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第十六話『転入』
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なんとなくこの世界のことがわかってきたところで
「タカシは、この後どうする?」
とニコは聞いた。
「とりあえず、生活したいな」
と僕は素直に言った。
そう、とにかくこの世界に適応していかなければならない。
「そっか、迷い混んでここにきちゃったんだっけ?」
とニコが言う。
かなり大きな意味では、それはただしい。
異世界に迷い込んできてしまったのだから。
そして、戻る方法はいまのところ全くわからない。
とりあえず、生き延びていれば、なにか方法が見つかるかもしれない。
「とりあえず、帰る場所もないから、このへんで生活する方法があればいいんだけど」
「タカシは、スキルも使えるし、行くところがないなら、一緒にいてくれるとうれしいけど」
と、ニコは言った。
ほのかに頬が赤くなっているような気がした。
「え?それってプロポーズ?」
と、一緒にいて欲しいという言葉を聞いて、僕は言った。
一生味噌汁を作って欲しいという、セリフよりはわかりやすい、プロポーズの定番の単語といえる。
「ば!ばか!!そんなんじゃないわよ!!私は、タカシがいてくれたら、このまちがもっと平和になるかと思って!!」
と顔を真っ赤にしながら、手をぶんぶん振って言うニコ。
「わかってるよ!冗談だよ!」
と僕は笑った。
そんなやりとりをしていると、足音が聞こえてきて、ドアがあいた。
「ただいまー!報告してきたよ〜!」
と、先ほどの戦闘の報告に言っていたヒカルが戻ってきた。
「タカシくんのことも相談してきた!」
とヒカルが言う。
「相談?」とニコが聞く。
「うん?いきなり本題にはいるけど、タカシくん。この学校にはいらない?」
「学校に??」
と、僕はヒカルに聞き返す。
この学校に僕が入る。
たしかに彼女たちは同じ年でこの学校で勉強と格闘を学習しているらしいし、悪くない提案だ。
あとは、お金の問題だけだ。
「そう、この学校に!スキル能力者は貴重だし、住む場所も、提供できるし、少しのお金も出るよ!」
「お願いします!」
と僕は即答した。
欲しいものがすべて手に入る。
断る理由が一個もなかった。
「え?即答!!分かってるの??この学校に入るってことは、危険な任務もこなすっていうことなのよ!?」
とニコが言う。
「うん、でもいくとこないしね!ニコも一緒にいて欲しいって言ってくれたし!」
と僕は笑った。
「ニコちゃん、そんなこと言ったの??わかりやすいわね!」と笑った。
「ば、ヒカルのばか!そんなんじゃないわよ!!」
と、手をぶんぶん振りながらヒカルに抗議するニコ。
「誰がバカですか!この〜!」
とニコのほっぺを引っ張って攻撃するヒカル。仲睦まじいのだった。
「タカシ、よろしく」
そんな二人をほうっておくように、リオンが言った。
「うん、よろしく!リオン」
「そしてみんなもよろしく」
「よろしくね!タカシくん!」とヒカル。
「よほしく!!」とほっぺを引っ張られたままのニコが言った。
そんな様子もなかなか可愛かった。
そして僕はこの学校に転入したのだった。
「タカシは、この後どうする?」
とニコは聞いた。
「とりあえず、生活したいな」
と僕は素直に言った。
そう、とにかくこの世界に適応していかなければならない。
「そっか、迷い混んでここにきちゃったんだっけ?」
とニコが言う。
かなり大きな意味では、それはただしい。
異世界に迷い込んできてしまったのだから。
そして、戻る方法はいまのところ全くわからない。
とりあえず、生き延びていれば、なにか方法が見つかるかもしれない。
「とりあえず、帰る場所もないから、このへんで生活する方法があればいいんだけど」
「タカシは、スキルも使えるし、行くところがないなら、一緒にいてくれるとうれしいけど」
と、ニコは言った。
ほのかに頬が赤くなっているような気がした。
「え?それってプロポーズ?」
と、一緒にいて欲しいという言葉を聞いて、僕は言った。
一生味噌汁を作って欲しいという、セリフよりはわかりやすい、プロポーズの定番の単語といえる。
「ば!ばか!!そんなんじゃないわよ!!私は、タカシがいてくれたら、このまちがもっと平和になるかと思って!!」
と顔を真っ赤にしながら、手をぶんぶん振って言うニコ。
「わかってるよ!冗談だよ!」
と僕は笑った。
そんなやりとりをしていると、足音が聞こえてきて、ドアがあいた。
「ただいまー!報告してきたよ〜!」
と、先ほどの戦闘の報告に言っていたヒカルが戻ってきた。
「タカシくんのことも相談してきた!」
とヒカルが言う。
「相談?」とニコが聞く。
「うん?いきなり本題にはいるけど、タカシくん。この学校にはいらない?」
「学校に??」
と、僕はヒカルに聞き返す。
この学校に僕が入る。
たしかに彼女たちは同じ年でこの学校で勉強と格闘を学習しているらしいし、悪くない提案だ。
あとは、お金の問題だけだ。
「そう、この学校に!スキル能力者は貴重だし、住む場所も、提供できるし、少しのお金も出るよ!」
「お願いします!」
と僕は即答した。
欲しいものがすべて手に入る。
断る理由が一個もなかった。
「え?即答!!分かってるの??この学校に入るってことは、危険な任務もこなすっていうことなのよ!?」
とニコが言う。
「うん、でもいくとこないしね!ニコも一緒にいて欲しいって言ってくれたし!」
と僕は笑った。
「ニコちゃん、そんなこと言ったの??わかりやすいわね!」と笑った。
「ば、ヒカルのばか!そんなんじゃないわよ!!」
と、手をぶんぶん振りながらヒカルに抗議するニコ。
「誰がバカですか!この〜!」
とニコのほっぺを引っ張って攻撃するヒカル。仲睦まじいのだった。
「タカシ、よろしく」
そんな二人をほうっておくように、リオンが言った。
「うん、よろしく!リオン」
「そしてみんなもよろしく」
「よろしくね!タカシくん!」とヒカル。
「よほしく!!」とほっぺを引っ張られたままのニコが言った。
そんな様子もなかなか可愛かった。
そして僕はこの学校に転入したのだった。
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