22 / 71
第二十二話『棒手裏剣』
しおりを挟む
「成功かな?スキル確認!」
と僕が天の声に言う。
<<スキル合成 - シンセサイズ>>
<<二重炎拳 - フレイムパンチ>>
<<炎拳 - ファイヤーパンチ>>
「よし、来てるね!」
「私も来てる!」
僕とヒカルのトレードが完了した。
「ちょっと、いつまで手を握ってるのよ!!」
とニコが言う。
手を握ったまま、スキルの確認をしていた僕に対して、プンプン怒りながら言うニコ。
ちゃんと、トレードできなかった時のためにまだ、離してなかっただけなんだけど・・・それをいうと余計怒りそうなので黙っていた。
「ふふふ、いいでしょ!」
と、ヒカルが言う。
あ、また、そんな火に油を注ぐような事を!!
ヒカルはニコニコいつも笑顔なのにたまにそういう事をする。
「ふ、ふん!とりあえず、スキルつかってみたら??」
とニコが言う。
「ふふふ、ありがとね!」
と、ヒカルはニコの言葉に従ったのか、そっと手を離しながら言った。
「うん、さっそく使ってみて!」
と、僕はヒカルに言った。
僕のヘッピリ投球では分からなかった、真の使い方が見たかった。僕が使うより、投擲士の彼女が使った方がいいことは明白だったからだ。そして、その差を実際に目で見てみたいな、と思っていた。
「オッケー!投げるのはどれにしようかな!」
と、ボックスの中をがっちゃがっちゃと探す。
あれでもない、これでもない、と選んでいる。
「あ、これでいいかな!」
と、棒のようなものを手に取った。
それは僕が見たことがある形状だった。
「あ、棒手裏剣?」
と、僕は聞いた。
棒手裏剣、それは、ギザギザの手裏剣ではなく、その名の通り、尖った金属の棒を投げるタイプの手裏剣。棒手裏剣の形状に似ていた、この世界に忍者がいるかはわからなかったけど。
「そう、棒手裏剣!ニンジャが使うけど、一応私も使えるの!」
とヒカルが言う。
そうか、アサシンがある位だからニンジャというスタイルがおかしくないのか、と思った。
「さて、いってみましょうか!」
と、スッと、棒手裏剣を引いて構える。
『速炎投擲 - ファイヤースロー』
ヒカルがスキルを発動して、木のサンドバッグに向かって、投げた。
なげた瞬間に刺さっているように僕には見えた。
「はやっ!!」
と僕が驚いた瞬間、木のサンドバッグは燃え上がった。
「凄い!ヒカルが投げると、もっと速いんだね!」
と僕が言った。
ヒカルが投げた棒手裏剣は僕が投げたボールよりも遥かに速く、飛んだ。
スキルは、その人の元々の力をブーストするだけなのだろう。
使う人によって、かなり効果が変わるみたいだ。
「スキル、交換してよかったね!」
と僕は笑った。
「うん!ありがとう!!『速炎投擲 - ファイヤースロー』ほんとにすごいわね!」とヒカルが僕に言う。
「ふ、ふん!やるじゃない」
と、腕を組みながらニコは言った。
気持ちがいいくらいのツンデレだった。
「次は僕の番だね!」
と両手を広げた。
僕は3つめの『炎拳 - ファイヤーパンチ』をヒカルからもらっていた。
と僕が天の声に言う。
<<スキル合成 - シンセサイズ>>
<<二重炎拳 - フレイムパンチ>>
<<炎拳 - ファイヤーパンチ>>
「よし、来てるね!」
「私も来てる!」
僕とヒカルのトレードが完了した。
「ちょっと、いつまで手を握ってるのよ!!」
とニコが言う。
手を握ったまま、スキルの確認をしていた僕に対して、プンプン怒りながら言うニコ。
ちゃんと、トレードできなかった時のためにまだ、離してなかっただけなんだけど・・・それをいうと余計怒りそうなので黙っていた。
「ふふふ、いいでしょ!」
と、ヒカルが言う。
あ、また、そんな火に油を注ぐような事を!!
ヒカルはニコニコいつも笑顔なのにたまにそういう事をする。
「ふ、ふん!とりあえず、スキルつかってみたら??」
とニコが言う。
「ふふふ、ありがとね!」
と、ヒカルはニコの言葉に従ったのか、そっと手を離しながら言った。
「うん、さっそく使ってみて!」
と、僕はヒカルに言った。
僕のヘッピリ投球では分からなかった、真の使い方が見たかった。僕が使うより、投擲士の彼女が使った方がいいことは明白だったからだ。そして、その差を実際に目で見てみたいな、と思っていた。
「オッケー!投げるのはどれにしようかな!」
と、ボックスの中をがっちゃがっちゃと探す。
あれでもない、これでもない、と選んでいる。
「あ、これでいいかな!」
と、棒のようなものを手に取った。
それは僕が見たことがある形状だった。
「あ、棒手裏剣?」
と、僕は聞いた。
棒手裏剣、それは、ギザギザの手裏剣ではなく、その名の通り、尖った金属の棒を投げるタイプの手裏剣。棒手裏剣の形状に似ていた、この世界に忍者がいるかはわからなかったけど。
「そう、棒手裏剣!ニンジャが使うけど、一応私も使えるの!」
とヒカルが言う。
そうか、アサシンがある位だからニンジャというスタイルがおかしくないのか、と思った。
「さて、いってみましょうか!」
と、スッと、棒手裏剣を引いて構える。
『速炎投擲 - ファイヤースロー』
ヒカルがスキルを発動して、木のサンドバッグに向かって、投げた。
なげた瞬間に刺さっているように僕には見えた。
「はやっ!!」
と僕が驚いた瞬間、木のサンドバッグは燃え上がった。
「凄い!ヒカルが投げると、もっと速いんだね!」
と僕が言った。
ヒカルが投げた棒手裏剣は僕が投げたボールよりも遥かに速く、飛んだ。
スキルは、その人の元々の力をブーストするだけなのだろう。
使う人によって、かなり効果が変わるみたいだ。
「スキル、交換してよかったね!」
と僕は笑った。
「うん!ありがとう!!『速炎投擲 - ファイヤースロー』ほんとにすごいわね!」とヒカルが僕に言う。
「ふ、ふん!やるじゃない」
と、腕を組みながらニコは言った。
気持ちがいいくらいのツンデレだった。
「次は僕の番だね!」
と両手を広げた。
僕は3つめの『炎拳 - ファイヤーパンチ』をヒカルからもらっていた。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説


のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。


生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる