不眠症日記

先祖

私は最近、ふと、先祖について考える。

父方の祖父母、母方の祖父母には会ったこともあり、よく知っているのだが、それより上の先祖については全く分からない。最近の人は皆、私と同じだと思う。

だが、なんとなく考えてみると、今自分がここに存在しているということは、戦時中も江戸時代も、さらに遡って戦国時代にまで、自分と近い遺伝子の先祖は生きていたことになる。これは当たり前のことだが、私にとってはとてつもない衝撃的なことだ。

私が歴史を好きだからだろうか。でも、歴史にあまり興味がない人にとっても、戦国時代や古代の縄文や弥生時代は特別な世界のはずだ。

そこに自分の先祖が生き、その時代を駆け抜けて、子に次の時代を託したからこそ、今私たちはこうしてここに存在しているのだ。

自分なんてちっぽけで、生きていたって世の中何も変わらないって、前はよく思っていた。でも、先祖のことを考えてみると、何だか自分が今ここに存在しているだけで、言葉にできない程、とてつもなく壮大なことだと思える。