君だけのキャンパスライフ

星磨よった

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 人生というのは、不思議なものである。幼少期、少年期、青年期、大人と、全く何もかもが違う生き方を4度迫られる。大人の次には、老後と呼ばれるものが待っているのだろうが、そんなことは今の私には考えられない。


 私は今、青年期と呼ばれるものを生きている。大学で単位を取得し、卒業資格を満たす。それが、今の生活の目的だ。大学生活は、割と楽しい。他の大学生が憧れるような生活は、送っていないが。


 朝早くから家を出て、7時前には家へと帰って来る。講義は1番前から少しだけ後ろの席で聞き、その授業で単位を取るために必要なことを聞き漏らさない。私には、情報を教え合ったり、レポートを見せ合える友達がいない。だから、何か把握ミスをすれば、もうそのままだ。


 だが、私にとって、この状況は非常に楽で心地よい。誰かの視線を気にして、背伸びしたおしゃれをしなくていいし、講義が終わって誰かと次の行動について会話しなくていい。どこに行くか、何を食べるか。そういう選択で、誰かに流されるのが死ぬ程嫌いだ。自分が好きな格好でいたいし、好きなものを食べたいし、好きなことをしていたい。


 青年期の今の私は、こんな考えをしている。だが、きっとこんな考えは続かない。大学を卒業し、社会で働くようになれば、きっと何もかもが変わるのだと思う。今までの自分もそうだった。


 幼少期の記憶はないが、とにかく問題を起こす子であったらしい。周りに馴染めず、誰かを叩いたりしていたようだ。しかし、少年期へと入り、私は変わった。この頃の記憶はあるのだが、誰とでも仲良くなれたし、たくさん友達がいたし、毎日一緒に遊んだ。しかし、青年期へと入り、私は疲れてしまった。年齢を重ねるにつれ、友達同士の関係というものは、より複雑化する。どのグループだとか、どのくらい人気だとか。そういうことを理解できない人は、除け者にされる。


 私はそれを理解し、上手く立ち回った。でも、それは自分の心身を削っていた。高校を卒業し、大学に入ったとき、私はそれまでの自分とは明らかに違った。
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