛い。ああ、大変だ。今すぐ子ども服を用意しなくては。空想上の夫の子どもが可愛すぎる。
「賢くて可愛くて、社交も商売もなんだってできるベスに、僕なんて必要ないんじゃないかな」
「いいえ、あなたなしでは私は生きてはいけません」
「ベスは、僕と離婚してもっとふさわしいひとのもとに嫁ぎ直すべきだよ。たとえば、ゴドフリーとか」
「……ですからなぜ、そこにゴkbリー卿が出てくるのです?」
夫は目にいっぱい涙をたたえながら、それでもまっすぐ私を見つめてそう言い放った。私は、夫のこんな風に素直なところが素敵だと思う。前世の私は、自分の気持ちをすべて心の奥底に閉じ込めてしまっていて、何も伝えることができなかったから。
「ゴドフリ―のことは名前で呼ぶのに、僕の名前は一度だって呼んでくれない。ずっと『旦那さま』と呼ぶってことは、そういうことだろう?」
「そんなことありませんわ」
「じゃあ、どうして一度も僕の名前を呼んでくれなかったの?」
夫の問いに私は答えることができなかった。
名前を呼ぶということは、相手を縛る行為だ。私は夫の名前を呼べば、きっと夫に執着してしまう。私は、前世の夫に浮気され正常な行動がとれなくなった。本当はあんな風にぼろぼろになるまえに離れるべきだったのに。
今の私は夫のことが大好きだけれど、それでも一線を引いているつもりだ。私が生きる世界は、前世よりもよほどドライな貴族社会。当たり前のように妾や愛人がいて、恋愛よりも政略が優先される。
だから私は名前を呼びたくない。夫に愛を乞いたくない。成金とはいえ、令嬢ならば笑って嘘くらいつかなくてはならないのに、その嘘さえつきたくない。これは私の弱さで、きっとただの甘えだ。
「大切だからこそ、ですわ」
「……いいんだ、無理はしないでくれ」
言葉にしなければ、夫に私の気持ちが伝わるはずなどない。それはずっと昔からわかっていたはずなのに、やっぱり私は大事なときに大切なことを伝えられなかった。夫は私に気持ちを伝えてくれたのに。そうして、夫は信じられない速度で走り出すと私の前から姿を消してしまったのである。
「おけまる~」
私の無言の圧力に押されたのか、木彫りの人形の振りをしたミニサイズの火竜さまは、大慌てで夫の機嫌をとろうと小刻みに動き出した。しかし、赤子相手ならともかく夫に対して謎の踊りが役に立っているとは言い難い。そもそも、木彫りの人形になるために変な色の液体を被っている上、わけのわからない不規則な動きをしているせいで、呪物として完成してしまっているのだ。多少声を出したところで、怖さが倍増するだけだった。
そもそも火竜さまは聖獣なのだ。サイズだけ小さくして、そのままの姿で格好良く立つだけでよかったのに、どうして下手に変装なんてしてしまったのか。そこまでして、デートに出歯ガメしてきたことに気づかれたくなかったのだろうか。まあ夫が欲しがる人形を追求したら、この姿になっただけかもしれないが。
「旦那さま、私は旦那さまと結婚できて本当に良かったと思っております」
「……」
「旦那さまこそ、私との新婚生活に何か不満があるのではありませんか?」
人間というのは、自分の不満こそを相手に見出してしまうことがある。自分がそう思っているからこそ、開いてもそう思っているに違いないと考えてしまうのだ。そうであれば、夫の先ほどの言葉は重い。
「黙っていては、何もわかりません。旦那さまのお気持ちを聞かせてくださいませ」
けれど夫は何も言わないまま。うまく気持ちを言葉にできないせいだろうか、火竜さまがじたばたしていることにも気がつかずに、ぎゅっと人形もどきを握りしめている。落ち込む夫を慰めるためにその人形を持たせてやったのは私だが、冷静になって考えてみると何だか苛々してきた。
そんな人形を強く握りしめるのであれば、いっそ私を抱きしめるべきなのではないだろうか? 夢のつまったふんわりマシュマロにきゅっとくびれた腰。ぷりんぷりんのおしり。どこから眺めてもパーフェクトボディな私が隣にいるというのに、トンチキ人形に化けた火竜さまに負けるだなんて納得がいかない。
いっそのこと火竜さまを柵の向こう側に見える間欠泉に向かって放り投げてやろうか。私の嫉妬に気づいたのか、カタカタと火竜さまが震えていたが、火竜さまはマグマに入っても死なないので間欠泉くらい問題ない。
「大丈夫です。時間はいくらでもありますもの。私、待つのは得意ですのよ」
「……」
「旦那さまも、召し上がります?」
夫の言葉を聞きたいのであれば、焦りは禁物。先ほど買ったばかりの商品の袋を開け、これ見よがしに食べ始めてみた。今、私の手元にあるのは宝石のようにきらきらした飴玉たちだ。何種類もある色とりどりの飴を自分だけでなく、夫の口にも遠慮なく放り込んでいれば、ぽつりぽつりと夫が話し始める。飴ちゃん効果、すごい。
***
「君は僕よりもゴドフリーと会話しているほうが、楽しそうに見える」
「まさか。そんなことありませんわ」
私はあの男が大嫌いだ。本人に向かってゴkbリー卿呼ばわりする程度には敵意をあらわにしている。私が夫の親友と話が盛り上がっているように見えるなんて心外だ。たいてい私は、いかに夫が可愛らしいか、そしていかに私が夫のことを頭のてっぺんから足の先まで熟知しているかを自慢げに語っているだけなのだ。結局のところ、毎回あの男に対してマウントをとっているだけに過ぎない。
愛するひとが、自分ではない誰かに愛されているとなれば、気が狂うくらい嫉妬してしまうはず。だから私は、あくまで楽しそうに華やかな笑顔でしゃべり続けるのだ。そうでなければ、どうしてあの男に微笑みかける必要があるのか。嫌いな男に笑いかけるなんて、時間と精神力の無駄である。夫のことがなければ、完全に無視したい。
「ゆっくり話そうとしても、いつも押し倒されてしまうし。それはやっぱり早く後継ぎを作って、僕の元から出ていきたいということなんだと感じていたよ」
「だって、旦那さまったら美味しそうなんですもの」
私だって、夫とおしゃべりを楽しみたい気持ちはあるのだ。ただお眠モードな夫はとっても可愛らしいので、つい襲ってしまうのである。これに関しては、可愛すぎる夫が悪い。引きこもりで日にまったく当たっていないせいで、すぐに色づく夫の肌。いまだに閨事に慣れず、涙目で控えめにあえぐ夫がすぐ隣にいて手を出さずにいられようか。いや、いられない。
そもそも、後継者問題は夫に愛人を迎えるなり、養子をとるなり解決方法はいくらでもある。夫の子どもなら、例え私の血を引いていなくてもとても可愛いだろう。私の実家は私が黙らせてみせる。
恥ずかしそうに微笑む女の子も可愛いだろうし、今の夫からは想像もできないような生意気な男の子でも可愛い。ああ、大変だ。今すぐ子ども服を用意しなくては。空想上の夫の子どもが可愛すぎる。
「賢くて可愛くて、社交も商売もなんだってできるベスに、僕なんて必要ないんじゃないかな」
「いいえ、あなたなしでは私は生きてはいけません」
「ベスは、僕と離婚してもっとふさわしいひとのもとに嫁ぎ直すべきだよ。たとえば、ゴドフリーとか」
「……ですからなぜ、そこにゴkbリー卿が出てくるのです?」
夫は目にいっぱい涙をたたえながら、それでもまっすぐ私を見つめてそう言い放った。私は、夫のこんな風に素直なところが素敵だと思う。前世の私は、自分の気持ちをすべて心の奥底に閉じ込めてしまっていて、何も伝えることができなかったから。
「ゴドフリ―のことは名前で呼ぶのに、僕の名前は一度だって呼んでくれない。ずっと『旦那さま』と呼ぶってことは、そういうことだろう?」
「そんなことありませんわ」
「じゃあ、どうして一度も僕の名前を呼んでくれなかったの?」
夫の問いに私は答えることができなかった。
名前を呼ぶということは、相手を縛る行為だ。私は夫の名前を呼べば、きっと夫に執着してしまう。私は、前世の夫に浮気され正常な行動がとれなくなった。本当はあんな風にぼろぼろになるまえに離れるべきだったのに。
今の私は夫のことが大好きだけれど、それでも一線を引いているつもりだ。私が生きる世界は、前世よりもよほどドライな貴族社会。当たり前のように妾や愛人がいて、恋愛よりも政略が優先される。
だから私は名前を呼びたくない。夫に愛を乞いたくない。成金とはいえ、令嬢ならば笑って嘘くらいつかなくてはならないのに、その嘘さえつきたくない。これは私の弱さで、きっとただの甘えだ。
「大切だからこそ、ですわ」
「……いいんだ、無理はしないでくれ」
言葉にしなければ、夫に私の気持ちが伝わるはずなどない。それはずっと昔からわかっていたはずなのに、やっぱり私は大事なときに大切なことを伝えられなかった。夫は私に気持ちを伝えてくれたのに。そうして、夫は信じられない速度で走り出すと私の前から姿を消してしまったのである。
34
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
安らかにお眠りください
くびのほきょう
恋愛
父母兄を馬車の事故で亡くし6歳で天涯孤独になった侯爵令嬢と、その婚約者で、母を愛しているために側室を娶らない自分の父に憧れて自分も父王のように誠実に生きたいと思っていた王子の話。
※突然残酷な描写が入ります。
※視点がコロコロ変わり分かりづらい構成です。
※小説家になろう様へも投稿しています。
残念なことに我が家の女性陣は、男の趣味が大層悪いようなのです
石河 翠
恋愛
男の趣味が悪いことで有名な家に生まれたアデル。祖母も母も例に漏れず、一般的に屑と呼ばれる男性と結婚している。お陰でアデルは、自分も同じように屑と結婚してしまうのではないかと心配していた。
アデルの婚約者は、第三王子のトーマス。少し頼りないところはあるものの、優しくて可愛らしい婚約者にアデルはいつも癒やされている。だが、年回りの近い隣国の王女が近くにいることで、婚約を解消すべきなのではないかと考え始め……。
ヒーローのことが可愛くて仕方がないヒロインと、ヒロインのことが大好きな重すぎる年下ヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:266115)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる