27 / 77
027 必敗の戦場
しおりを挟む
「こちらでございます」
少女に案内されたのは、シンプルなデザインのそこそこの広さのお部屋だった。大きなソファーが2つとローテーブルがあり、その前ではオスターマイヤー商会のお仕着せを着たロマンスグレーの上品なおじさまが立っていた。
「いらっしゃいませ。ささ、こちらへどうぞ」
僕は、おじさまに導かれてソファーに腰を下ろす。ソファーは音も立てずに僕をしっかりと優しく受け止めてくれる。固すぎず、柔らかすぎず、程好い弾力のソファーだ。たぶん、めちゃくちゃに高いのだろう。ちょっと座るのに緊張しちゃうレベルだ。
「お飲み物はいかがなさいますか?」
おじさまの問いに、僕はちょっと悩む……。
「お茶を。ミルクとお砂糖をたっぷりと入れたミルクティーを」
結局、欲望には抗えず、ミルクティーを頼む。
「かしこまりました」
おじさまが僕の言葉に顔を綻ばせる。子どもっぽいと思われたかもしれない。少し恥ずかしい。でも、こんな機会じゃないと甘い物なんて飲めないからさ。つい欲望に負けてしまった。
ミルクティーは、僕をここまで案内してくれた少女が用意してくれるようだ。少女がサイドテーブルに置かれたポットの中にくしゃくしゃの黒いゴミみたいな物を入れているのが見えた。たぶん、茶葉だろう。そうだと信じたい。
「本日は何をお求めでしょうか?」
「宝具が欲しいんだ。それもいっぱい」
「宝具ですか……」
おじさまが僕の格好を見て言う。
「ご職業は冒険者ですかな?」
「そうだよ」
「やはりそうでしたか。オスターマイヤー商会は、冒険者の方々のご活躍もあって、あらゆる宝具を取り揃えております。きっと冒険の役に立つ、お気に召す宝具が見つかると思いますよ」
おじさまが自信満々に言う。たしかに、宝具のことならオスターマイヤー商会の右に出る商会は無いだろうけど、すごい自信だ。オスターマイヤー商会に無い物は無いと言わんばかりだね。
「それは頼もしいね」
僕の求める宝具もあるといいけど……。
「失礼します」
鈴を転がしたような少女の声と共に、僕の前にティーカップが置かれた。中に入っているのは、優しい色合いのミルクティーだ。
「ありがとう」
さっそくティーカップを手に取ると、ミルクとお砂糖の甘く柔らかな香りの中に、微かに、まるで花のような芳しい香りがした。とてもあの黒いゴミみたいな見た目の茶葉から出た匂いとは思えないほど良い香りだ。茶葉って云うくらいだから元は葉っぱなんだろうけど、なんで花の香りがするんだろう? 不思議だ。
熱々のミルクティーに口を付けると、ミルクの濃厚でまろやかな甘さとお砂糖のしっかりとした甘さ、お茶のコクが口の中に広がった。美味しい。熱さに痺れた舌に感じるのは、お茶の持つ僅かな苦味だ。優しく甘くぼやけてしまいがちなミルクティーの味を、この僅かに感じるお茶の苦みが引き締めている。この僅かな苦味のおかげで、濃厚なミルクの旨味や砂糖の甘み、そしてお茶の持つ芳しいコクがハッキリと分かる。ミルクティーが子どもっぽい?そんなわけがない。ミルクティーはとても奥が深い飲み物だ。
「はぁ…」
あまりの美味しさにため息が漏れるのを抑えられなかった。ミルクティーの程好い甘さに舌や顎が痺れたようにピリピリし、半ば強制的に幸せを感じる。ヤバイよコレ、まるで危ないオクスリみたいだ。
「気に入っていただけたようですね」
前を見れば、おじさまが好々爺みたいな笑みを浮かべていた。なんだか照れくさくなる笑みだ。
「はい……。それで、宝具だけど……」
僕は恥ずかしくなって話題を変える。
「そうでした、そうでした。いったいどのような宝具をお求めでしょうか?」
僕はおじさまの質問に答えず、ズボンのポケットから七色に輝くコインを取り出して、テーブルの上に置いてみせる。
「ミスリル貨、ですか」
おじさまが少し驚くような様子を見せた。ミスリル貨みたいな貴重品を僕みたいな若造が持っていることに驚いたのだろう。僕はおじさまの反応を見ながら次々とミスリル貨を取り出してはテーブルに並べていく。
「ッ!?」
「これは……ッ!?」
最初は少し驚く程度だった少女とおじさまが、今では顔を取り繕うこともできず、目と口が限界まで開かれた驚愕の表情を晒している。ちょっと間抜けな表情だ。
「見ての通り、お金はあるんだ。この店で最高の物を用意してよ」
「は、はい……」
僕の言葉に、おじさまが間抜けな表情を浮かべたまま、ぎこちなく頷く。こちらの先制攻撃としては上手くいったかな?
僕は商人相手に舌戦なんてできないからね。ちょっと策を弄させてもらった。名付けて『大金で目を眩ましちゃおう作戦』である。最初に大金を見せつけて、相手の思考能力を奪う作戦だ。効果があるのかは分からないけどね!でも、おじさまの様子を見ると、多少は効果がありそうだね。
◇
「うーん……」
この結果はどう見るべきだろうな…?
欲しい物は全て手に入ったけど、勧められるがままに予定に無かった物までいろいろと買ってしまった。結果、僕は全てのミスリル貨を払うことになってしまった。
ミスリル貨って使うと鑑定のギフト持ちが呼ばれるんだね。真贋鑑定するって言われたから驚いたけど、ミスリル貨の価値を考えれば当然かな。普通のミスリルよりも価値が高いからね。普通は鑑定書が付いてるらしいんだけど、もしかしたら、あのミスリル貨が入っていた箱の中に一緒に入ってたのかな。
「やっぱり負けだよな…?」
僕の小細工なんて意味が無かったね。普通に相手の口車に乗っていろいろと買わされちゃった。いや、セットで買うとお買い得だって勧めてくるんだよ…。今だけの限定価格だって言うんだよ…。しかも、思わず欲しくなるような宝具を勧めてくるんだよなぁ…。お金はあるからとついつい買っちゃったよ…。そしたら全てのミスリル貨が無くなってしまった。悪銭身に付かずだっけ? 昔の人は上手いこと言うなぁ……。
「でも……」
この宝具たちがあれば、もう「ポーターもどき」なんて呼ばせない。完全に宝具の力頼りだけど、今の僕は“ガチポーター”をも凌駕するレベルだよ!あぁ、早く皆にお披露目したい! 次の冒険が楽しみだ。
「楽しみ……か」
冒険が楽しみなんて、いったいいつぶりだろう…?
「早く明日にならないかな……」
少女に案内されたのは、シンプルなデザインのそこそこの広さのお部屋だった。大きなソファーが2つとローテーブルがあり、その前ではオスターマイヤー商会のお仕着せを着たロマンスグレーの上品なおじさまが立っていた。
「いらっしゃいませ。ささ、こちらへどうぞ」
僕は、おじさまに導かれてソファーに腰を下ろす。ソファーは音も立てずに僕をしっかりと優しく受け止めてくれる。固すぎず、柔らかすぎず、程好い弾力のソファーだ。たぶん、めちゃくちゃに高いのだろう。ちょっと座るのに緊張しちゃうレベルだ。
「お飲み物はいかがなさいますか?」
おじさまの問いに、僕はちょっと悩む……。
「お茶を。ミルクとお砂糖をたっぷりと入れたミルクティーを」
結局、欲望には抗えず、ミルクティーを頼む。
「かしこまりました」
おじさまが僕の言葉に顔を綻ばせる。子どもっぽいと思われたかもしれない。少し恥ずかしい。でも、こんな機会じゃないと甘い物なんて飲めないからさ。つい欲望に負けてしまった。
ミルクティーは、僕をここまで案内してくれた少女が用意してくれるようだ。少女がサイドテーブルに置かれたポットの中にくしゃくしゃの黒いゴミみたいな物を入れているのが見えた。たぶん、茶葉だろう。そうだと信じたい。
「本日は何をお求めでしょうか?」
「宝具が欲しいんだ。それもいっぱい」
「宝具ですか……」
おじさまが僕の格好を見て言う。
「ご職業は冒険者ですかな?」
「そうだよ」
「やはりそうでしたか。オスターマイヤー商会は、冒険者の方々のご活躍もあって、あらゆる宝具を取り揃えております。きっと冒険の役に立つ、お気に召す宝具が見つかると思いますよ」
おじさまが自信満々に言う。たしかに、宝具のことならオスターマイヤー商会の右に出る商会は無いだろうけど、すごい自信だ。オスターマイヤー商会に無い物は無いと言わんばかりだね。
「それは頼もしいね」
僕の求める宝具もあるといいけど……。
「失礼します」
鈴を転がしたような少女の声と共に、僕の前にティーカップが置かれた。中に入っているのは、優しい色合いのミルクティーだ。
「ありがとう」
さっそくティーカップを手に取ると、ミルクとお砂糖の甘く柔らかな香りの中に、微かに、まるで花のような芳しい香りがした。とてもあの黒いゴミみたいな見た目の茶葉から出た匂いとは思えないほど良い香りだ。茶葉って云うくらいだから元は葉っぱなんだろうけど、なんで花の香りがするんだろう? 不思議だ。
熱々のミルクティーに口を付けると、ミルクの濃厚でまろやかな甘さとお砂糖のしっかりとした甘さ、お茶のコクが口の中に広がった。美味しい。熱さに痺れた舌に感じるのは、お茶の持つ僅かな苦味だ。優しく甘くぼやけてしまいがちなミルクティーの味を、この僅かに感じるお茶の苦みが引き締めている。この僅かな苦味のおかげで、濃厚なミルクの旨味や砂糖の甘み、そしてお茶の持つ芳しいコクがハッキリと分かる。ミルクティーが子どもっぽい?そんなわけがない。ミルクティーはとても奥が深い飲み物だ。
「はぁ…」
あまりの美味しさにため息が漏れるのを抑えられなかった。ミルクティーの程好い甘さに舌や顎が痺れたようにピリピリし、半ば強制的に幸せを感じる。ヤバイよコレ、まるで危ないオクスリみたいだ。
「気に入っていただけたようですね」
前を見れば、おじさまが好々爺みたいな笑みを浮かべていた。なんだか照れくさくなる笑みだ。
「はい……。それで、宝具だけど……」
僕は恥ずかしくなって話題を変える。
「そうでした、そうでした。いったいどのような宝具をお求めでしょうか?」
僕はおじさまの質問に答えず、ズボンのポケットから七色に輝くコインを取り出して、テーブルの上に置いてみせる。
「ミスリル貨、ですか」
おじさまが少し驚くような様子を見せた。ミスリル貨みたいな貴重品を僕みたいな若造が持っていることに驚いたのだろう。僕はおじさまの反応を見ながら次々とミスリル貨を取り出してはテーブルに並べていく。
「ッ!?」
「これは……ッ!?」
最初は少し驚く程度だった少女とおじさまが、今では顔を取り繕うこともできず、目と口が限界まで開かれた驚愕の表情を晒している。ちょっと間抜けな表情だ。
「見ての通り、お金はあるんだ。この店で最高の物を用意してよ」
「は、はい……」
僕の言葉に、おじさまが間抜けな表情を浮かべたまま、ぎこちなく頷く。こちらの先制攻撃としては上手くいったかな?
僕は商人相手に舌戦なんてできないからね。ちょっと策を弄させてもらった。名付けて『大金で目を眩ましちゃおう作戦』である。最初に大金を見せつけて、相手の思考能力を奪う作戦だ。効果があるのかは分からないけどね!でも、おじさまの様子を見ると、多少は効果がありそうだね。
◇
「うーん……」
この結果はどう見るべきだろうな…?
欲しい物は全て手に入ったけど、勧められるがままに予定に無かった物までいろいろと買ってしまった。結果、僕は全てのミスリル貨を払うことになってしまった。
ミスリル貨って使うと鑑定のギフト持ちが呼ばれるんだね。真贋鑑定するって言われたから驚いたけど、ミスリル貨の価値を考えれば当然かな。普通のミスリルよりも価値が高いからね。普通は鑑定書が付いてるらしいんだけど、もしかしたら、あのミスリル貨が入っていた箱の中に一緒に入ってたのかな。
「やっぱり負けだよな…?」
僕の小細工なんて意味が無かったね。普通に相手の口車に乗っていろいろと買わされちゃった。いや、セットで買うとお買い得だって勧めてくるんだよ…。今だけの限定価格だって言うんだよ…。しかも、思わず欲しくなるような宝具を勧めてくるんだよなぁ…。お金はあるからとついつい買っちゃったよ…。そしたら全てのミスリル貨が無くなってしまった。悪銭身に付かずだっけ? 昔の人は上手いこと言うなぁ……。
「でも……」
この宝具たちがあれば、もう「ポーターもどき」なんて呼ばせない。完全に宝具の力頼りだけど、今の僕は“ガチポーター”をも凌駕するレベルだよ!あぁ、早く皆にお披露目したい! 次の冒険が楽しみだ。
「楽しみ……か」
冒険が楽しみなんて、いったいいつぶりだろう…?
「早く明日にならないかな……」
0
お気に入りに追加
573
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる