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第六十六話『スキルマニア』
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「なるほどねー、ただ攻撃に使うわけじゃないのね」
その説明を聞いて納得するニコ。
「いろいろ他の技と組み合わせて使えるかもしれない」
と僕は言った。
そして、組み合わせを考え始める僕。
土の盾に剣に土流。
今回手に入れたものだけでもいろいろ考えられる。
「これは、いろいろおもしろい事になってきたぞ・・・」
と、僕は微笑む。
みんなのスキルと組み合わせるともっといろいろできるかもしれないし・・・。
と考えることはやまほどあるのだった。
新しい戦い方ができるかもしれない・・・。
「タカシが悪いことを考え始めてる!」
とニコが笑った。
「悪いとは失礼な!」
と僕は笑う。
そして、ここからがほんとのチーム戦術になり得るだろうな、と思っていた。
皆の基礎能力、持っているスキル、スキル特性。
これに相手の攻撃特性を加味してうまく考えると、かなり有利に相手と戦うことが出来る。
敵を知り己を知れば百戦危うからずだ。
「うん、スキルの組み合わせでいろいろ出来そうだ!いろいろ考える材料がある!」
と言う僕。
特に土のスキルは大きいものが多いので、個人戦というよりは、団体戦での流れを大きく変えるような、使い方ができるだろう。例えば、盾で倒れた相手を守るとか、今までできなかったこともできる。
「そしてやっぱりキャンセルの概念!これは結構大きい!一気に戦術の幅が広がる!これはおもしろい!!」
と、スキルのことでにやにやしている僕。
キャンセルという概念に気がついたことで、組み合わせが一気に二倍になったのだ。
たとえば、さっき、盾から顔をだして、リオンを確認したところ、やられてしまったが、あそこで顔を出すのではなく、スキルをキャンセルして、盾を消して確認する、という方法も取れたのだ!これはかなり戦術の幅が広がる。
「スキルマニアだねー」とニコが笑う。
「ほんとだよね〜」とヒカルが言う。
「うん、スキルマニア」とリオンが頷く。
と女子陣が同じ意見を口にした。
「みんなして・・・」
とは言うもののそれは否定できないのも事実だった。
スキルについて考えるのは面白い。
そして、僕には『スキル合成 - シンセサイズ』がある。
他の人より考えるための選択肢があるのだ。
「まぁ、ゆっくり考えよう!いろいろやっていると思いつくだろうし!」
と僕は基礎訓練に戻った。
今まで使ったスキルのもっと細かい確認をしていた。
狙った所に盾をだす練習とか、『土震 - アースクエイク』の直進距離とかを細かく確認していた。
こういう細かい確認がアイデアを生む。
いずれ効いてくるときが来る。
「さて、そろそろ終わりにしようかね〜」
と夕方になって、僕の方も一段落したところでヒカルが言った。うん。わかった。オッケー。と皆が返事をした。
「よっし!おわりおわりー!ヒカル、今日はごはん何?」
とニコはいつものように聞いた。
その説明を聞いて納得するニコ。
「いろいろ他の技と組み合わせて使えるかもしれない」
と僕は言った。
そして、組み合わせを考え始める僕。
土の盾に剣に土流。
今回手に入れたものだけでもいろいろ考えられる。
「これは、いろいろおもしろい事になってきたぞ・・・」
と、僕は微笑む。
みんなのスキルと組み合わせるともっといろいろできるかもしれないし・・・。
と考えることはやまほどあるのだった。
新しい戦い方ができるかもしれない・・・。
「タカシが悪いことを考え始めてる!」
とニコが笑った。
「悪いとは失礼な!」
と僕は笑う。
そして、ここからがほんとのチーム戦術になり得るだろうな、と思っていた。
皆の基礎能力、持っているスキル、スキル特性。
これに相手の攻撃特性を加味してうまく考えると、かなり有利に相手と戦うことが出来る。
敵を知り己を知れば百戦危うからずだ。
「うん、スキルの組み合わせでいろいろ出来そうだ!いろいろ考える材料がある!」
と言う僕。
特に土のスキルは大きいものが多いので、個人戦というよりは、団体戦での流れを大きく変えるような、使い方ができるだろう。例えば、盾で倒れた相手を守るとか、今までできなかったこともできる。
「そしてやっぱりキャンセルの概念!これは結構大きい!一気に戦術の幅が広がる!これはおもしろい!!」
と、スキルのことでにやにやしている僕。
キャンセルという概念に気がついたことで、組み合わせが一気に二倍になったのだ。
たとえば、さっき、盾から顔をだして、リオンを確認したところ、やられてしまったが、あそこで顔を出すのではなく、スキルをキャンセルして、盾を消して確認する、という方法も取れたのだ!これはかなり戦術の幅が広がる。
「スキルマニアだねー」とニコが笑う。
「ほんとだよね〜」とヒカルが言う。
「うん、スキルマニア」とリオンが頷く。
と女子陣が同じ意見を口にした。
「みんなして・・・」
とは言うもののそれは否定できないのも事実だった。
スキルについて考えるのは面白い。
そして、僕には『スキル合成 - シンセサイズ』がある。
他の人より考えるための選択肢があるのだ。
「まぁ、ゆっくり考えよう!いろいろやっていると思いつくだろうし!」
と僕は基礎訓練に戻った。
今まで使ったスキルのもっと細かい確認をしていた。
狙った所に盾をだす練習とか、『土震 - アースクエイク』の直進距離とかを細かく確認していた。
こういう細かい確認がアイデアを生む。
いずれ効いてくるときが来る。
「さて、そろそろ終わりにしようかね〜」
と夕方になって、僕の方も一段落したところでヒカルが言った。うん。わかった。オッケー。と皆が返事をした。
「よっし!おわりおわりー!ヒカル、今日はごはん何?」
とニコはいつものように聞いた。
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