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後悔
後悔・・・その20
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確かに、雪子らしい解釈の仕方っていうか、理解の仕方っていうか・・・。
でも、いったい、雪子の頭の中の構造ってどうなってるのかしら?
どこをどうすれば、そういう考え方になるのか、私にはさっぱり分からないんだけど。
「あのね・・・私ね、ひとつ疑問があるんだけどね」
「疑問・・・?夏樹さんのことで?」
「うん、疑問っていうか、どんな~?っていうか・・・」
「なに・・・そのどんな~って?」
「裕子は、ふーちゃんのスカートの中って見た?」
「へっ・・・?な・なに、急に・・・?」
「裕子は見てないの・・・?」
「見てないわよ・・・雪子は見たの・・・?」
「見てないから、裕子に訊いてみたのだ」
「訊いてみたのだって言われても、あっ、もしかして、私と夏樹さんのことを疑ってない?」
「疑ってないよ。でも、どこかでチラッとでも見たかな~って?」
「見えるわけないでしょ?だって、夏樹さんロングスカートだったし」
「う~ん・・・。そっか~」
「そっか~って、急にどうしたのよ?」
「裕子は気にならない?ふーちゃんのスカートの中・・・?」
「気にならないっていうよりも、なんとなく不思議空間って感じかしら?」
「あはは!おもしろ~い!」
「雪子は、どうなの・・・?」
「どうなのもこうなのも。だって、ふーちゃん、女性用の下着ってことでしょ?」
「でしょうね・・・。まさか、女装しておいて下着だけ男性用ってわけないんじゃないの?」
「よね!よね~!あれで下着が男性用だったらモロに変態よね~」
「言われてみれば、確かに・・・」
「でもさ~・・・ってことはですよ、ってことは、ふーちゃんの履いてるおぱんちゅって・・・むふふ」
「なに・・・?なに、その含み笑いは・・・?」
「だ~って・・・。あのふーちゃんが女性用のおぱんちゅ履いてるのよ?信じられる?」
「いや、あれで下着が男性用ってことの方が信じられないと思うわよ」
「しかも・・・ブラまでしてるのよ・・・?あのふーちゃんがよ・・・」
「う~ん・・・。雪子にとってはそこがツボだったの?」
「うん・・・。どんなおぱんちゅ履いてるのかな?とかって」
「どんなって・・・。う~ん、確かに言われみれば気になるわね」
「でしょ!でしょ!ビキニかな?それともТバックとかだったりして?」
「いや・・・Тバックはないでしょ?」
「分かんないよ。なにせ、あのふーちゃんだから、意外とスケスケのТバックとかだったりして」
「まさか・・・。いくらなんでも、そこまでは変態じゃないわよ」
「それじゃ~ピンクのビキニ?」
「どうして、ピンクなの?」
「だって、ふーちゃんって昔からピンクとか赤とか好きだったし」
「あれ?夏樹さんって、黒とかが好きだったんじゃないの?」
「表向きはね。でも、実はピンクの隠れファンだったのだ!」
「うそ・・・?マジで・・・?」
「それに赤とかも好きだし、パステルカラーとかも好きだったはずだよ」
「・・・?全然、知らなかったわ!」
「だから隠れファンなのだ!でも、ふーちゃんって、いったいどんな顔しながらおぱんちゅ履いてるんだろね?」
「どんな顔って、私からしたら、それを想像している雪子の頭の中の方が不思議だわ」
急に話題を変えた雪子だったが、この時の裕子はそのことに気がつかなかった。
ふーちゃんと別れて生きていた私、だけど、ふーちゃんと会っていなかった私でもある。
だから、ふーちゃんと、もう一度、会えるなんて思ってなかったし。
ましてや、昔のようにあんな風にお話が出来るなんて想像もしてなかったんだ。
だから、ふーちゃんと再会したら、
もう、再会する前の私には戻れなくなるなんて考えもしなかった。
私と再会した瞬間と事実を、後悔したくても、後悔したくない・・・
それが、ふーちゃんの本心だったらいいのにな~。
でも、いったい、雪子の頭の中の構造ってどうなってるのかしら?
どこをどうすれば、そういう考え方になるのか、私にはさっぱり分からないんだけど。
「あのね・・・私ね、ひとつ疑問があるんだけどね」
「疑問・・・?夏樹さんのことで?」
「うん、疑問っていうか、どんな~?っていうか・・・」
「なに・・・そのどんな~って?」
「裕子は、ふーちゃんのスカートの中って見た?」
「へっ・・・?な・なに、急に・・・?」
「裕子は見てないの・・・?」
「見てないわよ・・・雪子は見たの・・・?」
「見てないから、裕子に訊いてみたのだ」
「訊いてみたのだって言われても、あっ、もしかして、私と夏樹さんのことを疑ってない?」
「疑ってないよ。でも、どこかでチラッとでも見たかな~って?」
「見えるわけないでしょ?だって、夏樹さんロングスカートだったし」
「う~ん・・・。そっか~」
「そっか~って、急にどうしたのよ?」
「裕子は気にならない?ふーちゃんのスカートの中・・・?」
「気にならないっていうよりも、なんとなく不思議空間って感じかしら?」
「あはは!おもしろ~い!」
「雪子は、どうなの・・・?」
「どうなのもこうなのも。だって、ふーちゃん、女性用の下着ってことでしょ?」
「でしょうね・・・。まさか、女装しておいて下着だけ男性用ってわけないんじゃないの?」
「よね!よね~!あれで下着が男性用だったらモロに変態よね~」
「言われてみれば、確かに・・・」
「でもさ~・・・ってことはですよ、ってことは、ふーちゃんの履いてるおぱんちゅって・・・むふふ」
「なに・・・?なに、その含み笑いは・・・?」
「だ~って・・・。あのふーちゃんが女性用のおぱんちゅ履いてるのよ?信じられる?」
「いや、あれで下着が男性用ってことの方が信じられないと思うわよ」
「しかも・・・ブラまでしてるのよ・・・?あのふーちゃんがよ・・・」
「う~ん・・・。雪子にとってはそこがツボだったの?」
「うん・・・。どんなおぱんちゅ履いてるのかな?とかって」
「どんなって・・・。う~ん、確かに言われみれば気になるわね」
「でしょ!でしょ!ビキニかな?それともТバックとかだったりして?」
「いや・・・Тバックはないでしょ?」
「分かんないよ。なにせ、あのふーちゃんだから、意外とスケスケのТバックとかだったりして」
「まさか・・・。いくらなんでも、そこまでは変態じゃないわよ」
「それじゃ~ピンクのビキニ?」
「どうして、ピンクなの?」
「だって、ふーちゃんって昔からピンクとか赤とか好きだったし」
「あれ?夏樹さんって、黒とかが好きだったんじゃないの?」
「表向きはね。でも、実はピンクの隠れファンだったのだ!」
「うそ・・・?マジで・・・?」
「それに赤とかも好きだし、パステルカラーとかも好きだったはずだよ」
「・・・?全然、知らなかったわ!」
「だから隠れファンなのだ!でも、ふーちゃんって、いったいどんな顔しながらおぱんちゅ履いてるんだろね?」
「どんな顔って、私からしたら、それを想像している雪子の頭の中の方が不思議だわ」
急に話題を変えた雪子だったが、この時の裕子はそのことに気がつかなかった。
ふーちゃんと別れて生きていた私、だけど、ふーちゃんと会っていなかった私でもある。
だから、ふーちゃんと、もう一度、会えるなんて思ってなかったし。
ましてや、昔のようにあんな風にお話が出来るなんて想像もしてなかったんだ。
だから、ふーちゃんと再会したら、
もう、再会する前の私には戻れなくなるなんて考えもしなかった。
私と再会した瞬間と事実を、後悔したくても、後悔したくない・・・
それが、ふーちゃんの本心だったらいいのにな~。
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