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見える世界と見えない世界
見える世界と見えない世界・・・その18
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「でも、美奈子さんの野外露出行為って、ある意味において精神不安定を修正する行為でもあるんでじゃないですか?」
「あやねさんって不思議な人ですね」
「いえいえ、あの2匹に比べたら、ごくごく普通の人間ですよ」
「ふふっ、確かに・・・」
「あたしがすっぽんぽんでお外でお花さんのお世話をしている姿より、勝手に動き回ってお話をしているあの2匹の方がはるかに不思議ですもんね!」
「でも、どうしてあやねさんには、私のことが分かったんですか?」
「どうして?」
「ええ。だって、私は自分の事とかって何もお話ししていないし、昔からの親友とかって間柄でもないのに。それに、今日、初めてお会いしたはずなのに」
「美奈子さんの代わりに後ろの誰かがわたしに教えてくれてたりして?」
「えっ・・・?後ろって・・・えっ?」
そう言って、慌てて後ろを振り向く美奈子。
「ふふっ。冗談!冗談!誰もいませんよ!」
「わぁ~びっくりした!」
「目ですよ!美奈子さんの瞳です」
「私の瞳・・・?」
「はい。美奈子さんの瞳はとても強い瞳です。怖いくらいにね」
「えっ?まさか・・・。私ってそんなに怖い目をしてるんですか?」
「瞬間的に・・・かな?ふふっ、ずっとじゃないですよ。でも、美奈子さんは否定しないんですね?」
「あっ・・・」
「でも、それが何に対してなのか、ご自分でも分からない・・・かな?」
「確かに・・・。ってか、だから、どうしてあやねさんには分かっちゃうんですか?」
「きっと、あたしが嘘をつけないから・・・かもしれません」
「嘘を・・・ですか?」
「ええ、あの2匹にね」
「あの2匹って、くまさんとワニさん?」
「はい。あたしが心の中で何を思い何を考えたのか、全部、知られちゃうんですよね」
「ほんとですか?ちょっと信じられないですけど」
「不思議ですよね?」
「ええ、確かに。でも、あやねさんはどうなんですか?心の中や頭の中で思ったことを全部知られちゃうっていうのって?嫌だな~とかって思わないんですか?」
「それが全然なんですよ。それどころか、何一つ隠し事をしないでいられるのって不思議と落ち着けるみたいなんですよ」
「う~ん・・・不思議空間みたいですね」
「美奈子さんも見られてるかもですよ?お風呂どころか、おトイレでの行為も。ふふっ」
「えっ?見られてるって・・・誰にですか?」
「幽霊さん・・・」
「あっ、えっ?・・・うそ・・・?まじで・・・?」
「けっこう多いんですよ!エッチの一つランク上のスケベさんたちって」
「えええ===っ!ほんとですか?」
「だって、自分が幽霊だって気が付いたら、必然的にそこにいくと思いません?」
「そこに・・・?」
「ええ、自分は透明人間になってしまったぞな?って。しかも、壁もドアも簡単にすり抜けちゃうしって!ふふっ」
「う~ん・・・確かに・・・ありえないこともないかも・・・」
「お尻の穴を拭いているところまで丸見えになってたりして!んでもって、お尻の穴を拭いてるところをガン見されてたりして!ねっ!」
「ねっ!って、言われましても・・・なんか、怖いを通り越して思いっきり恥ずかしいですよ?」
「またまた~。恥ずかしいんじゃなくて、嬉しいの間違いじゃないんですか?」
「いえ、ないです!ないです!それは絶対ないですよ!」
「そんなことを言ったって、お尻の穴を拭くたびに、きっと、思い出しますよ!今の会話」
「いえいえ・・・う~ん・・・思い出すかも・・・」
「そうすると、指がお尻の穴に触れるたびに感じちゃうかも・・・」
「いくらなんでも・・・それは・・・ちょっと」
「だって、必ず考えちゃうはずですよ?お尻の穴を拭こうとする時に、見てる?見てるの?から、見て!見てて!ほら?今、お尻の穴を拭いてるのよ!ちゃんと見ててね!って!にゃはは!」
「ないです!ないです!絶対にない・・・と、思いたい・・・」
「ふふっ。でもね、きっと、今も美奈子さんには一番必要なんだと思うんですよね」
「えっ・・・?」
「嘘も偽りも虚像も、そして消えていくと感じてしまう未来を否定し続けている強がりの自分さえも否定ししてしまうから、切れ端の欠片さえも纏わないで居たいと願う声を聞き逃さないようにと耳を澄ましてしまう・・・違いますか?」
天国から地獄というか、変態から現実へというか。
あやねの言葉が醸し出す不思議な香りに何とも奇妙な感覚に堕ちていく美奈子である。
「あやねさんって不思議な人ですね」
「いえいえ、あの2匹に比べたら、ごくごく普通の人間ですよ」
「ふふっ、確かに・・・」
「あたしがすっぽんぽんでお外でお花さんのお世話をしている姿より、勝手に動き回ってお話をしているあの2匹の方がはるかに不思議ですもんね!」
「でも、どうしてあやねさんには、私のことが分かったんですか?」
「どうして?」
「ええ。だって、私は自分の事とかって何もお話ししていないし、昔からの親友とかって間柄でもないのに。それに、今日、初めてお会いしたはずなのに」
「美奈子さんの代わりに後ろの誰かがわたしに教えてくれてたりして?」
「えっ・・・?後ろって・・・えっ?」
そう言って、慌てて後ろを振り向く美奈子。
「ふふっ。冗談!冗談!誰もいませんよ!」
「わぁ~びっくりした!」
「目ですよ!美奈子さんの瞳です」
「私の瞳・・・?」
「はい。美奈子さんの瞳はとても強い瞳です。怖いくらいにね」
「えっ?まさか・・・。私ってそんなに怖い目をしてるんですか?」
「瞬間的に・・・かな?ふふっ、ずっとじゃないですよ。でも、美奈子さんは否定しないんですね?」
「あっ・・・」
「でも、それが何に対してなのか、ご自分でも分からない・・・かな?」
「確かに・・・。ってか、だから、どうしてあやねさんには分かっちゃうんですか?」
「きっと、あたしが嘘をつけないから・・・かもしれません」
「嘘を・・・ですか?」
「ええ、あの2匹にね」
「あの2匹って、くまさんとワニさん?」
「はい。あたしが心の中で何を思い何を考えたのか、全部、知られちゃうんですよね」
「ほんとですか?ちょっと信じられないですけど」
「不思議ですよね?」
「ええ、確かに。でも、あやねさんはどうなんですか?心の中や頭の中で思ったことを全部知られちゃうっていうのって?嫌だな~とかって思わないんですか?」
「それが全然なんですよ。それどころか、何一つ隠し事をしないでいられるのって不思議と落ち着けるみたいなんですよ」
「う~ん・・・不思議空間みたいですね」
「美奈子さんも見られてるかもですよ?お風呂どころか、おトイレでの行為も。ふふっ」
「えっ?見られてるって・・・誰にですか?」
「幽霊さん・・・」
「あっ、えっ?・・・うそ・・・?まじで・・・?」
「けっこう多いんですよ!エッチの一つランク上のスケベさんたちって」
「えええ===っ!ほんとですか?」
「だって、自分が幽霊だって気が付いたら、必然的にそこにいくと思いません?」
「そこに・・・?」
「ええ、自分は透明人間になってしまったぞな?って。しかも、壁もドアも簡単にすり抜けちゃうしって!ふふっ」
「う~ん・・・確かに・・・ありえないこともないかも・・・」
「お尻の穴を拭いているところまで丸見えになってたりして!んでもって、お尻の穴を拭いてるところをガン見されてたりして!ねっ!」
「ねっ!って、言われましても・・・なんか、怖いを通り越して思いっきり恥ずかしいですよ?」
「またまた~。恥ずかしいんじゃなくて、嬉しいの間違いじゃないんですか?」
「いえ、ないです!ないです!それは絶対ないですよ!」
「そんなことを言ったって、お尻の穴を拭くたびに、きっと、思い出しますよ!今の会話」
「いえいえ・・・う~ん・・・思い出すかも・・・」
「そうすると、指がお尻の穴に触れるたびに感じちゃうかも・・・」
「いくらなんでも・・・それは・・・ちょっと」
「だって、必ず考えちゃうはずですよ?お尻の穴を拭こうとする時に、見てる?見てるの?から、見て!見てて!ほら?今、お尻の穴を拭いてるのよ!ちゃんと見ててね!って!にゃはは!」
「ないです!ないです!絶対にない・・・と、思いたい・・・」
「ふふっ。でもね、きっと、今も美奈子さんには一番必要なんだと思うんですよね」
「えっ・・・?」
「嘘も偽りも虚像も、そして消えていくと感じてしまう未来を否定し続けている強がりの自分さえも否定ししてしまうから、切れ端の欠片さえも纏わないで居たいと願う声を聞き逃さないようにと耳を澄ましてしまう・・・違いますか?」
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あやねの言葉が醸し出す不思議な香りに何とも奇妙な感覚に堕ちていく美奈子である。
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