61 / 109
SMと快楽と事件
SMと快楽と事件・・・その1
しおりを挟む
まだまだ夏さんが自分の季節と言わんばかりに強い日差しを送り届けてくる9月の始め。
あやねのアトリエから数日が過ぎた頃、美奈子は、ソファーに腰かけながら、不思議そうな瞳でテーブルを眺めている。
動いているのよね~確かに・・・。
確かに、動いてるのよね~・・・。
まあ、前後を反対にしても同じなんだけど・・・確かに、動いているのよね~。
う~ん・・・やっぱり、不思議なんだわ・・・。
動き始めて今日で3日目なのだから、そろそろ慣れてもいいとは思ってはいるんだけど。
というか、ほんと、ペンギンさんで良かったってしみじみ思ってしまうんだけど。
美奈子が眺めている、そのお相手というのが、
今、テーブルの上に座ってテレビのアニメを見ているペンギンのぬいぐるみである。
ペンギンの小脇には、ジュースの入ったグラスとベター風味のビスケットが乗ってる可愛いお皿。
でも、本当に動くとは思ってもみなかったけど、
いざ、こうやって動いているのを見てると、どこまでが現実で、どこからが現実なのか。
同じ現実という言葉が当てはまることは当てはまるんだけど・・・。
どこからが先か?どこまでが先か?変に悩んじゃう自分が可笑しかったりして。
「お姉たま?帰って来てからオナニーしてないけど、どこか調子でも悪いの?」
「へっ・・・?」
ってか、それをジュースを飲みながら言う?普通?
「オナニーは、毎日しないと匂いがこもっちゃうんだよ?」
「はい・・・?」
匂いがこもるって・・・そうなの?
ってか、こもるって・・・どこに?
いえいえ、その前に、どこの匂いのお話?
「匂いがこもるって・・・何の匂いがこもるの?」
「そこは、何の?ではなくて、どこの?が、正解なんですよ?」
正解なんですよ?って・・・あのね・・・。
そこ、あえて、?マークを入れるの・・・?
いえいえ、その前にですよ?
可愛いペンギンさんが言う言葉じゃないと思うんですけど・・・。
その頃、いつものように、と、いうより、なぜか?今日に限ってというべきか?
普通に普通の洋服を着て家庭菜園にいそしんでいるあやねの姿があった。
「なに?なんか変?」
縁側で、なにやらひそひそ話に花を咲かせている2匹?のぬいぐるみに話しかけるあやね。
「お洋服姿でお花さんのお手入れをしているあやねさんも素敵だな~って!ねっ!」
「はいです!ワニさんもそう思います!」
「でしょ!でしょ!」
くまさんとワニさんに褒められたのがよっぽど嬉しいらしく、可愛いお声で鼻歌を歌い始めるあやね。
「くまさん、良いんですか?」
「いいの!いいの!」
「だって、今日はいつものあの人が訪ねてくるみたいなんですよ!」
「そっ!そっ!いつもの根暗スケベな刑事の太郎兵衛座衛門殿が来るです!」
「でも、あやねさんに教えなくてもいいのかな?」
「いいの!いいの!今日はいつもと違って素っ裸じゃないんだし!」
「う~ん・・・ある意味、素っ裸よりも恥ずかしいかもですよ?」
「大丈夫!大丈夫!あやねさんの辞書には恥ずかしいという言葉は存在していないのです!」
「そうはいっても、お尻が半分見えちゃってるんですよ?」
「違うですよ!ワニさん!お尻が半分も隠れてしまってるんです!」
「そういう問題?」
などと、相変わらず縁側でお菓子を食べながらひそひそ話を楽しんでいると
お庭の先にある柵のところの駐車場に一台の普通車が入って来た。
「あら?誰か来たみたいだわ!」
駐車場の方をチラッと見てお花のお手入れを続けているあやねを見ているくまのぬいぐるみが
「あやねさん!お着替えしないと、お尻が丸見えですよ!」
「大丈夫よ!半分は隠れてるんだから!」
「そういう問題???」
ワニのぬいぐるみが思わず突っ込みを入れてしまう、良く晴れた9月の午後の何気ない風景であった。
あやねのアトリエから数日が過ぎた頃、美奈子は、ソファーに腰かけながら、不思議そうな瞳でテーブルを眺めている。
動いているのよね~確かに・・・。
確かに、動いてるのよね~・・・。
まあ、前後を反対にしても同じなんだけど・・・確かに、動いているのよね~。
う~ん・・・やっぱり、不思議なんだわ・・・。
動き始めて今日で3日目なのだから、そろそろ慣れてもいいとは思ってはいるんだけど。
というか、ほんと、ペンギンさんで良かったってしみじみ思ってしまうんだけど。
美奈子が眺めている、そのお相手というのが、
今、テーブルの上に座ってテレビのアニメを見ているペンギンのぬいぐるみである。
ペンギンの小脇には、ジュースの入ったグラスとベター風味のビスケットが乗ってる可愛いお皿。
でも、本当に動くとは思ってもみなかったけど、
いざ、こうやって動いているのを見てると、どこまでが現実で、どこからが現実なのか。
同じ現実という言葉が当てはまることは当てはまるんだけど・・・。
どこからが先か?どこまでが先か?変に悩んじゃう自分が可笑しかったりして。
「お姉たま?帰って来てからオナニーしてないけど、どこか調子でも悪いの?」
「へっ・・・?」
ってか、それをジュースを飲みながら言う?普通?
「オナニーは、毎日しないと匂いがこもっちゃうんだよ?」
「はい・・・?」
匂いがこもるって・・・そうなの?
ってか、こもるって・・・どこに?
いえいえ、その前に、どこの匂いのお話?
「匂いがこもるって・・・何の匂いがこもるの?」
「そこは、何の?ではなくて、どこの?が、正解なんですよ?」
正解なんですよ?って・・・あのね・・・。
そこ、あえて、?マークを入れるの・・・?
いえいえ、その前にですよ?
可愛いペンギンさんが言う言葉じゃないと思うんですけど・・・。
その頃、いつものように、と、いうより、なぜか?今日に限ってというべきか?
普通に普通の洋服を着て家庭菜園にいそしんでいるあやねの姿があった。
「なに?なんか変?」
縁側で、なにやらひそひそ話に花を咲かせている2匹?のぬいぐるみに話しかけるあやね。
「お洋服姿でお花さんのお手入れをしているあやねさんも素敵だな~って!ねっ!」
「はいです!ワニさんもそう思います!」
「でしょ!でしょ!」
くまさんとワニさんに褒められたのがよっぽど嬉しいらしく、可愛いお声で鼻歌を歌い始めるあやね。
「くまさん、良いんですか?」
「いいの!いいの!」
「だって、今日はいつものあの人が訪ねてくるみたいなんですよ!」
「そっ!そっ!いつもの根暗スケベな刑事の太郎兵衛座衛門殿が来るです!」
「でも、あやねさんに教えなくてもいいのかな?」
「いいの!いいの!今日はいつもと違って素っ裸じゃないんだし!」
「う~ん・・・ある意味、素っ裸よりも恥ずかしいかもですよ?」
「大丈夫!大丈夫!あやねさんの辞書には恥ずかしいという言葉は存在していないのです!」
「そうはいっても、お尻が半分見えちゃってるんですよ?」
「違うですよ!ワニさん!お尻が半分も隠れてしまってるんです!」
「そういう問題?」
などと、相変わらず縁側でお菓子を食べながらひそひそ話を楽しんでいると
お庭の先にある柵のところの駐車場に一台の普通車が入って来た。
「あら?誰か来たみたいだわ!」
駐車場の方をチラッと見てお花のお手入れを続けているあやねを見ているくまのぬいぐるみが
「あやねさん!お着替えしないと、お尻が丸見えですよ!」
「大丈夫よ!半分は隠れてるんだから!」
「そういう問題???」
ワニのぬいぐるみが思わず突っ込みを入れてしまう、良く晴れた9月の午後の何気ない風景であった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる