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中編 愛の深まりと婚約
79.クリスマス
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「ここでの十字架ってなんなの」
白い息を吐きながら、レイモンドに聞く。
「あー……聖女さんがね、たまたま十字架の上に乗って十字架の背もたれにもたれて、ありがたい言葉を空の上で話していたから、クリスマスのモチーフになったらしいよ。次の聖女さんも、そうさせられるんじゃないかな」
あの絵本の十字架は、背もたれだったのか……!
クリスマスの日……人が多すぎるメインの大通りではなく、少し外れた公園通りをレイモンドと歩く。
公園といっても遊具はない。川に沿うように植えられた木々の下に永遠と出店が続いている。今は夜で、光り輝くイルミネーションに街が彩られている。街路樹にも飾り付けがなされ、十字架モチーフが多いと思ったら、そんな平和な理由だったとは。
「背もたれってなんで……」
「めちゃくちゃ高いところにただ浮くのは安定性も悪いしね。だんだん真っ直ぐに立っているのかも分からなくなってくると思うよ」
確かに、長時間となると地に足をつけている感はほしいよね。
「でも、レイモンドの言った通り……なんか足りないね」
「だよね、足りないよね。これはもう、ずっとアリスを見ているしかないよね」
サンタさんのモチーフが全くない。クリスマスのイメージカラーは、赤ではなく黄色だ。
そのせいなのか……私は全身赤い。赤ロリにさせられている。コートは着ているものの、思いっきり赤だ。白いボンボンやリボンなんかもついて、まさにクリスマスロリータ。サンタ帽子までかぶっている。
これもレイモンドがデザインまで考えたよねと思いつつ、文句も言わずにお着替えさせてもらった。
ここに来る前には、白薔薇邸で早めの夕食をレイモンドと食べてから、お城の礼拝堂でクリスマスミサに参加した。もちろん赤ロリではなく、まともな服でだ。神父さんの説教を聞いたり祈りを捧げたり賛美歌を一緒に歌ったり。キャンドルサービスもあって綺麗だった。
参加したことはないけれど、前のところと似ている気がすると言ったら「人間、考えることは似たようなものってことだよね」と苦笑していた。
「でも……聖なる光もそこかしこで輝いて、すごく綺麗。ずっと歩いていたくなる」
道端にはたまに聖女様といった白系の服を着た人が佇んで、祈りを捧げている。当然、男性もいる。彼らの光が私たちにも届く。
きっと、願いを込めているんだろう。ここを通る人々の心が、光り輝きますようにと。
神への感謝が当たり前の世界なんだなと、強く感じる。
「気になる店に寄っていいんだよ?」
「この景色を目に焼き付けたい。出店の終わりまで行ったら、戻る時に寄りたい」
「はは、疲れたら言ってね」
メイン通りではないとはいえ、人が多い。離ればなれにならないよう腕を組まされているけれど……冬だし厚着だから少し寂しい。
「そういえば天動説なのに、なんで季節があるんだろう」
「神様が調整しているんじゃない? 太陽の通る道をさ。季節を設けるために公転軌道を傾けているんでしょ」
……傾いているから季節があるんじゃなくて、季節がほしくて傾けたのか……。
「アリスはポンポンと話が変わるなぁ。頭の中を覗いてみたいよ」
「さすがのレイモンドも、頭の中は無理だもんね」
「人を覗き魔みたいに……」
「自覚あるでしょ」
「まぁね! でも今は覗けないからなぁ。もっともっと、四六時中一緒にいたい」
「相変わらず愛が重いね」
「重くなかったら俺じゃないよね」
そういえば、お父さんがたまに「女性は話題も機嫌もコロコロ変わる……仕事だと困るんだよ」と、お母さんに愚痴っていた。
私もそこは自覚がある。
「話がポンポンと変わるの……嫌?」
こわごわ聞いてみる。
「ん? 楽しいから好きだよ」
「そっか。それならレイモンドには気を付けなくていっか」
「うん、その時に思ったことをそのまま話して」
他では気を付けよう。
そう決めて、また前を見る。
光の球が木々を彩る。電源は神のご加護だ。安らぎに満ちた人たちが通路脇で祈りを捧げる。
屋台には花束やガラス細工、衣服やアクセサリー、レープクーヘンなどのお菓子や食べ物も売られている。どの店にも聖女様の人形や十字架が飾られ……何かを買った人には合言葉のように店の人が「祝福を込めて」と言って渡す。「今日という日を迎えられることを神に感謝し、互いに祝いましょう」という意味のようだ。
前の世界にいた時に感じていた「神に感謝」という言葉の胡散臭さはもう、何もない。ここには分かりやすく神の加護が存在していて、詐欺まがいの宗教団体がないからなのかもしれない。
あなたのために祈るからお金をください、なんて話しかけてくる人もいない。
私も……感謝したくなる。この世界に存在していることに。
「ねぇ、レイモンド」
「ん?」
「感謝や祈りが分かりやすく見えるって……幸せなことだね」
「ああ。神に愛されているのだと目に見える。そこに差はあっても、存在は感じとれる」
「私も……祈ってもいいかな。この街の人々のために」
レイモンドが、何かを企むような顔で笑った。
「それなら、サンタクロースになっちゃおうか。アリス!」
白い息を吐きながら、レイモンドに聞く。
「あー……聖女さんがね、たまたま十字架の上に乗って十字架の背もたれにもたれて、ありがたい言葉を空の上で話していたから、クリスマスのモチーフになったらしいよ。次の聖女さんも、そうさせられるんじゃないかな」
あの絵本の十字架は、背もたれだったのか……!
クリスマスの日……人が多すぎるメインの大通りではなく、少し外れた公園通りをレイモンドと歩く。
公園といっても遊具はない。川に沿うように植えられた木々の下に永遠と出店が続いている。今は夜で、光り輝くイルミネーションに街が彩られている。街路樹にも飾り付けがなされ、十字架モチーフが多いと思ったら、そんな平和な理由だったとは。
「背もたれってなんで……」
「めちゃくちゃ高いところにただ浮くのは安定性も悪いしね。だんだん真っ直ぐに立っているのかも分からなくなってくると思うよ」
確かに、長時間となると地に足をつけている感はほしいよね。
「でも、レイモンドの言った通り……なんか足りないね」
「だよね、足りないよね。これはもう、ずっとアリスを見ているしかないよね」
サンタさんのモチーフが全くない。クリスマスのイメージカラーは、赤ではなく黄色だ。
そのせいなのか……私は全身赤い。赤ロリにさせられている。コートは着ているものの、思いっきり赤だ。白いボンボンやリボンなんかもついて、まさにクリスマスロリータ。サンタ帽子までかぶっている。
これもレイモンドがデザインまで考えたよねと思いつつ、文句も言わずにお着替えさせてもらった。
ここに来る前には、白薔薇邸で早めの夕食をレイモンドと食べてから、お城の礼拝堂でクリスマスミサに参加した。もちろん赤ロリではなく、まともな服でだ。神父さんの説教を聞いたり祈りを捧げたり賛美歌を一緒に歌ったり。キャンドルサービスもあって綺麗だった。
参加したことはないけれど、前のところと似ている気がすると言ったら「人間、考えることは似たようなものってことだよね」と苦笑していた。
「でも……聖なる光もそこかしこで輝いて、すごく綺麗。ずっと歩いていたくなる」
道端にはたまに聖女様といった白系の服を着た人が佇んで、祈りを捧げている。当然、男性もいる。彼らの光が私たちにも届く。
きっと、願いを込めているんだろう。ここを通る人々の心が、光り輝きますようにと。
神への感謝が当たり前の世界なんだなと、強く感じる。
「気になる店に寄っていいんだよ?」
「この景色を目に焼き付けたい。出店の終わりまで行ったら、戻る時に寄りたい」
「はは、疲れたら言ってね」
メイン通りではないとはいえ、人が多い。離ればなれにならないよう腕を組まされているけれど……冬だし厚着だから少し寂しい。
「そういえば天動説なのに、なんで季節があるんだろう」
「神様が調整しているんじゃない? 太陽の通る道をさ。季節を設けるために公転軌道を傾けているんでしょ」
……傾いているから季節があるんじゃなくて、季節がほしくて傾けたのか……。
「アリスはポンポンと話が変わるなぁ。頭の中を覗いてみたいよ」
「さすがのレイモンドも、頭の中は無理だもんね」
「人を覗き魔みたいに……」
「自覚あるでしょ」
「まぁね! でも今は覗けないからなぁ。もっともっと、四六時中一緒にいたい」
「相変わらず愛が重いね」
「重くなかったら俺じゃないよね」
そういえば、お父さんがたまに「女性は話題も機嫌もコロコロ変わる……仕事だと困るんだよ」と、お母さんに愚痴っていた。
私もそこは自覚がある。
「話がポンポンと変わるの……嫌?」
こわごわ聞いてみる。
「ん? 楽しいから好きだよ」
「そっか。それならレイモンドには気を付けなくていっか」
「うん、その時に思ったことをそのまま話して」
他では気を付けよう。
そう決めて、また前を見る。
光の球が木々を彩る。電源は神のご加護だ。安らぎに満ちた人たちが通路脇で祈りを捧げる。
屋台には花束やガラス細工、衣服やアクセサリー、レープクーヘンなどのお菓子や食べ物も売られている。どの店にも聖女様の人形や十字架が飾られ……何かを買った人には合言葉のように店の人が「祝福を込めて」と言って渡す。「今日という日を迎えられることを神に感謝し、互いに祝いましょう」という意味のようだ。
前の世界にいた時に感じていた「神に感謝」という言葉の胡散臭さはもう、何もない。ここには分かりやすく神の加護が存在していて、詐欺まがいの宗教団体がないからなのかもしれない。
あなたのために祈るからお金をください、なんて話しかけてくる人もいない。
私も……感謝したくなる。この世界に存在していることに。
「ねぇ、レイモンド」
「ん?」
「感謝や祈りが分かりやすく見えるって……幸せなことだね」
「ああ。神に愛されているのだと目に見える。そこに差はあっても、存在は感じとれる」
「私も……祈ってもいいかな。この街の人々のために」
レイモンドが、何かを企むような顔で笑った。
「それなら、サンタクロースになっちゃおうか。アリス!」
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