97 / 189
中編 愛の深まりと婚約
97.仲よく昼食
しおりを挟む
そうして――、すぐ右手の食堂らしきところで、皆で昼食を食べ始めた。
「お前は魔女を使いすぎなんじゃないのか……」
「美味しいし、いいよね」
「答えになっていない……」
「私もねぇ~、そう思うのよねぇ~。便利アイテムにされているんじゃないのかしらって。ダニエルちゃんもそう言いながら、私を使うわよねぇ~。でも、美味しいからどうでもいいかもしれないわねぇ~」
「ほら、魔女さんもそう言ってるし」
「はぁ……」
ダニエル様もダニエルちゃんになっちゃうんだ……似合わないなぁ。
魔女さんだけゴテゴテのホールケーキだ。この昼食は白薔薇邸に用意してもらっていて、魔女さんが取りにいって大きいバスケットごと持ってきた。王都へ召喚された時の部屋に置いてもらったらしい。
「魔法陣で昼食召喚するよりは、いいよね」
「お前……まさか、そんなことを……」
「したした。一度だけね」
「神の力の乱用だな……恐ろしい男だ」
「ダニエルに言われたくないね。真っ当な理由があればいいでしょ」
「昼食召喚の真っ当な理由ってなんだ……」
「そこは俺たち二人だけの秘密だよね」
こっちに話を振るな!
にっこにこ見るな!
レイモンドが用意してくれたのは、モッツァレラワッフルやフルーツサンドだ。やっぱり疲れは甘いものが癒してくれるよね。
おかずワッフルもあるものの、手は甘い方へと伸びる。
「本当に仲がいいのね……」
ジェニファー様が羨ましそうに言う。関係が微妙らしいし、会話が難しい。
「ジェニーこそ、今日は二人で待っていてくれたじゃない。すごく嬉しかったけど」
「久しぶりに会いたかったから。あれから来るって話がなかったし、レイモンド様ともあれ以来会ってはいなかったのよ」
これ……私のいないところで会ってすらいないから安心してって言ってる? さすがにジェニファー様にまで嫉妬はしないけど。二人きりじゃないし。
「そうなんだ。ダニエル様もお待ちいただいて、ありがとうございました」
「丁寧に話さなくていいと言っただろう。楽に話せ。様もいらない」
……そう言われてもね。
「ダ、ダニエルさん……ありがとう、待っていてくれて。こんな感じ?」
「それでいい。楽に過ごせ」
「難しすぎる……ナマ王子様に会うなんて、普通ないし」
「ナ……ナマ?」
「アリスの変な発言にも慣れていってよ、ダニエル。とにかく俺はアリスに楽に過ごしてほしいんだ」
「え、まさか、あんたの差し金なわけ? もしかしてダニエル様が楽にって言ってくれてるのも、あんたの要求?」
「様がついているぞ。それに、私もその方がいいのは事実だ。責めてやるな」
「ほら。こう言ってるし」
「根回ししすぎないでくれない? 恥ずかしいし」
「思いついたら即行動が俺だからね」
「あなたたち……そんな関係だったのね……」
前はもう少し取り繕っていたからなぁ。
ダニエル様がいない時は、ちゃんと様をつけよう。学園でも他の人の手前そうした方がいいだろうし、ここだけの限定かな。
「ジェニーと一緒なのも嬉しいなぁ。二年目はどの学科の予定にするとか決めているの?」
「私は……応用魔術かしらね……」
あ、チラッとダニエル様を見た。
同じところに入る気なんだ。
「ダニエルさんも?」
「そうだな……総合的に学んで多様な分野への理解を進めたいとは思っている。新しい研究開発の重点分野を定めて国として強化や支援を行うための知識を深めたい。劇的に今後発展する分野には、魔法が絡むことも多いだろう。魔女は何も教えてくれないしな」
「当然よねぇ~」
魔女さん……食べるの早くない? あんなに大きなホールケーキだったのに、もうほとんどないけど。
さすが人外……!
「王子様らしいね」
「茶化すのはやめてくれ」
茶化してないのに。
「王子様って言われるの、苦手なの?」
「そんな顔はしていないだろう。フランや、むしろソイツのがそれっぽい」
「え……してるよね、ジェニー!」
「そ、そうね。その……とても頼りがいのある精悍なお顔立ちよね。力強い国王様になりそうに見えるわよね」
「威圧感があるだけだろう」
「そんなことはないわ。それに威圧感も必要よ」
「婚約者だからって立てる必要はない」
「そうでなくたって、誰だってそう思うわよ」
ジェニファー様の顔が……赤くなって一生懸命な感じで可愛くなっている。ダニエル様もムスッとしながらも軽く照れている。
関係が微妙だ!
いい意味で微妙だ!
萌え感のある微妙さだ!
レイモンド……そーゆー意味で微妙だって教えておいてよ。体育会系の監督をやっていそうなんて思ったけど、だんだんと年相応の男子に見えてきた。
「お前がそう思うというだけのことだろう」
「そんな……こと……」
素直になれない男子だ!
レイモンドばっかり見ていたから新鮮だなぁ。
「ダニエルさん、ダニエルさん」
「な、なんだ……」
「ジェニーの顔立ちについてのご意見をお聞かせ願えませんか」
「はぁ!?」
「ジェニー、可愛いよね。綺麗だし、すごく色っぽいよね」
「う……く……」
「大丈夫、私たち退散するから! ジェニーの顔立ちについて、私たちがいない間に語っておいてね」
「え……ぇ、アリス? ちょっと……」
グッとお水を一飲みする。
「食器はあとで洗っておくわぁ~。私も少しの間だけ、姿を消しておくわねぇ。また呼んでちょうだい」
「え、魔女様まで何を……」
「おい、魔女、アリス嬢、何を考えて――」
慌てるダニエル様を無視して鞄を引っつかむ。こんなに可愛い顔になっているジェニーを、すぐにでもダニエル様と二人きりにしてあげなくては!
「行こっか、レイモンド」
「そうだね」
「ジェニーに褒めてもらったんだから、ダニエルさんもね!」
「おま……」
「それじゃ、また入学式……なのかな。よろしく!」
調子に乗りすぎたかな……。
もう少し見ていたかったけど、なんて思いながら寮を出た。
「お前は魔女を使いすぎなんじゃないのか……」
「美味しいし、いいよね」
「答えになっていない……」
「私もねぇ~、そう思うのよねぇ~。便利アイテムにされているんじゃないのかしらって。ダニエルちゃんもそう言いながら、私を使うわよねぇ~。でも、美味しいからどうでもいいかもしれないわねぇ~」
「ほら、魔女さんもそう言ってるし」
「はぁ……」
ダニエル様もダニエルちゃんになっちゃうんだ……似合わないなぁ。
魔女さんだけゴテゴテのホールケーキだ。この昼食は白薔薇邸に用意してもらっていて、魔女さんが取りにいって大きいバスケットごと持ってきた。王都へ召喚された時の部屋に置いてもらったらしい。
「魔法陣で昼食召喚するよりは、いいよね」
「お前……まさか、そんなことを……」
「したした。一度だけね」
「神の力の乱用だな……恐ろしい男だ」
「ダニエルに言われたくないね。真っ当な理由があればいいでしょ」
「昼食召喚の真っ当な理由ってなんだ……」
「そこは俺たち二人だけの秘密だよね」
こっちに話を振るな!
にっこにこ見るな!
レイモンドが用意してくれたのは、モッツァレラワッフルやフルーツサンドだ。やっぱり疲れは甘いものが癒してくれるよね。
おかずワッフルもあるものの、手は甘い方へと伸びる。
「本当に仲がいいのね……」
ジェニファー様が羨ましそうに言う。関係が微妙らしいし、会話が難しい。
「ジェニーこそ、今日は二人で待っていてくれたじゃない。すごく嬉しかったけど」
「久しぶりに会いたかったから。あれから来るって話がなかったし、レイモンド様ともあれ以来会ってはいなかったのよ」
これ……私のいないところで会ってすらいないから安心してって言ってる? さすがにジェニファー様にまで嫉妬はしないけど。二人きりじゃないし。
「そうなんだ。ダニエル様もお待ちいただいて、ありがとうございました」
「丁寧に話さなくていいと言っただろう。楽に話せ。様もいらない」
……そう言われてもね。
「ダ、ダニエルさん……ありがとう、待っていてくれて。こんな感じ?」
「それでいい。楽に過ごせ」
「難しすぎる……ナマ王子様に会うなんて、普通ないし」
「ナ……ナマ?」
「アリスの変な発言にも慣れていってよ、ダニエル。とにかく俺はアリスに楽に過ごしてほしいんだ」
「え、まさか、あんたの差し金なわけ? もしかしてダニエル様が楽にって言ってくれてるのも、あんたの要求?」
「様がついているぞ。それに、私もその方がいいのは事実だ。責めてやるな」
「ほら。こう言ってるし」
「根回ししすぎないでくれない? 恥ずかしいし」
「思いついたら即行動が俺だからね」
「あなたたち……そんな関係だったのね……」
前はもう少し取り繕っていたからなぁ。
ダニエル様がいない時は、ちゃんと様をつけよう。学園でも他の人の手前そうした方がいいだろうし、ここだけの限定かな。
「ジェニーと一緒なのも嬉しいなぁ。二年目はどの学科の予定にするとか決めているの?」
「私は……応用魔術かしらね……」
あ、チラッとダニエル様を見た。
同じところに入る気なんだ。
「ダニエルさんも?」
「そうだな……総合的に学んで多様な分野への理解を進めたいとは思っている。新しい研究開発の重点分野を定めて国として強化や支援を行うための知識を深めたい。劇的に今後発展する分野には、魔法が絡むことも多いだろう。魔女は何も教えてくれないしな」
「当然よねぇ~」
魔女さん……食べるの早くない? あんなに大きなホールケーキだったのに、もうほとんどないけど。
さすが人外……!
「王子様らしいね」
「茶化すのはやめてくれ」
茶化してないのに。
「王子様って言われるの、苦手なの?」
「そんな顔はしていないだろう。フランや、むしろソイツのがそれっぽい」
「え……してるよね、ジェニー!」
「そ、そうね。その……とても頼りがいのある精悍なお顔立ちよね。力強い国王様になりそうに見えるわよね」
「威圧感があるだけだろう」
「そんなことはないわ。それに威圧感も必要よ」
「婚約者だからって立てる必要はない」
「そうでなくたって、誰だってそう思うわよ」
ジェニファー様の顔が……赤くなって一生懸命な感じで可愛くなっている。ダニエル様もムスッとしながらも軽く照れている。
関係が微妙だ!
いい意味で微妙だ!
萌え感のある微妙さだ!
レイモンド……そーゆー意味で微妙だって教えておいてよ。体育会系の監督をやっていそうなんて思ったけど、だんだんと年相応の男子に見えてきた。
「お前がそう思うというだけのことだろう」
「そんな……こと……」
素直になれない男子だ!
レイモンドばっかり見ていたから新鮮だなぁ。
「ダニエルさん、ダニエルさん」
「な、なんだ……」
「ジェニーの顔立ちについてのご意見をお聞かせ願えませんか」
「はぁ!?」
「ジェニー、可愛いよね。綺麗だし、すごく色っぽいよね」
「う……く……」
「大丈夫、私たち退散するから! ジェニーの顔立ちについて、私たちがいない間に語っておいてね」
「え……ぇ、アリス? ちょっと……」
グッとお水を一飲みする。
「食器はあとで洗っておくわぁ~。私も少しの間だけ、姿を消しておくわねぇ。また呼んでちょうだい」
「え、魔女様まで何を……」
「おい、魔女、アリス嬢、何を考えて――」
慌てるダニエル様を無視して鞄を引っつかむ。こんなに可愛い顔になっているジェニーを、すぐにでもダニエル様と二人きりにしてあげなくては!
「行こっか、レイモンド」
「そうだね」
「ジェニーに褒めてもらったんだから、ダニエルさんもね!」
「おま……」
「それじゃ、また入学式……なのかな。よろしく!」
調子に乗りすぎたかな……。
もう少し見ていたかったけど、なんて思いながら寮を出た。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
【完結】 悪役令嬢は『壁』になりたい
tea
恋愛
愛読していた小説の推しが死んだ事にショックを受けていたら、おそらくなんやかんやあって、その小説で推しを殺した悪役令嬢に転生しました。
本来悪役令嬢が恋してヒロインに横恋慕していたヒーローである王太子には興味ないので、壁として推しを殺さぬよう陰から愛でたいと思っていたのですが……。
人を傷つける事に臆病で、『壁になりたい』と引いてしまう主人公と、彼女に助けられたことで強くなり主人公と共に生きたいと願う推しのお話☆
本編ヒロイン視点は全8話でサクッと終わるハッピーエンド+番外編
第三章のイライアス編には、
『愛が重め故断罪された無罪の悪役令嬢は、助けてくれた元騎士の貧乏子爵様に勝手に楽しく尽くします』
のキャラクター、リュシアンも出てきます☆
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
女嫌いな辺境伯と歴史狂いの子爵令嬢の、どうしようもなくマイペースな婚姻
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「友好と借金の形に、辺境伯家に嫁いでくれ」
行き遅れの私・マリーリーフに、突然婚約話が持ち上がった。
相手は女嫌いに社交嫌いな若き辺境伯。子爵令嬢の私にはまたとない好条件ではあるけど、相手の人柄が心配……と普通は思うでしょう。
でも私はそんな事より、嫁げば他に時間を取られて大好きな歴史研究に没頭できない事の方が問題!
それでも互いの領地の友好と借金の形として仕方がなく嫁いだ先で、「家の事には何も手出し・口出しするな」と言われて……。
え、「何もしなくていい」?!
じゃあ私、今まで通り、歴史研究してていいの?!
こうして始まる結婚(ただの同居)生活が、普通なわけはなく……?
どうやらプライベートな時間はずっと剣を振っていたい旦那様と、ずっと歴史に浸っていたい私。
二人が歩み寄る日は、来るのか。
得意分野が文と武でかけ離れている二人だけど、マイペース過ぎるところは、どこか似ている?
意外とお似合いなのかもしれません。笑
浮気中の婚約者が私には塩対応なので塩対応返しすることにした
今川幸乃
恋愛
スターリッジ王国の貴族学園に通うリアナにはクリフというスポーツ万能の婚約者がいた。
リアナはクリフのことが好きで彼のために料理を作ったり勉強を教えたりと様々な親切をするが、クリフは当然の顔をしているだけで、まともに感謝もしない。
しかも彼はエルマという他の女子と仲良くしている。
もやもやが募るもののリアナはその気持ちをどうしていいか分からなかった。
そんな時、クリフが放課後もエルマとこっそり二人で会っていたことが分かる。
それを知ったリアナはこれまでクリフが自分にしていたように塩対応しようと決意した。
少しの間クリフはリアナと楽しく過ごそうとするが、やがて試験や宿題など様々な問題が起こる。
そこでようやくクリフは自分がいかにリアナに助けられていたかを実感するが、その時にはすでに遅かった。
※4/15日分の更新は抜けていた8話目「浮気」の更新にします。話の流れに差し障りが出てしまい申し訳ありません。
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
変装して本を読んでいたら、婚約者さまにナンパされました。髪を染めただけなのに気がつかない浮気男からは、がっつり慰謝料をせしめてやりますわ!
石河 翠
恋愛
完璧な婚約者となかなか仲良くなれないパメラ。機嫌が悪い、怒っていると誤解されがちだが、それもすべて慣れない淑女教育のせい。
ストレス解消のために下町に出かけた彼女は、そこでなぜかいないはずの婚約者に出会い、あまつさえナンパされてしまう。まさか、相手が自分の婚約者だと気づいていない?
それならばと、パメラは定期的に婚約者と下町でデートをしてやろうと企む。相手の浮気による有責で婚約を破棄し、がっぽり違約金をもらって独身生活を謳歌するために。
パメラの婚約者はパメラのことを疑うどころか、会うたびに愛をささやいてきて……。
堅苦しいことは苦手な元気いっぱいのヒロインと、ヒロインのことが大好きなちょっと腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(作品ID261939)をお借りしています。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる