8 / 386
メル友
メル友・・・その8
しおりを挟む
とりあえず、メールが止まったということで、ここでコーヒータイムをひとつ頂きましてっと。
コーヒーには煙草とお決まりのコースを歩いていると、メル友からメールが届いた。
「ねぇ~。さっきのメールって、どういう意味なの?」
「意味?んなもん、別にないわよ」
「うそ!絶対に、何か意味があるはずよ!」
「ってか、あんた、突然メールが止まったみたいだけど、どうしたの?」
「どうしたのって、ちょっと・・・なんていうか・・・」
「あたしさ、ちょっとよく分かんないことがあるんだけどさ」
「分かんないこと?」
「そうそう。前から、ちょっと気になってたんだけどね」
「気になってたって、もしかして、私のこと?」
「そうそう、あんたのこと」
「私のことって、どんなことなの?気になってたことって」
「なに?そんなに気になるの?」
「気になるから訊いてんでしょ?」
「とはいっても、ま~、別に、大したことじゃないんだけどね」
「それじゃ、言ってみてよ」
「あのね、どうして、あんたがあたしの会話について来れるのかな?ってね。ちょっと思ってたのよ」
「どうしてって言われても。なんとなく話しやすいっていうか、ま~そんな感じだからじゃない?」
「ほんとに、それだけかしら?」
「それだけって。そうね、あと考えられるのはオカマだから」
「ん?どうして、そこにくるわけ?」
「だって、メル友の相手がオカマなら、他の人みたいに会おうよとか変な写メ送ってとかってないし」
「だからって、あたしは別に男には興味なんてないわよ」
「それでも、変な注文とかって絶対に言わないでしょ?」
「変な注文って、何それ?」
「ま~けっこういるのよ。そういう変な注文っていうか、お願いっていうか」
「な~に、裸の写メが見たいとかっていうやつ?」
「ま~ね、それに私のことなんかも訊きたがるし」
「あんたの何を訊きたがるの?」
「私の住んでいる地域とか、携帯の番号とかって、あの手この手で遠回しに訊いてくるのよ」
「へ~っ、そんなことを訊いて、どうすんのかしら?」
「特に、紳士的なメールとかを送ってくる人に限って、そういう人が多いのよ」
「あ~それね。背広にネクタイ姿なのに、下半身はズボンとパンツ脱いで、丸出し裸でメールしてる男のことね」
「あはは、何それ?」
「右手で青春しながら、左手でメール打ってるっていう、変わった生き物のことよ」
「あはは、それじゃ、あなたもそうなの?」
「きゃはは!んなわけないでしょ。さて、寝る時間になったみたいだから、そろそろ寝んねするわね」
「あっ、ちょっと待ってよ。さっきの質問だけど答えてよ」
「あい?」
「あい?って、彼女のあだ名のことよ」
「ふ~ん、どうしても訊きたい?」
「なんか意味深だけど、やっぱり気になるし」
「ふ~ん、それじゃ、もし当たっても後悔しない?」
「なんかそれって、当てる気満々に聞こえてくるんですけど・・・」
「にゃはは!でも、あんたにとって当たった方がいい?それとも、当たらない方がいいのかしら?」
「ダメ!その前に気になってしまう気持ちの方が強いから、とにかく言ってみてよ」
「分かったわ。それじゃ、当てるわよ!彼女のあだ名は(じゅんきん)・・・違ったかしら?」
おおお===っと、またまたメールが止まったわ!
と、いうことで、あたしは寝んねするのだ!
とはいえ、今の彼女、きっと、携帯握りしめたまま固まってるわね?
コーヒーには煙草とお決まりのコースを歩いていると、メル友からメールが届いた。
「ねぇ~。さっきのメールって、どういう意味なの?」
「意味?んなもん、別にないわよ」
「うそ!絶対に、何か意味があるはずよ!」
「ってか、あんた、突然メールが止まったみたいだけど、どうしたの?」
「どうしたのって、ちょっと・・・なんていうか・・・」
「あたしさ、ちょっとよく分かんないことがあるんだけどさ」
「分かんないこと?」
「そうそう。前から、ちょっと気になってたんだけどね」
「気になってたって、もしかして、私のこと?」
「そうそう、あんたのこと」
「私のことって、どんなことなの?気になってたことって」
「なに?そんなに気になるの?」
「気になるから訊いてんでしょ?」
「とはいっても、ま~、別に、大したことじゃないんだけどね」
「それじゃ、言ってみてよ」
「あのね、どうして、あんたがあたしの会話について来れるのかな?ってね。ちょっと思ってたのよ」
「どうしてって言われても。なんとなく話しやすいっていうか、ま~そんな感じだからじゃない?」
「ほんとに、それだけかしら?」
「それだけって。そうね、あと考えられるのはオカマだから」
「ん?どうして、そこにくるわけ?」
「だって、メル友の相手がオカマなら、他の人みたいに会おうよとか変な写メ送ってとかってないし」
「だからって、あたしは別に男には興味なんてないわよ」
「それでも、変な注文とかって絶対に言わないでしょ?」
「変な注文って、何それ?」
「ま~けっこういるのよ。そういう変な注文っていうか、お願いっていうか」
「な~に、裸の写メが見たいとかっていうやつ?」
「ま~ね、それに私のことなんかも訊きたがるし」
「あんたの何を訊きたがるの?」
「私の住んでいる地域とか、携帯の番号とかって、あの手この手で遠回しに訊いてくるのよ」
「へ~っ、そんなことを訊いて、どうすんのかしら?」
「特に、紳士的なメールとかを送ってくる人に限って、そういう人が多いのよ」
「あ~それね。背広にネクタイ姿なのに、下半身はズボンとパンツ脱いで、丸出し裸でメールしてる男のことね」
「あはは、何それ?」
「右手で青春しながら、左手でメール打ってるっていう、変わった生き物のことよ」
「あはは、それじゃ、あなたもそうなの?」
「きゃはは!んなわけないでしょ。さて、寝る時間になったみたいだから、そろそろ寝んねするわね」
「あっ、ちょっと待ってよ。さっきの質問だけど答えてよ」
「あい?」
「あい?って、彼女のあだ名のことよ」
「ふ~ん、どうしても訊きたい?」
「なんか意味深だけど、やっぱり気になるし」
「ふ~ん、それじゃ、もし当たっても後悔しない?」
「なんかそれって、当てる気満々に聞こえてくるんですけど・・・」
「にゃはは!でも、あんたにとって当たった方がいい?それとも、当たらない方がいいのかしら?」
「ダメ!その前に気になってしまう気持ちの方が強いから、とにかく言ってみてよ」
「分かったわ。それじゃ、当てるわよ!彼女のあだ名は(じゅんきん)・・・違ったかしら?」
おおお===っと、またまたメールが止まったわ!
と、いうことで、あたしは寝んねするのだ!
とはいえ、今の彼女、きっと、携帯握りしめたまま固まってるわね?
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる