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SMと快楽と事件
SMと快楽と事件・・・その18
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「あの・・・通報する方法っていうのは?」
「うんとね、例えばね、なぜ?公衆電話を使わなかったのか?とか、なぜ?非通知で通報してきたのか?まあ、他にもあるけど、とりあえずは、このふたつの選択肢を考えてみたら?」
「公衆電話?たぶん、近くに公衆電話がなかったから?ですかね?」
「近くに公衆電話がなかったって確認出来てるの?」
「いえ、確認はしてないと思いますけど。でも、今は公衆電話も少なくなっているので、たぶん、近くに公衆電話はないと思いますよ?でも、公衆電話が何か意味があるんですか?」
「まあ、いいわ。でも、あとでちゃんと確認はするのよ?」
「あっ、はい。一応、確認しておきますね」
「それじゃ、次に、なぜ?非通知で通報してきたのか?これに関して、警察ではどういう見解になってるの?」
「いえ、あの、見解も何も、それに関しては、別に・・・」
「あい?」
「いえ、あの、非通知かどうかよりも、誰が?の方が捜査の対象になると思われるんですけど・・・あの、普通は・・・ですけど。はい」
「で?分かったの?」
「いえ、それが、さっき言ったように普通に受けたもので、そこまでは、たぶん・・・」
「じゃあ、分かんないんじゃないの?」
「ええ、まあ・・・そうなるのではないかと・・・」
「あのさ、今時さ、自分の電話番号を非通知のままでってないんじゃないの?」
「まあ、言われてみれば、確かに非通知のままでっていうのはちょっと珍しいですね」
「何、感心してんのよ?まったく、あんたたち警察は完全に迷路書き書きの暗示にかかっちゃってるんだから、どうしようもないわね?」
「暗示って言われましても・・・。それ以前に、通報の方法に謎を覚えるのってあやねさんくらいですよ?」
「んなもん、別に謎でもなんでもないわよ」
「でも、公衆電話とか非通知とかって、それって犯人とどう結びつくんですか?」
「犯人と?」
「ええ、さっき、あやねさんが通報してきたのは犯人だって言ってたでしょ?なので、それと通報方法とがどう関係しているのかなって?」
「別に関係性はないわよ」
「えっ?・・・あのですね?」
「通報してきたのは、もちろん犯人で間違いないけど。そうじゃなくてね、それじゃ通報してきた犯人は、いったい、どこから電話をかけてきたのか?って」
「どこから?」
「うん、そう。警察ではどう考えてるのかな?って、ちょっと思っただけなんだけどね」
「たぶん、何も考えていないと思われます」
「バカなの?」
「いえ、あの、そう言われましても。もう犯人が捕まってしまっているので。はい。たぶん」
「まあ、確かにね。とすれば、ほぼ100%犯人確定みたいなもんだから、このままでよしって事にしない?」
「また、そんな事を言うんだから。そういうわけにはいかないですってば!そうじゃなくても、あやねさんが言ったじゃないですか?通報してきたのが犯人だって!」
「それはさ、あたしとあんたとの秘密ってことで・・・いいんじゃない?」
「ダメですってば!」
そう言ってケラケラと笑いながらお菓子を食べているあやねを見ていると、時々、倉根は思うのである。
あやねにとっての、法とは?罪とは?どういう定義に位置づけされているのだろうか?と。
「うんとね、例えばね、なぜ?公衆電話を使わなかったのか?とか、なぜ?非通知で通報してきたのか?まあ、他にもあるけど、とりあえずは、このふたつの選択肢を考えてみたら?」
「公衆電話?たぶん、近くに公衆電話がなかったから?ですかね?」
「近くに公衆電話がなかったって確認出来てるの?」
「いえ、確認はしてないと思いますけど。でも、今は公衆電話も少なくなっているので、たぶん、近くに公衆電話はないと思いますよ?でも、公衆電話が何か意味があるんですか?」
「まあ、いいわ。でも、あとでちゃんと確認はするのよ?」
「あっ、はい。一応、確認しておきますね」
「それじゃ、次に、なぜ?非通知で通報してきたのか?これに関して、警察ではどういう見解になってるの?」
「いえ、あの、見解も何も、それに関しては、別に・・・」
「あい?」
「いえ、あの、非通知かどうかよりも、誰が?の方が捜査の対象になると思われるんですけど・・・あの、普通は・・・ですけど。はい」
「で?分かったの?」
「いえ、それが、さっき言ったように普通に受けたもので、そこまでは、たぶん・・・」
「じゃあ、分かんないんじゃないの?」
「ええ、まあ・・・そうなるのではないかと・・・」
「あのさ、今時さ、自分の電話番号を非通知のままでってないんじゃないの?」
「まあ、言われてみれば、確かに非通知のままでっていうのはちょっと珍しいですね」
「何、感心してんのよ?まったく、あんたたち警察は完全に迷路書き書きの暗示にかかっちゃってるんだから、どうしようもないわね?」
「暗示って言われましても・・・。それ以前に、通報の方法に謎を覚えるのってあやねさんくらいですよ?」
「んなもん、別に謎でもなんでもないわよ」
「でも、公衆電話とか非通知とかって、それって犯人とどう結びつくんですか?」
「犯人と?」
「ええ、さっき、あやねさんが通報してきたのは犯人だって言ってたでしょ?なので、それと通報方法とがどう関係しているのかなって?」
「別に関係性はないわよ」
「えっ?・・・あのですね?」
「通報してきたのは、もちろん犯人で間違いないけど。そうじゃなくてね、それじゃ通報してきた犯人は、いったい、どこから電話をかけてきたのか?って」
「どこから?」
「うん、そう。警察ではどう考えてるのかな?って、ちょっと思っただけなんだけどね」
「たぶん、何も考えていないと思われます」
「バカなの?」
「いえ、あの、そう言われましても。もう犯人が捕まってしまっているので。はい。たぶん」
「まあ、確かにね。とすれば、ほぼ100%犯人確定みたいなもんだから、このままでよしって事にしない?」
「また、そんな事を言うんだから。そういうわけにはいかないですってば!そうじゃなくても、あやねさんが言ったじゃないですか?通報してきたのが犯人だって!」
「それはさ、あたしとあんたとの秘密ってことで・・・いいんじゃない?」
「ダメですってば!」
そう言ってケラケラと笑いながらお菓子を食べているあやねを見ていると、時々、倉根は思うのである。
あやねにとっての、法とは?罪とは?どういう定義に位置づけされているのだろうか?と。
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