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第二十二話『棒手裏剣』
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「成功かな?スキル確認!」
と僕が天の声に言う。
<<スキル合成 - シンセサイズ>>
<<二重炎拳 - フレイムパンチ>>
<<炎拳 - ファイヤーパンチ>>
「よし、来てるね!」
「私も来てる!」
僕とヒカルのトレードが完了した。
「ちょっと、いつまで手を握ってるのよ!!」
とニコが言う。
手を握ったまま、スキルの確認をしていた僕に対して、プンプン怒りながら言うニコ。
ちゃんと、トレードできなかった時のためにまだ、離してなかっただけなんだけど・・・それをいうと余計怒りそうなので黙っていた。
「ふふふ、いいでしょ!」
と、ヒカルが言う。
あ、また、そんな火に油を注ぐような事を!!
ヒカルはニコニコいつも笑顔なのにたまにそういう事をする。
「ふ、ふん!とりあえず、スキルつかってみたら??」
とニコが言う。
「ふふふ、ありがとね!」
と、ヒカルはニコの言葉に従ったのか、そっと手を離しながら言った。
「うん、さっそく使ってみて!」
と、僕はヒカルに言った。
僕のヘッピリ投球では分からなかった、真の使い方が見たかった。僕が使うより、投擲士の彼女が使った方がいいことは明白だったからだ。そして、その差を実際に目で見てみたいな、と思っていた。
「オッケー!投げるのはどれにしようかな!」
と、ボックスの中をがっちゃがっちゃと探す。
あれでもない、これでもない、と選んでいる。
「あ、これでいいかな!」
と、棒のようなものを手に取った。
それは僕が見たことがある形状だった。
「あ、棒手裏剣?」
と、僕は聞いた。
棒手裏剣、それは、ギザギザの手裏剣ではなく、その名の通り、尖った金属の棒を投げるタイプの手裏剣。棒手裏剣の形状に似ていた、この世界に忍者がいるかはわからなかったけど。
「そう、棒手裏剣!ニンジャが使うけど、一応私も使えるの!」
とヒカルが言う。
そうか、アサシンがある位だからニンジャというスタイルがおかしくないのか、と思った。
「さて、いってみましょうか!」
と、スッと、棒手裏剣を引いて構える。
『速炎投擲 - ファイヤースロー』
ヒカルがスキルを発動して、木のサンドバッグに向かって、投げた。
なげた瞬間に刺さっているように僕には見えた。
「はやっ!!」
と僕が驚いた瞬間、木のサンドバッグは燃え上がった。
「凄い!ヒカルが投げると、もっと速いんだね!」
と僕が言った。
ヒカルが投げた棒手裏剣は僕が投げたボールよりも遥かに速く、飛んだ。
スキルは、その人の元々の力をブーストするだけなのだろう。
使う人によって、かなり効果が変わるみたいだ。
「スキル、交換してよかったね!」
と僕は笑った。
「うん!ありがとう!!『速炎投擲 - ファイヤースロー』ほんとにすごいわね!」とヒカルが僕に言う。
「ふ、ふん!やるじゃない」
と、腕を組みながらニコは言った。
気持ちがいいくらいのツンデレだった。
「次は僕の番だね!」
と両手を広げた。
僕は3つめの『炎拳 - ファイヤーパンチ』をヒカルからもらっていた。
と僕が天の声に言う。
<<スキル合成 - シンセサイズ>>
<<二重炎拳 - フレイムパンチ>>
<<炎拳 - ファイヤーパンチ>>
「よし、来てるね!」
「私も来てる!」
僕とヒカルのトレードが完了した。
「ちょっと、いつまで手を握ってるのよ!!」
とニコが言う。
手を握ったまま、スキルの確認をしていた僕に対して、プンプン怒りながら言うニコ。
ちゃんと、トレードできなかった時のためにまだ、離してなかっただけなんだけど・・・それをいうと余計怒りそうなので黙っていた。
「ふふふ、いいでしょ!」
と、ヒカルが言う。
あ、また、そんな火に油を注ぐような事を!!
ヒカルはニコニコいつも笑顔なのにたまにそういう事をする。
「ふ、ふん!とりあえず、スキルつかってみたら??」
とニコが言う。
「ふふふ、ありがとね!」
と、ヒカルはニコの言葉に従ったのか、そっと手を離しながら言った。
「うん、さっそく使ってみて!」
と、僕はヒカルに言った。
僕のヘッピリ投球では分からなかった、真の使い方が見たかった。僕が使うより、投擲士の彼女が使った方がいいことは明白だったからだ。そして、その差を実際に目で見てみたいな、と思っていた。
「オッケー!投げるのはどれにしようかな!」
と、ボックスの中をがっちゃがっちゃと探す。
あれでもない、これでもない、と選んでいる。
「あ、これでいいかな!」
と、棒のようなものを手に取った。
それは僕が見たことがある形状だった。
「あ、棒手裏剣?」
と、僕は聞いた。
棒手裏剣、それは、ギザギザの手裏剣ではなく、その名の通り、尖った金属の棒を投げるタイプの手裏剣。棒手裏剣の形状に似ていた、この世界に忍者がいるかはわからなかったけど。
「そう、棒手裏剣!ニンジャが使うけど、一応私も使えるの!」
とヒカルが言う。
そうか、アサシンがある位だからニンジャというスタイルがおかしくないのか、と思った。
「さて、いってみましょうか!」
と、スッと、棒手裏剣を引いて構える。
『速炎投擲 - ファイヤースロー』
ヒカルがスキルを発動して、木のサンドバッグに向かって、投げた。
なげた瞬間に刺さっているように僕には見えた。
「はやっ!!」
と僕が驚いた瞬間、木のサンドバッグは燃え上がった。
「凄い!ヒカルが投げると、もっと速いんだね!」
と僕が言った。
ヒカルが投げた棒手裏剣は僕が投げたボールよりも遥かに速く、飛んだ。
スキルは、その人の元々の力をブーストするだけなのだろう。
使う人によって、かなり効果が変わるみたいだ。
「スキル、交換してよかったね!」
と僕は笑った。
「うん!ありがとう!!『速炎投擲 - ファイヤースロー』ほんとにすごいわね!」とヒカルが僕に言う。
「ふ、ふん!やるじゃない」
と、腕を組みながらニコは言った。
気持ちがいいくらいのツンデレだった。
「次は僕の番だね!」
と両手を広げた。
僕は3つめの『炎拳 - ファイヤーパンチ』をヒカルからもらっていた。
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