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戻らない想い
戻らない想い・・・その11
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寂しいという思いから、解放・・・された?
夏樹の口から出た思いもよらない言葉に、直美は返す言葉が見つからなかった。
そんな直美の困った顔を見ながら夏樹が言葉を続ける
「別に、あんたが困るような話じゃないでしょ?」
「でも・・・」
「あら?そんなに意外だったかしら?あたしの言葉って」
「ええ・・・。正直・・・」
「京子から、こんな言葉は聞いたことな~い?」
「こんな言葉っていうのは?」
「あたしには色んな自分を演じる特技があるって」
「あっ・・・それ、聞いたことがあります」
「あたしね、あることがあってから、京子の前では本当の自分を見せたことがないのよ」
「あることって・・・?」
「そうね、あれは、まだ京子と付き合い始めた頃だったかしら?」
「付き合いはじめ・・・?」
「そうよ。その頃は、まだ京子とはキスくらいしかしてない関係だったんだけどね」
「それじゃ、ほんとに付き合いはじめってことですね」
「そうなの。その頃ね、あたしの友達の女の子がね。ちょっと荒れててね」
「夏樹さんの女性の友達って初めて聞きました」
「そう?京子と付き合う前まではけっこういたのよ」
「そうなんですか?京子は何にも言ってなかったから」
「京子って、けっこう独占欲が強いからね」
「うそ・・・?」
「ほんとよ。それに、焼きもちだって半端じゃなかったんだから」
「それも初耳です・・・」
「あら?京子って、そういうことは言わないのね?」
「全然・・・一言もそんなことなんて言ったことなんてないですよ」
「あはは!そうじゃなくても、あたしが京子の指輪のサイズを忘れた時なんて、3日もあたしと口をきかなかったこともあったのよ」
「まさか・・・」
「もれなく、これも、ほんとなの。あの人の指輪のサイズは忘れないくせに、私の指輪のサイズなんてどうでもいいのね?・・・って、3日・・・あの時は、さすがに参ったわ」
「あの人って・・・?」
「あら・・・?知らない?」
「あの・・・もしかして、高校の時の先輩の・・・あの人ですか?」
「ふふっ、知ってるんじゃない」
「ええ・・・それは聞いたことがあったので・・・。確か、夏樹さんが結婚するはずだった人とかって・・・ですよね?」
「そうよ・・・。名前も知ってるんでしょ?あの子の名前って、けっこう記憶に残る名前だから」
「確か・・・雪子さん・・・ですよね?」
「そう・・・。ありふれてる名前だけど、けっこう記憶に残るのよね、あの子の名前って」
「やっぱり・・・で・・・さっきの話って本当なんですか?」
「本当って・・・?」
「だから、指輪のサイズの・・・」
「ああ・・・あれは冗談でわざと忘れたふりをしただけなのよ・・・。そしたら地雷を踏んじゃったみたいだったけど」
「ですよね・・・忘れるわけないですよね」
「当たり前でしょ・・・。でも、京子にとっては地雷だったのよ!」
「けっこう極端っていうか・・・普通は、ちょっとすねるとか程度なのに・・・」
「京子にとっての雪子は、そういう存在だったのかもしれないわね・・・。とはいっても、あたしもそこまでとは思わなかったけど」
「なんか、私の知らない京子がいるみたいで正直驚いています」
「そんなに驚くことじゃないわよ。あたしにとっては、時々やってきた!地雷踏んじゃった事件だったんだから」
「えっ・・・?他にもあるんですか?」
「けっこうあるわよ。京子と二人で街を歩いている時とか、お買い物をしてる時とかにね。あたしの姿を見ている女がいた日にゃ・・・誰?誰なの?んなことを言われたって、あたしゃ知らないっちゅ===の!」
「それって、焼きもちっていうより、一歩間違えたらストーカーになりますよ?」
「んでね、さっき言ったその荒れてた子のことでね。その頃は京子とは付き合ってたんだけど、あたしはその女の子とも会ってたのよ、やっぱ心配じゃない?」
「ええ・・・。でも、その人とは何でもなかったんですよね?」
「その子とは何でもない、ただのお友達よ・・・。というのは、少し無理があるかもしれないわね」
「無理があるって・・・その人とも付き合ってたんですか?」
夏樹に他に付き合っていた女性がいた?
直美にとっては、初めて聞く夏樹の昔の女性関係に少なからずの驚きと、
それと同時に、直美の知らない京子への興味が心のどこかで沸いてくるのを感じていた。
夏樹の口から出た思いもよらない言葉に、直美は返す言葉が見つからなかった。
そんな直美の困った顔を見ながら夏樹が言葉を続ける
「別に、あんたが困るような話じゃないでしょ?」
「でも・・・」
「あら?そんなに意外だったかしら?あたしの言葉って」
「ええ・・・。正直・・・」
「京子から、こんな言葉は聞いたことな~い?」
「こんな言葉っていうのは?」
「あたしには色んな自分を演じる特技があるって」
「あっ・・・それ、聞いたことがあります」
「あたしね、あることがあってから、京子の前では本当の自分を見せたことがないのよ」
「あることって・・・?」
「そうね、あれは、まだ京子と付き合い始めた頃だったかしら?」
「付き合いはじめ・・・?」
「そうよ。その頃は、まだ京子とはキスくらいしかしてない関係だったんだけどね」
「それじゃ、ほんとに付き合いはじめってことですね」
「そうなの。その頃ね、あたしの友達の女の子がね。ちょっと荒れててね」
「夏樹さんの女性の友達って初めて聞きました」
「そう?京子と付き合う前まではけっこういたのよ」
「そうなんですか?京子は何にも言ってなかったから」
「京子って、けっこう独占欲が強いからね」
「うそ・・・?」
「ほんとよ。それに、焼きもちだって半端じゃなかったんだから」
「それも初耳です・・・」
「あら?京子って、そういうことは言わないのね?」
「全然・・・一言もそんなことなんて言ったことなんてないですよ」
「あはは!そうじゃなくても、あたしが京子の指輪のサイズを忘れた時なんて、3日もあたしと口をきかなかったこともあったのよ」
「まさか・・・」
「もれなく、これも、ほんとなの。あの人の指輪のサイズは忘れないくせに、私の指輪のサイズなんてどうでもいいのね?・・・って、3日・・・あの時は、さすがに参ったわ」
「あの人って・・・?」
「あら・・・?知らない?」
「あの・・・もしかして、高校の時の先輩の・・・あの人ですか?」
「ふふっ、知ってるんじゃない」
「ええ・・・それは聞いたことがあったので・・・。確か、夏樹さんが結婚するはずだった人とかって・・・ですよね?」
「そうよ・・・。名前も知ってるんでしょ?あの子の名前って、けっこう記憶に残る名前だから」
「確か・・・雪子さん・・・ですよね?」
「そう・・・。ありふれてる名前だけど、けっこう記憶に残るのよね、あの子の名前って」
「やっぱり・・・で・・・さっきの話って本当なんですか?」
「本当って・・・?」
「だから、指輪のサイズの・・・」
「ああ・・・あれは冗談でわざと忘れたふりをしただけなのよ・・・。そしたら地雷を踏んじゃったみたいだったけど」
「ですよね・・・忘れるわけないですよね」
「当たり前でしょ・・・。でも、京子にとっては地雷だったのよ!」
「けっこう極端っていうか・・・普通は、ちょっとすねるとか程度なのに・・・」
「京子にとっての雪子は、そういう存在だったのかもしれないわね・・・。とはいっても、あたしもそこまでとは思わなかったけど」
「なんか、私の知らない京子がいるみたいで正直驚いています」
「そんなに驚くことじゃないわよ。あたしにとっては、時々やってきた!地雷踏んじゃった事件だったんだから」
「えっ・・・?他にもあるんですか?」
「けっこうあるわよ。京子と二人で街を歩いている時とか、お買い物をしてる時とかにね。あたしの姿を見ている女がいた日にゃ・・・誰?誰なの?んなことを言われたって、あたしゃ知らないっちゅ===の!」
「それって、焼きもちっていうより、一歩間違えたらストーカーになりますよ?」
「んでね、さっき言ったその荒れてた子のことでね。その頃は京子とは付き合ってたんだけど、あたしはその女の子とも会ってたのよ、やっぱ心配じゃない?」
「ええ・・・。でも、その人とは何でもなかったんですよね?」
「その子とは何でもない、ただのお友達よ・・・。というのは、少し無理があるかもしれないわね」
「無理があるって・・・その人とも付き合ってたんですか?」
夏樹に他に付き合っていた女性がいた?
直美にとっては、初めて聞く夏樹の昔の女性関係に少なからずの驚きと、
それと同時に、直美の知らない京子への興味が心のどこかで沸いてくるのを感じていた。
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