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心の時間
心の時間・・・その2
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レストランでは、お酒を飲みながら、いつものどうでもいいような会話に花を咲かせていた。
ただ、なんとなく誤解したままのような気がする裕子なのだが・・・。
そのことよりも、あの人のことを話した方がいいのか、分からないままの時間だけが過ぎていく。
1か月前に、あの人に言われた言葉が理解出来ないわけではない。
1年や2年前ならまだしも、もう遠い昔の出来事なのだし、今はお互いの生活もあるのだから、
話したところで、雪子がどうとかってことにはならないと、あの人は言っていた。
そういう付き合い方だったとも・・・そういう別れ方だったとも言っていた・・・でも・・・。
やはり、そこは、男と女。
ましてや、自分の感情をあまり表に出さない雪子が、あの人とだけはそうじゃなかった。
それに、そういう付き合い方って何なの?
そういう別れ方って?あの人と雪子の間に、いったい、何があったというの?
あの時の言葉が、どうしても裕子には引っかかってしまうのである。
でも、あれから、もう30年よね・・・。ううん・・・今年で34年?
そして、あと1か月ちょっとで35年になるのかな・・・?。
確かに、あの人の言う通り、いくら「やけぼっくりに火が」とはいっても、
あの人にしても雪子にしても、お互い、もう、いい歳なんだし、
50過ぎの男女がいまさら恋愛とかって、少し考え過ぎなのかもしれない。
雪子だって、私と同じように家庭だってあるんだし子供だっている。
それに、雪子の方は、私の旦那とは違って、とても優しい旦那さんだし、
雪子が旦那さんと知り合ってから、一度もケンカとかしたなんて聞いたこともないし。
私から見ても、雪子の家庭は、とっても幸せな家庭だし、家族も仲良さそうだし。
それが、私には、とても羨ましいって、いつも思っていたのだから。
やっぱり、私の思い過ごしなのかもしれない・・・とは、思うんだけど・・・。
お互い、少し酔いがまわってきた頃に、裕子が話題を切り替えた。
「ねぇ~、雪子・・・」
「な~に・・・?」
「あのね、私ね、今ね、とっても、悩んでいることがあるの」
「悩み事・・・?」
「悩み事っていうか、でも、そういう悩み事とかっていう感じの悩み事ってわけでもないんだけど」
「あい・・・?」
「あのね、私が悩んでいることは確かなんだけど。でもね、それは、私の悩み事じゃないのよ」
「裕子の悩み事なのに、裕子の悩み事じゃないの?」
「う~ん・・・ちょっと、ややこしいんだけど。でも、そうなのよ」
「はは~ん・・・。さっきの写真の女の人ね」
ちが===う!・・・いや、違ってないけど。でも、違うのよ。
う~ん・・・なんて言ったらいいのかしら?
「確かに、今、雪子に見せたメル友のことなんだけど。でもね、違うのよ」
「分かってるわよ。写真の女の人、とっても綺麗な人だものね」
「えっ・・・?」
「マスクをしてはいるけど、なんとなく分かるわよ、綺麗な人だって]
違うのよ!違うのよ!そうじゃないのよ!雪子・・・。
「いや、あの・・・。今、雪子が考えていることは絶対に間違ってるわよ!」
「ん・・・?写真の女の人に、他にも付き合ってる人がいるってことじゃないの?」
「いや・・・あの・・・」
「それで、その付き合ってる相手に、写真の人が騙されてるって裕子には分かるからでしょ?」
「いや・・・だから、あのね・・・」
「だから、裕子の悩み事なんだけど、裕子の悩み事じゃないってことなんでしょ?」
う~ん・・・雪子の頭の中の構造って、いったい、どうなってるのかしら?
ただ、なんとなく誤解したままのような気がする裕子なのだが・・・。
そのことよりも、あの人のことを話した方がいいのか、分からないままの時間だけが過ぎていく。
1か月前に、あの人に言われた言葉が理解出来ないわけではない。
1年や2年前ならまだしも、もう遠い昔の出来事なのだし、今はお互いの生活もあるのだから、
話したところで、雪子がどうとかってことにはならないと、あの人は言っていた。
そういう付き合い方だったとも・・・そういう別れ方だったとも言っていた・・・でも・・・。
やはり、そこは、男と女。
ましてや、自分の感情をあまり表に出さない雪子が、あの人とだけはそうじゃなかった。
それに、そういう付き合い方って何なの?
そういう別れ方って?あの人と雪子の間に、いったい、何があったというの?
あの時の言葉が、どうしても裕子には引っかかってしまうのである。
でも、あれから、もう30年よね・・・。ううん・・・今年で34年?
そして、あと1か月ちょっとで35年になるのかな・・・?。
確かに、あの人の言う通り、いくら「やけぼっくりに火が」とはいっても、
あの人にしても雪子にしても、お互い、もう、いい歳なんだし、
50過ぎの男女がいまさら恋愛とかって、少し考え過ぎなのかもしれない。
雪子だって、私と同じように家庭だってあるんだし子供だっている。
それに、雪子の方は、私の旦那とは違って、とても優しい旦那さんだし、
雪子が旦那さんと知り合ってから、一度もケンカとかしたなんて聞いたこともないし。
私から見ても、雪子の家庭は、とっても幸せな家庭だし、家族も仲良さそうだし。
それが、私には、とても羨ましいって、いつも思っていたのだから。
やっぱり、私の思い過ごしなのかもしれない・・・とは、思うんだけど・・・。
お互い、少し酔いがまわってきた頃に、裕子が話題を切り替えた。
「ねぇ~、雪子・・・」
「な~に・・・?」
「あのね、私ね、今ね、とっても、悩んでいることがあるの」
「悩み事・・・?」
「悩み事っていうか、でも、そういう悩み事とかっていう感じの悩み事ってわけでもないんだけど」
「あい・・・?」
「あのね、私が悩んでいることは確かなんだけど。でもね、それは、私の悩み事じゃないのよ」
「裕子の悩み事なのに、裕子の悩み事じゃないの?」
「う~ん・・・ちょっと、ややこしいんだけど。でも、そうなのよ」
「はは~ん・・・。さっきの写真の女の人ね」
ちが===う!・・・いや、違ってないけど。でも、違うのよ。
う~ん・・・なんて言ったらいいのかしら?
「確かに、今、雪子に見せたメル友のことなんだけど。でもね、違うのよ」
「分かってるわよ。写真の女の人、とっても綺麗な人だものね」
「えっ・・・?」
「マスクをしてはいるけど、なんとなく分かるわよ、綺麗な人だって]
違うのよ!違うのよ!そうじゃないのよ!雪子・・・。
「いや、あの・・・。今、雪子が考えていることは絶対に間違ってるわよ!」
「ん・・・?写真の女の人に、他にも付き合ってる人がいるってことじゃないの?」
「いや・・・あの・・・」
「それで、その付き合ってる相手に、写真の人が騙されてるって裕子には分かるからでしょ?」
「いや・・・だから、あのね・・・」
「だから、裕子の悩み事なんだけど、裕子の悩み事じゃないってことなんでしょ?」
う~ん・・・雪子の頭の中の構造って、いったい、どうなってるのかしら?
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