ちょっとエッチな心霊探偵 あやね

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SMと快楽と事件

SMと快楽と事件・・・その20

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倉根はあやねの指さす方を見上げて・・・まさか?と、小さく呟いた。

「まあ、それも後で調べてみたら?」

「はあ・・・しかし・・・ってか、あやねさんにはどうして分かっちゃうんですか?」

「ん?どうして?」

「いや、あのですよ?僕はドアの鍵の件と男を目撃した人がいたってことくらいしか、あやねさんには言ってないんですよ?しかもですよ?」

「しかも?」

「あやねさんは、つい今さっき僕から事件の事を聞いたばかりじゃないですか?それにですよ?あやねさんはソファーから一歩も動いていないんですよ?いいですか?例えばですよ?」

「例えば?」

「例えば、あやねさんが被害者の家に行って色々と調べたとか?捕まってる男と色々と話をしたとかっていうなら少しは分かりますけど・・・いえ、それでも分からないですけど、でも、あやねさんは一度も被害者の家に行ってもいないし、捕まってる男と一度も話をしていないどころか、大体にして被害者の家もその男のことも全く知らないわけじゃないですか?」

「そんな事よりもさ、あんたさ、あたしに何か隠してな~い?」

「えっ?」

「えっ?じゃないでしょ?」

「いや、あの・・・どうしてそう思ったんですか?」

「ほら?今、白状したじゃない?」

「えっ?はい?・・・あの・・・」

「まったく、あたしを試すのは別にいいけどさ。せめて、もう少し上手にしないとね?」

「いや~ははは。ってか、どうして分かったんですか?」

「ん?時系列よ、時系列」

「時系列?」

「あんたの話じゃ、その男が犯行に使った時間が出てこないじゃない?」

「あっ・・・」

「あっ、じゃないわよ!まったく、もう」

「あはは・・・やっぱり、あやねさんには敵わないですね」

「まあ、その男のことだからお庭で土堀りでもしてたんでしょ?」

「ちょっと待って!ちょっと待って下さい!どうして分かっちゃうんですか?」

「あんたバカじゃないの?大体にして、家に入れない人が時間をつぶすにはお庭で遊ぶ以外にないでしょ?」

「いや、そこじゃなくて、どうして男が土を掘っていたことまで分かっちゃうんですか?」

「大麻か何か?かしら?」

「ビンゴです!」

「高い塀か植木で外からお庭が見えないようになってるんでしょ?」

「重ねてビンゴです!」

「ということは、それが逮捕の決め手になったってわけね?あとは取り調べで自供って段取りかしら?」

「文句なしの、大ビンゴ!です!」

「でも、それだけじゃ殺人罪で起訴に持ち込むのは難しいかもしれないわね?」

「持ち込む気満々みたいですけど・・・ははは」

倉根は、自分が隠していた男の行動を、見事にあやねに見破られてしまったことで
これは絶対、霊能力を使ったはずだと、少し疑いの眼差しであやねを見返してみた。

「使ってないわよ!」

「またまた、そんなお戯れを」

「それじゃ、もうひとつ。メモを燃やしたって?」

「はい===?」

ありえない!
ありえるはずがない!
いくらなんでも、あやねさんにそこ分かるはずがない!のに、なんで?

「何、びっくりお目目のカエルさんしてんの?」

「いや、あの、あのですよ?」

「んじゃ、ついでに掘った穴はひとつじゃない!んでもってお金も?かしら?」

「あ。。。あ。」

「まあ、その男としては、宝探しでもしてたんでしょ?」

これは、もう絶対に霊能力を使ったはずである!
そう言い切れる根拠はどこにも見当たらないのだが、なぜか、倉根は一人で勝手にそう確信していた。

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