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2年後
しおりを挟む2才になりました!言葉も解るようになりましたので、改めて自己紹介しますね。
名前はディーレン・シャベナレイ、シャベナレイ侯爵家の三男です。双子の兄と弟が1人います。
長兄と次兄とは13才違い、弟は最近生まれました。兄たちはとにかく格好良くて、弟はとんでもなく可愛い!
兄たちは父親に似たみたいで凛々しい顔立ちに長身と来て侯爵家、頭も良く性格も良しとなればモテモテなのは想像つくよね。本人たちは周りが煩くなるので辟易としているみたいだけど。長兄の名前はウォレット、次兄はライレイでどっちも超がつく程のブラコンだ。
弟の名前はヴィーレイ。生まれて間もないのに将来有望間違いなしな顔立ちだ。母に似たのか綺麗系になると思う!
兄たちのことは大好きなので、既にオレもブラコンだけど、弟に対しては超がつく程大好きなブラコンになりそうだ。
にしてもこの名前、何処かで聞いた覚えがあるような?ないわけないような?
でも、思い出せなくてちょっとモンモンした日を過ごしてます。
「うーにーたまぁ?らーにーたまぁ?」
どもども、ディーレンです。まだ2才なので、上手く喋れません。ようは伝われば良いんだと気にしないことにしました。まだ2才なので。
とりあえず、双子の兄たちを探しているのだが一向に見つからない。花瓶の中やクローゼットの中、ベッドの下とかも見たけど見つからない。
あと見てないのは……、はっ!天井か!?
「うぅーん?いにゃい……」
天井にも張り付いてなかった。どこ行ったんだろ?この部屋でかくれんぼしてるのに。
「ぶぅ。……」
んんー、見つからない……。見つけたら、今日のおやつを分けてくれるって言ってたからかくれんぼしたのに。このままじゃ、貰えない!何とかしないと……。
「にーたま……みちゅかんない。も、きあい!」
「「まてまてまて!ここだ!ここ!!」」
「あ!みぃちゅけた!」
「「って、騙された!?」」
「えへへ♪おやちゅほちかったのぉ」
「「こ、小悪魔だ……。でも、可愛いから許す!」」
「きゃー♪」
ベッドの中から出てきた二人は見つけるためにキライと言ったのを真に受けたらしい。でも、おやつのためと知っても怒らずに撫で繰りまわすだけで許してくれた。
にしても、見つけられないオレも何だけど……兄たちも毎回同じことを繰り返して引っ掛かっている。態とかもだけど一々付き合ってくれる兄たちが大好きだ。
今日のおやつはいっぱいだぁー!
※※※※※※※※※
「ヴぃー、きょーも、かあいいねぇ」
「あーぅ?」
「ちょーよ。ヴぃー、かあいいのよ」
「きゃっきゃっ」
「いいこいいこねぇ♪」
「きゃあぁ~♪」
「かっ、可愛すぎる……!我が家の子ども達は天使だったのか……!?」
「まぁまぁ。あなた、落ち着いてくださいまし。あまり騒がれますとあの子達が驚かれますよ?」
「そ、そうだな。静かに見守るとするか」
ヴィーレイと遊んでいると父様と母様が後ろで何かボソボソと喋っている。何を話しているのかな?あ!ヴィーレイの可愛さだね!うんうん、可愛いもんね。同感だよ!
「きゃーう?あーい!」
「んぅ?ちょなの?」
「あーい!あーい!」
「ん!いいこいいこだねぇ!」
はぁ!ヴィーレイ可愛すぎるー!ヴィーレイは天使なのかな!?
とりあえず、もんもんと悩んでいても仕方ないので、気にせずに兄弟と楽しく過ごすことにしました。
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