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SMと快楽と事件
SMと快楽と事件・・・その7
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「そうそう、ついでに、その捕まった人って、そんな趣味とか知らなかったとかって言ってなかった?」
「あっ、ええ・・・確かに。でも、そこまで分かっちゃうんですか?」
「ん?そんなのただの連想ゲームみたいなもんでしょ?」
「連想ゲームだなんて。そこまで分かっちゃうって、やっぱり霊能力なんですか?」
「んなわけないでしょ?」
「えっ?でも、幽霊とかとお話とかって出来ちゃうんでしょ?」
「まあ、出来る事は出来るけど、でも、そんな話とかはしないわよ!」
「どうしてですか?だって、そしたらすぐに犯人とかって分かるじゃないですか?」
「あんたは、どうして、そう単純なのよ?」
「えっ?違うんですか?だって殺された人の幽霊とお話が出来れば自分を殺した相手とか、どういう状況で殺されたとかって教えてもらえるんじゃないんですか?」
「まったく、もう!だから毎回言ってるでしょ?そんなのに霊能力は使わないって」
「僕には、そこが分からないんですよね?だって、どう考えてもその方が早いじゃないですか?」
「いろいろ事情があるのよ!」
「う~ん・・・そこが分からないんですよね」
倉根にとっては、そこがどうしても不思議なのである。
普通に考えれば、幽霊と会話が出来るのだから、その方が話が早いはずなのに
あやねは、それをしようとはしないのである。
「それに、今回の事件にしても、もし、その殺された女性の幽霊と話が出来たとしても、きっと教えてくれないんじゃないかな?」
「えっ?どうしてですか?」
「なんとなくね・・・」
「なんとなくって・・・でも、それじゃ今捕まってる人が犯人になっちゃうじゃないですか?」
「いいんじゃない」
「いいんじゃないって、ちょっとあやねさん?」
「何、言ってんのよ。その捕まった人ってさ、今までさんざん良い思いしてきたんじゃない?」
「それはそうですけど・・・でもですよ!それとこれとは違うんですよ?」
「あんたさ~、何のために犯人を捕まえてるの?」
「何のためにって、そんなの決まってるじゃないですか?」
「殺された被害者のため?」
「そっ、そうですよ!」
「どうして?」
「どうしてって、あのですね、被害者の無念をですね・・・」
「あんたさ、それ、その殺された被害者から直接聞いたの?」
「えっ・・・?」
「まあ、いいわ。それを言っても、どうせ、あんたたち警察の人たちには理解出来ないんだろうからさ」
「いや、あの、いや、あの、あのですね・・・」
「それで、どうなの?さっきのドアノブは?」
なんとも納得出来ないというか、何か言いたそうな顔であやねを見返す倉根なのだが
とはいっても、このやり取りも、まあ、会話の内容は違うとも、毎回のお決まり会話のやり取りなので、無理に自分の言い分を通そうとは思わない倉根である。
それよりも、今は捕まってる男が、このまま犯人にされてしまったら、
それは、おそらく、というよりこの場合、間違いなく冤罪になってしまうのではないだろうか?
ん?冤罪って言っても、もし、捕まった男が犯人ではないという証拠や、もしくは証言とか
もし、そんなのが、この先、出てこなかったとしたらどうなるのだろう?
いやいや、どうなるもこうなるも、今、捕まってる男が間違いなく犯人として起訴されて
んでもって、裁判で有罪になって、それでこの件は一件落着?に・・・なるんでないかい?
「あの、あやねさん?」
「ん?」
「あのですよ、あの、あくまでも仮の話、たとえばの場合ですけどね」
「今、捕まってる男が、この先、どうなるのかって?」
あんたは超能力者かっちゅ===の!・・・と、思う、僕は正しい・・・。
「ええ、もし、この先、新証言とか新しい証拠とかって出てこなかったとしたら」
「一件落着で、さあ、飲みにでも行こうぜ!じゃない?」
「ですよね・・・。それで、あやねさんはどう思います?」
「どうって?」
「いえ、だから・・・」
「出てこないと思うわよ」
「出てこないって、どうして、そう思うんですか?ってか、だってですよ?もしですよ?もし、新証拠とか出てこなかったら、真面目に冤罪になってしまいますよ?」
「この事件ってね、粗があるように見えて、ある意味、完全犯罪よ」
「えっ?」
あやねに完全犯罪と言われて、倉根はある事に気が付いた。
確かに、そうなのである。
捕まえた男の存在以外には、何ひとつ無いのである。
これって、もし、あやねさんが協力してくれないと、間違いなく冤罪になってしまうんじゃないの?
「あっ、ええ・・・確かに。でも、そこまで分かっちゃうんですか?」
「ん?そんなのただの連想ゲームみたいなもんでしょ?」
「連想ゲームだなんて。そこまで分かっちゃうって、やっぱり霊能力なんですか?」
「んなわけないでしょ?」
「えっ?でも、幽霊とかとお話とかって出来ちゃうんでしょ?」
「まあ、出来る事は出来るけど、でも、そんな話とかはしないわよ!」
「どうしてですか?だって、そしたらすぐに犯人とかって分かるじゃないですか?」
「あんたは、どうして、そう単純なのよ?」
「えっ?違うんですか?だって殺された人の幽霊とお話が出来れば自分を殺した相手とか、どういう状況で殺されたとかって教えてもらえるんじゃないんですか?」
「まったく、もう!だから毎回言ってるでしょ?そんなのに霊能力は使わないって」
「僕には、そこが分からないんですよね?だって、どう考えてもその方が早いじゃないですか?」
「いろいろ事情があるのよ!」
「う~ん・・・そこが分からないんですよね」
倉根にとっては、そこがどうしても不思議なのである。
普通に考えれば、幽霊と会話が出来るのだから、その方が話が早いはずなのに
あやねは、それをしようとはしないのである。
「それに、今回の事件にしても、もし、その殺された女性の幽霊と話が出来たとしても、きっと教えてくれないんじゃないかな?」
「えっ?どうしてですか?」
「なんとなくね・・・」
「なんとなくって・・・でも、それじゃ今捕まってる人が犯人になっちゃうじゃないですか?」
「いいんじゃない」
「いいんじゃないって、ちょっとあやねさん?」
「何、言ってんのよ。その捕まった人ってさ、今までさんざん良い思いしてきたんじゃない?」
「それはそうですけど・・・でもですよ!それとこれとは違うんですよ?」
「あんたさ~、何のために犯人を捕まえてるの?」
「何のためにって、そんなの決まってるじゃないですか?」
「殺された被害者のため?」
「そっ、そうですよ!」
「どうして?」
「どうしてって、あのですね、被害者の無念をですね・・・」
「あんたさ、それ、その殺された被害者から直接聞いたの?」
「えっ・・・?」
「まあ、いいわ。それを言っても、どうせ、あんたたち警察の人たちには理解出来ないんだろうからさ」
「いや、あの、いや、あの、あのですね・・・」
「それで、どうなの?さっきのドアノブは?」
なんとも納得出来ないというか、何か言いたそうな顔であやねを見返す倉根なのだが
とはいっても、このやり取りも、まあ、会話の内容は違うとも、毎回のお決まり会話のやり取りなので、無理に自分の言い分を通そうとは思わない倉根である。
それよりも、今は捕まってる男が、このまま犯人にされてしまったら、
それは、おそらく、というよりこの場合、間違いなく冤罪になってしまうのではないだろうか?
ん?冤罪って言っても、もし、捕まった男が犯人ではないという証拠や、もしくは証言とか
もし、そんなのが、この先、出てこなかったとしたらどうなるのだろう?
いやいや、どうなるもこうなるも、今、捕まってる男が間違いなく犯人として起訴されて
んでもって、裁判で有罪になって、それでこの件は一件落着?に・・・なるんでないかい?
「あの、あやねさん?」
「ん?」
「あのですよ、あの、あくまでも仮の話、たとえばの場合ですけどね」
「今、捕まってる男が、この先、どうなるのかって?」
あんたは超能力者かっちゅ===の!・・・と、思う、僕は正しい・・・。
「ええ、もし、この先、新証言とか新しい証拠とかって出てこなかったとしたら」
「一件落着で、さあ、飲みにでも行こうぜ!じゃない?」
「ですよね・・・。それで、あやねさんはどう思います?」
「どうって?」
「いえ、だから・・・」
「出てこないと思うわよ」
「出てこないって、どうして、そう思うんですか?ってか、だってですよ?もしですよ?もし、新証拠とか出てこなかったら、真面目に冤罪になってしまいますよ?」
「この事件ってね、粗があるように見えて、ある意味、完全犯罪よ」
「えっ?」
あやねに完全犯罪と言われて、倉根はある事に気が付いた。
確かに、そうなのである。
捕まえた男の存在以外には、何ひとつ無いのである。
これって、もし、あやねさんが協力してくれないと、間違いなく冤罪になってしまうんじゃないの?
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