18 / 71
第十八話『スキルの振る舞い』
しおりを挟む
「この太刀筋じゃ、動く敵には当たらない。剣は難しい。誰もがニコのようにはできない」
と言う。
「なるほど、だったらこうするのはどう?」
僕に、その問題を解決するかもしれない、一つアイデアが浮かんだのだった。
スキルの使い方を変えるのだ。スキルの名前に振り回されてはいけない。
スキルの振る舞いを深く観察するのだ。
このスキルは『手の先から、氷の剣が生えてくる』のが特徴だ!!
「え?どうするの?」
「試してみよう!」
リオンの問に、答える僕。
「一回、スキルをキャンセルしてみて!」
「わかった」
と、リオンが言い。
シュパッと『氷剣 - アイスソード』をキャンセルした。
右手にあった氷の剣は消えた。
「『氷剣 - アイスソード』を剣として使うと、剣士しか使えなくなっちゃうから、アサシンのリオンに合わせた使い方をしよう」
「私に合わせた使い方?」
とリオンが聞く。
「そう、リオンの基本戦術は、『高速移動 - アクセル』による高速移動からの、ナイフ術だよね」
「そう、接近して、刺す。それが私の戦い方」
と、僕は前のゴブリン戦を思い出し、確認する。
そして、頷くリオン。
あの戦い方は、実に美しかった。
無駄のない動きだった。
剣を振り回さなくても、彼女には彼女の戦い方がある。
「そういうふうにこの『氷剣 - アイスソード』を使えばいいんだよ!」
「高速で近づいて、『氷剣 - アイスソード』で刺す??」
と言うリオンの言葉に頷いた。
「なるほど!わかったわ!発動させてから使うんじゃなくて、当ててから発動させるのね!!」
と、話を聞いていたニコが理解したようだった。
戦闘の話だと理解が速いようだ。
「正解!さすがニコ!」
と僕がいうと、ふっふーん!と胸を張っている。
「わかった!蜂の針みたいに使う?」
と、二人の話を聞いて、リオンも理解したようだ。
「「そう!」」と二人が頷いた。
「やってみる!」
と、彼女は言って、バッといったん、木のサンドバッグに対してバックステップをし、距離を取った。
そして、戦闘態勢になる。
「いくわ!」と言った刹那。
『高速移動 - アクセル』
リオンは、スキルを発動させ、高速で、木のサンドバッグに近づいた。
そして、素早い、動作で、的の胸に当たる部分に対して、右手を軽く当てた。この素早い所作が彼女の特徴といえるだろう。
その瞬間。
『氷剣 - アイスソード』
リオンがスキルを発動させ、キラキラと、リオンの右手が光る。
透明な剣がスッと生まれた。
そして、その刃は、そのまま、木のサンドバッグを貫いた。
「できた!!」
と二人に言うリオン。
「すごい、すごい!」
「やるじゃない!」
という僕とニコ。
「わ、すごい!『氷剣 - アイスソード』はそうやって使うのね!!」
とヒカルが荷物をもって、やってきてそう言った。
と言う。
「なるほど、だったらこうするのはどう?」
僕に、その問題を解決するかもしれない、一つアイデアが浮かんだのだった。
スキルの使い方を変えるのだ。スキルの名前に振り回されてはいけない。
スキルの振る舞いを深く観察するのだ。
このスキルは『手の先から、氷の剣が生えてくる』のが特徴だ!!
「え?どうするの?」
「試してみよう!」
リオンの問に、答える僕。
「一回、スキルをキャンセルしてみて!」
「わかった」
と、リオンが言い。
シュパッと『氷剣 - アイスソード』をキャンセルした。
右手にあった氷の剣は消えた。
「『氷剣 - アイスソード』を剣として使うと、剣士しか使えなくなっちゃうから、アサシンのリオンに合わせた使い方をしよう」
「私に合わせた使い方?」
とリオンが聞く。
「そう、リオンの基本戦術は、『高速移動 - アクセル』による高速移動からの、ナイフ術だよね」
「そう、接近して、刺す。それが私の戦い方」
と、僕は前のゴブリン戦を思い出し、確認する。
そして、頷くリオン。
あの戦い方は、実に美しかった。
無駄のない動きだった。
剣を振り回さなくても、彼女には彼女の戦い方がある。
「そういうふうにこの『氷剣 - アイスソード』を使えばいいんだよ!」
「高速で近づいて、『氷剣 - アイスソード』で刺す??」
と言うリオンの言葉に頷いた。
「なるほど!わかったわ!発動させてから使うんじゃなくて、当ててから発動させるのね!!」
と、話を聞いていたニコが理解したようだった。
戦闘の話だと理解が速いようだ。
「正解!さすがニコ!」
と僕がいうと、ふっふーん!と胸を張っている。
「わかった!蜂の針みたいに使う?」
と、二人の話を聞いて、リオンも理解したようだ。
「「そう!」」と二人が頷いた。
「やってみる!」
と、彼女は言って、バッといったん、木のサンドバッグに対してバックステップをし、距離を取った。
そして、戦闘態勢になる。
「いくわ!」と言った刹那。
『高速移動 - アクセル』
リオンは、スキルを発動させ、高速で、木のサンドバッグに近づいた。
そして、素早い、動作で、的の胸に当たる部分に対して、右手を軽く当てた。この素早い所作が彼女の特徴といえるだろう。
その瞬間。
『氷剣 - アイスソード』
リオンがスキルを発動させ、キラキラと、リオンの右手が光る。
透明な剣がスッと生まれた。
そして、その刃は、そのまま、木のサンドバッグを貫いた。
「できた!!」
と二人に言うリオン。
「すごい、すごい!」
「やるじゃない!」
という僕とニコ。
「わ、すごい!『氷剣 - アイスソード』はそうやって使うのね!!」
とヒカルが荷物をもって、やってきてそう言った。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる