8 / 53
8.光の祝福
しおりを挟む
「セイカ……お前の心に安寧を」
彼の体が光り、すぅと光が私の中へ吸い込まれる。
ああ……これが彼の祈りなのね。心地よくて安心する。この世界に来てよかったって、生まれてよかったなんて思えるような幸福感。でも、一瞬だけだ。まだまだ足りない。
「ねぇ、ヴィンスの祈りなら大丈夫。もっとして。私が慣れるまで、たくさんしてよ」
「……聖女じゃなくて悪女だな」
どーゆー意味よ。
「いくらでもしてやろう」
泥のような幸せに包まれる。体中の力が抜けて、ずっとこの中にいたくなる。この感覚を覚えておいて、心構えさえあれば……なんとかあの挨拶のような祝福も耐えられるかもしれない。
「愛されている気になるわね……」
「この世界にお前の知り合いはいない。母親すらいない。より不安定になるのは当然だ。泣きたければ泣け。愛してやる……庇護者としてだ」
母親も……私を愛してるって感じではなかったわね。幼稚園ではずっと一人でいた。何を話していいか困るのが嫌で、同じクラスの子に遊びに誘われても断っていた。母はそんな私を気持ち悪そうな目で見て……私について頻繁に相談されるのを嫌った父は家によりつかなくなった。両親の離婚は、きっと私のせいだ。
「婚約者としては?」
「そうだな……お前が他の男の元へ行くまでは……」
「あなたを愛したら?」
「そうやって気を持たせるな。まだ若い。お前の世界では、その歳で付き合った男と結婚までするなんて、そうはないのだろう? ほとんどの連中は途中で他へいくらしいじゃないか。いいか、私に義理立てをするな。親切にしてもらったからって、自分のしたいことを犠牲にするな。今は錯覚のように私を好きだと感じることも、もしかしたらあるのかもしれないが、それはお前が不安定なだけだ。喉が乾けば水が欲しくなる。私は水にすぎない。水を飲めば食事がしたくなる。そういうものだ」
好きだと言っても、一過性のものだとしか思ってもらえないのか……。
「もし私が魔王なんてものを浄化できたとして……」
「ああ」
「その時にあなたとどうしても結婚したいと言ったら、してよ」
「――っ。分かった。だが……その言葉は今は忘れる。だから、好きな奴ができたらソイツのことだけを考えろ」
「はいはい」
やっぱり私、この人が好きだ……まさか二日でこんな髪の長い根暗そうな男を好きになるなんて。聖女なんて意味の分からないモノになりたくはないけど、彼の側で生き続ける手段がそれしかないのなら……。
「ねぇ、私も光魔法をあなたに使ってみてもいい? 失敗するかもしれないけど」
「あ、ああ……」
誰かの幸せなんて祈るのすらゴメンなんて思ったけど――。
「ヴィンス、あなたに祝福を」
不器用そうなあなたにも、同じような心地よさをあげたい。私の手で、幸せの中に突き落としたい。一度落ちたら這い上がれないような幸せの中に。
光が私を覆う。その光がヴィンスの中に――。
「これは、想像以上だな……」
ヴィンスの目元に少しだけ涙が?
「気安く誰かに祈りを捧げない方がいい……これはまずい。まずすぎるな……」
「私の、駄目だった?」
「違う。威力が他と桁違いだ。幸せな気持ちになるどころじゃない」
「なによ、それ」
「違法薬物レベルだ。中毒になる。まずい……手を震わせながらお前の信者が聖女をよこせと詰め寄ってくる未来が見える……」
どんなよ!
「それ……聖女じゃないでしょう」
「ああ、お前らしいな。毒のような女だ」
あら、女扱いしているわね。
「ねぇ……もっとしていい? 中毒でもいいから、私から離れられなくなってよ」
「勘弁してくれ。手放せなくなってしまう」
「私のこと、かなり知っているようじゃない? 幼馴染の存在まで」
「…………?」
彼がギリギリ耐えているという顔をするから、調子にのってしまう。
「元の世界では居場所がなかったの。腫れ物を扱うように接する両親。父は母の再婚相手。その二人の実の子である弟は六歳で、私とはほぼ話をしない。友達も一人しかいない。優しくされると泣いてしまうのに、誰かに愛されたくて仕方がないの。ねぇ、私を離さないでよ。私はあなたがいい。あなたの体の全てに私の毒を巡らせて」
もう一度、彼に光魔法を送る。だんだんとコツは掴めてきた。
「くっ……。それならお前も誓え。約束しろ。好きな男ができた時……私がどれだけ惨めにすがっても、私を捨てるなと泣いて追いすがっても……迷わず私を切り捨てろ」
ああ――、この人が好きだ。大好きだ。それなのに嫌な気持ちにはもうならない。だって相手はヴィンスなんだから。この人になら、たった二日で落ちたとしても仕方がない。
「惨めにすがるヴィンス……見たいわね」
「簡単に見られるさ。今まで通りあざとく思わせぶりな態度をして、最後に捨てればいい」
……今まで私、何かした?
「ねぇ、ヴィンス。もう一回してよ、光の祝福」
「そうだな……されるよりは私がする方がいい」
「毎日して。朝も夜も何度でもして」
「……お前、言葉には気を付けた方がいいぞ」
言葉って……ああ……。
「エロい意味に聞こえる?」
「……分かっているのか。やはりあざといな。毒だ毒。お前の毒に、世界すら翻弄されるんだ」
「それ、いいわね……」
「世界を救う優しい聖女なんて、お前には似合わない。軽い気持ちで赤子の手をひねるように、世界を救うか滅ぼすかしてやれ」
それなら……いいかもしれない。
「ねぇ、ヴィンス。私が何をしたら嫌いになる? 世界を滅ぼしてもいいのよね。それなら何をしたら嫌いになるの?」
「全部肯定してやる」
「人を殺したら?」
「いいんじゃないか。人を殺すお前には、きっと世界は救えない。どうせ皆が死ぬんだ。お前が望むなら、一人一人殺していけばいい」
「……倫理観が欠如しているわね……」
「していないと思ったのか? 気が向かなかったら世界を滅ぼせと言っているだろう」
なるほど……どこか狂っている。だから私にそんな言葉をかけられたのね。その彼が、いつか他の男に私をやらなくてはなんて思ってくれている。あんなメモで喜んでしまうくせに。
会って二日で私を愛せるとは思えない。どう考えても、私が聖女という存在であることは大きな理由ではあるはず。
でも……いいかな。私自身のことも受け入れてくれているんだから。
「せっかくなら、私の手であなたの倫理観をもっと消してしまいたいわ……」
もう一度、彼に光魔法を食らわせる。私の手でと言いながらも、そう意識しすぎると上手くいかないことは教えてもらった。だから神様にお願いをする。
彼を私にくれてありがとう。暴力的なまでの生きる喜びを、彼に叩き込んでちょうだい。
私の唇を彼のそれに合わせる。
――今なら、跳ね除けられないでしょう?
私が聖女だというのなら、彼を私に夢中にさせるために利用するだけのこと。
彼の体が光り、すぅと光が私の中へ吸い込まれる。
ああ……これが彼の祈りなのね。心地よくて安心する。この世界に来てよかったって、生まれてよかったなんて思えるような幸福感。でも、一瞬だけだ。まだまだ足りない。
「ねぇ、ヴィンスの祈りなら大丈夫。もっとして。私が慣れるまで、たくさんしてよ」
「……聖女じゃなくて悪女だな」
どーゆー意味よ。
「いくらでもしてやろう」
泥のような幸せに包まれる。体中の力が抜けて、ずっとこの中にいたくなる。この感覚を覚えておいて、心構えさえあれば……なんとかあの挨拶のような祝福も耐えられるかもしれない。
「愛されている気になるわね……」
「この世界にお前の知り合いはいない。母親すらいない。より不安定になるのは当然だ。泣きたければ泣け。愛してやる……庇護者としてだ」
母親も……私を愛してるって感じではなかったわね。幼稚園ではずっと一人でいた。何を話していいか困るのが嫌で、同じクラスの子に遊びに誘われても断っていた。母はそんな私を気持ち悪そうな目で見て……私について頻繁に相談されるのを嫌った父は家によりつかなくなった。両親の離婚は、きっと私のせいだ。
「婚約者としては?」
「そうだな……お前が他の男の元へ行くまでは……」
「あなたを愛したら?」
「そうやって気を持たせるな。まだ若い。お前の世界では、その歳で付き合った男と結婚までするなんて、そうはないのだろう? ほとんどの連中は途中で他へいくらしいじゃないか。いいか、私に義理立てをするな。親切にしてもらったからって、自分のしたいことを犠牲にするな。今は錯覚のように私を好きだと感じることも、もしかしたらあるのかもしれないが、それはお前が不安定なだけだ。喉が乾けば水が欲しくなる。私は水にすぎない。水を飲めば食事がしたくなる。そういうものだ」
好きだと言っても、一過性のものだとしか思ってもらえないのか……。
「もし私が魔王なんてものを浄化できたとして……」
「ああ」
「その時にあなたとどうしても結婚したいと言ったら、してよ」
「――っ。分かった。だが……その言葉は今は忘れる。だから、好きな奴ができたらソイツのことだけを考えろ」
「はいはい」
やっぱり私、この人が好きだ……まさか二日でこんな髪の長い根暗そうな男を好きになるなんて。聖女なんて意味の分からないモノになりたくはないけど、彼の側で生き続ける手段がそれしかないのなら……。
「ねぇ、私も光魔法をあなたに使ってみてもいい? 失敗するかもしれないけど」
「あ、ああ……」
誰かの幸せなんて祈るのすらゴメンなんて思ったけど――。
「ヴィンス、あなたに祝福を」
不器用そうなあなたにも、同じような心地よさをあげたい。私の手で、幸せの中に突き落としたい。一度落ちたら這い上がれないような幸せの中に。
光が私を覆う。その光がヴィンスの中に――。
「これは、想像以上だな……」
ヴィンスの目元に少しだけ涙が?
「気安く誰かに祈りを捧げない方がいい……これはまずい。まずすぎるな……」
「私の、駄目だった?」
「違う。威力が他と桁違いだ。幸せな気持ちになるどころじゃない」
「なによ、それ」
「違法薬物レベルだ。中毒になる。まずい……手を震わせながらお前の信者が聖女をよこせと詰め寄ってくる未来が見える……」
どんなよ!
「それ……聖女じゃないでしょう」
「ああ、お前らしいな。毒のような女だ」
あら、女扱いしているわね。
「ねぇ……もっとしていい? 中毒でもいいから、私から離れられなくなってよ」
「勘弁してくれ。手放せなくなってしまう」
「私のこと、かなり知っているようじゃない? 幼馴染の存在まで」
「…………?」
彼がギリギリ耐えているという顔をするから、調子にのってしまう。
「元の世界では居場所がなかったの。腫れ物を扱うように接する両親。父は母の再婚相手。その二人の実の子である弟は六歳で、私とはほぼ話をしない。友達も一人しかいない。優しくされると泣いてしまうのに、誰かに愛されたくて仕方がないの。ねぇ、私を離さないでよ。私はあなたがいい。あなたの体の全てに私の毒を巡らせて」
もう一度、彼に光魔法を送る。だんだんとコツは掴めてきた。
「くっ……。それならお前も誓え。約束しろ。好きな男ができた時……私がどれだけ惨めにすがっても、私を捨てるなと泣いて追いすがっても……迷わず私を切り捨てろ」
ああ――、この人が好きだ。大好きだ。それなのに嫌な気持ちにはもうならない。だって相手はヴィンスなんだから。この人になら、たった二日で落ちたとしても仕方がない。
「惨めにすがるヴィンス……見たいわね」
「簡単に見られるさ。今まで通りあざとく思わせぶりな態度をして、最後に捨てればいい」
……今まで私、何かした?
「ねぇ、ヴィンス。もう一回してよ、光の祝福」
「そうだな……されるよりは私がする方がいい」
「毎日して。朝も夜も何度でもして」
「……お前、言葉には気を付けた方がいいぞ」
言葉って……ああ……。
「エロい意味に聞こえる?」
「……分かっているのか。やはりあざといな。毒だ毒。お前の毒に、世界すら翻弄されるんだ」
「それ、いいわね……」
「世界を救う優しい聖女なんて、お前には似合わない。軽い気持ちで赤子の手をひねるように、世界を救うか滅ぼすかしてやれ」
それなら……いいかもしれない。
「ねぇ、ヴィンス。私が何をしたら嫌いになる? 世界を滅ぼしてもいいのよね。それなら何をしたら嫌いになるの?」
「全部肯定してやる」
「人を殺したら?」
「いいんじゃないか。人を殺すお前には、きっと世界は救えない。どうせ皆が死ぬんだ。お前が望むなら、一人一人殺していけばいい」
「……倫理観が欠如しているわね……」
「していないと思ったのか? 気が向かなかったら世界を滅ぼせと言っているだろう」
なるほど……どこか狂っている。だから私にそんな言葉をかけられたのね。その彼が、いつか他の男に私をやらなくてはなんて思ってくれている。あんなメモで喜んでしまうくせに。
会って二日で私を愛せるとは思えない。どう考えても、私が聖女という存在であることは大きな理由ではあるはず。
でも……いいかな。私自身のことも受け入れてくれているんだから。
「せっかくなら、私の手であなたの倫理観をもっと消してしまいたいわ……」
もう一度、彼に光魔法を食らわせる。私の手でと言いながらも、そう意識しすぎると上手くいかないことは教えてもらった。だから神様にお願いをする。
彼を私にくれてありがとう。暴力的なまでの生きる喜びを、彼に叩き込んでちょうだい。
私の唇を彼のそれに合わせる。
――今なら、跳ね除けられないでしょう?
私が聖女だというのなら、彼を私に夢中にさせるために利用するだけのこと。
1
別作品のコミカライズです。
(コミックス2巻2024.9.10発売)
↓連載はこちら(アプリ先行)

原作小説です
婚約解消を提案したら、王太子様に溺愛されました 〜お手をどうぞ、僕の君〜【書籍化&完結】
小説書籍∶詳細はこちら
コミックス∶詳細はこちら
X(旧Twitter)∶@harukaze_yuri
(2023.10.27より)
(コミックス2巻2024.9.10発売)
↓連載はこちら(アプリ先行)

原作小説です
婚約解消を提案したら、王太子様に溺愛されました 〜お手をどうぞ、僕の君〜【書籍化&完結】
小説書籍∶詳細はこちら
コミックス∶詳細はこちら
X(旧Twitter)∶@harukaze_yuri
(2023.10.27より)
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

【完結】異世界の魔導保育士はちょっと危険なお仕事です☆〜辺境伯息子との✕✕が義務なんて勘弁して!と思ったけどその溺愛に三日で沼落ちしました〜
春風悠里
恋愛
【異世界に召喚された少女の小さな恋、王立魔法学園でのかけがえのない日々――この世界を愛した少女の思いは形となり、世界中の子供たちの心の中で生き続ける――】
夢かな……。
そう思った瞬間に、口を口で塞がれた。熱い吐息が口の中に広がり、殴ろうにも両腕を彼の手で固定されている。赤い瞳を睨みつけながら舌を噛んでやろうか思った瞬間、やっと顔を離された。
彼が言う。
「仕方ない作業だよ。そう思って諦めてよ」
「召喚者である俺と定期的にキスをすると、この世界に馴染んで言葉が通じたままになるってわけ」
彼は隠そうとする、その強い想いを。
彼は嘘をつく、どうしても手に入れたくて。
「幼い頃からのびのびと魔法を使わせた方が、才能が開花しやすいし強い子はさらに強くなる。子供たちの魔法を防ぎながらすくすくと育てる強い魔導保育士が今、求められているんだ」
夢だと思ったこの世界。
私はここで、たった一人の大切な相手を見つけた。
「レイモンドがくれた、私のもう一つの世界。神様の愛情が目に見える優しくて穏やかなこの世界。私はここが好き」
隠さなくていい。嘘なんてつかなくていい。罪悪感なんて持たなくていい。責任なんて感じなくていい。
――そこから始める、私たちの新しい関係。
「私のことをたくさん考えてくれてありがとう。ずっと好きでいてくれてありがとう。あなたの努力があったから、守り続けてくれたから――、私はレイモンドのことが大好きになりました」
これは、十四歳の辺境伯の息子であるレイモンドと主人公アリスが共に時を過ごしながら少しずつ距離が近づいていく、ハッピーラブコメディです。
※他サイト様にも掲載中
※ラスト手前「187.命の幕引きは彼と」だけでもどうぞ!泣けるかも?(寿命を迎えた先まで書いています。ハッピーエンドです)

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。

異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる