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二章 鬼の王に会いて
其の肆
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賑やかな通りを抜ければ、川沿いに進む道と目的地である山へと向かう道とに分かれている。大きな荷物を抱えた者や馬に乗った者、僧や白拍子のような姿をした者たちは皆、川沿いのほうへと歩いていく。
川沿いの道を進めば大きな港町にたどり着く。そこから太宰府へ向かう舟も出ているというから、大方はそこを目指すのだろう。さらに途中で南に下れば山伏たちの修行の場へ向かう山道もある。
(そういえば、師匠はそちらへも行ったことがあると話していたか)
もし鬼になったなら、長い命の間にそういった場所へ行くのもおもしろいかもしれない。そんなことを思いながら、俺と金花は山へ向かう道へと踏み行った。
「あー、その何だ、体は、きつくはないか?」
この二日間、旅の疲れを癒すどころか昼夜問わず交わり続けた。そんな体で山道を行くのはつらくはないだろうかと金花に声をかける。すると艶やかな白い顔にニィと笑みを浮かべた金花が、「たっぷりと精を頂戴したので、むしろ力がみなぎっているくらいですよ」と答えた。
それにうろたえてしまったのは俺のほうで、「そうか、ならばいいが」と言いながらも視線がうろうろとさまよってしまう。
「ふふっ、本当にいつまでもかわいい方」
「……っ! か、かわいいなどと、いつまでも言うな!」
「そうですね。この二日間は妖魔であるわたしを何度も気絶させたくらいですから、その精の強さにかわいいは似合わないかもしれませんねぇ」
「金花!」
思わず声を荒げた俺に、金花は「ふふっ」と笑い軽やかに坂道を登り始めた。その足取りを見ればたしかに大丈夫そうだと安堵し、金花の後を追いかける。
鬼の王の屋敷は、この山の中腹あたりにあるのだという。中腹とは言え大きな山だから、到着するにはそれなりに時間がかかるだろう。そう考え、朝日が昇ってすぐに別邸を後にした。
そういえば、別邸を出るときに見送りに顔を出した下男たちがやけに金花を見ていた気がする。中には顔を赤らめ明らかによくない眼差しを向ける者までいた。
(……すべては俺のせい、なんだろうな)
すぐ前を歩くすらりとした背中にすら、匂い立つような色気を感じる。美しい顔はいつも以上に艶やかで、やや潤んだ黒目は吸い込まれそうなほど輝いていた。なかでもとくに目を引いたのは紅く熟れた唇で、見るだけで吸いつきたくなるような具合だった。
そんな姿を見ては普通の男など一瞬にして虜になってしまうだろう。それもこれも、俺の精をたっぷり頂戴したからだと金花は笑いながら話していた。
(これからは、誰にも見られないようにしなければ……)
自分の行いを棚に上げて、そう思ってしまった。これでは誰に懸想されるかわかったものじゃないと心配になる。
美しい奥方を迎えると隠しておくのが大変だとは、母上が読み耽っている物語にも書かれていた。読んだときには「何をおかしなことを」と思ったが、今回その気持ちが初めて理解できた。
「どうかしましたか?」
あまりにじっと背中を見ていたからか、不意に金花が振り返った。
「いや、なんでもない。それより、思っていたよりも獣道ではないのだな」
「おそらく、町から人の道具を運ぶために烏たちに整えさせたのでしょうね」
「敦皇様の使う道具か」
「えぇ。鬼となっても人と大差ない生活を送っているでしょうから」
そうか、鬼になってもそういうところは変わらないのか。であれば、俺もそのまま鍛錬を続けられるのかもしれないということだ。
(しかし、退魔の太刀である鴉丸を使うことができるかどうかは……)
触れることさえできなくなるようなら、母上の元へ送り届けることにしよう。
そんなことを考えながら整えられた細道をひたすら登り続けた。すれ違う人の姿はなく、ざく、ざくと二人の足音だけが聞こえる。口数が減るなか歩き続け、陽がてっぺんに見え始めた頃、ようやく開けた場所へとたどり着いた。
やや小ぶりながらも母上の屋敷に劣らないほど立派な建物に、思わず「ほぉ」と感嘆の声を上げてしまった。金花の屋敷もそうだったが、こんな山奥にどうやってこれほど立派な屋敷を建てたのだろうと驚いてしまう。
門の代わりなのか、入り口らしきところには立派な藤の枝が屋根のように生い茂り、その先には整えられた道が続いている。そこを少し歩くと奇妙な面をつけた者が立っていた。黒い面の目の辺りには朱色の化粧が施され、鼻は尖っていながら先端は少し下を向いている。面が覆っているのは鼻の辺りまでで、口から下は素顔のようだった。
「あれが烏ですよ」
耳元で囁いた金花の声に、咄嗟に拳を握りそうになった。
初めて目にするが、あれが烏天狗というアヤカシなのだろう。鬼の王に仕えるくらいだから強者に違いないと用心しながら、ぐぐっと丹田に力を入れる。
この先に鬼の王がいるのだと、ようやく実感が湧いた。まさか出会い頭に痛めつけられることはないだろうが、緊張からか体に力が入るのがわかる。無意識に右手が鴉丸の柄を掴みそうにもなった。
「お久しゅうございます、キツラ」
「舞は後ほどに。鬼王は?」
「奥の座敷にて奥方と庭を愛でておいでです」
「……鬼王が、庭を……?」
わずかに眉を寄せた金花は、「本当に変わったようですねぇ」と少し戸惑うようにつぶやいた。
「では、カラギをそこへ案内してあげてください」
「金花?」
「わたしの案内はここまでです。この先は烏が案内してくれますから、安心してください」
「おまえは行かないのか?」
立ち止まった金花に思わずそんな言葉をかけていた。
「ふふっ、カラギもやはり鬼の王は恐ろしいのですか? かわいい方」
「金花!」
「かわいいカラギの手を引いてあげたいところですが、最初に言ったとおり、わたしは屋敷に案内するだけです」
そうだ、鬼の王に会いたいと言ったとき、たしかに金花は「案内はしましょう」と言っていた。なるほど、あれは鬼の王には会わないということだったのか。
「しかし、せっかくここまで来たのだから……その、兄弟なのだろう?」
「わたしも鬼王も互いを兄弟だと思ったことはないと言ったでしょう? 会いたいと願うことも懐かしいと思うこともありませんから、気にしないでください」
そう言われてしまえば、なおも共に行こうとは言い出せない。ここからは俺一人で行くしかないかと腹に力を入れたところで、面を付けた男がキツラの名を呼んだ。
「キツラ、鬼王はあなたもお呼びです」
「……鬼王が? なぜ?」
訝しむ声に寄せた眉を見ると、まさか自分まで呼ばれるとは予想していなかったのだろう。
(……まさか、金花によからぬことが起きるのでは……)
いや、それならそもそも御所で助けたりはしなかったはず。
「我らに鬼王の胸の内を推し量ることはできません。ですが、申しつけられたからにはキツラも連れて参らねばなりません」
「……否とは言えませんか」
「ご無理を。烏は鬼王の命じることを滞りなく成すもの。ささ、キツラもこちらへ」
なおも渋る金花にやや違和感を抱きながらも、烏が先導するままに屋敷へと足を踏み入れた。
建物の中はまさに公卿の住まう屋敷といわんばかりの様子で、またもや「ほぉ」と小さく声を漏らしてしまった。目に入る御簾や衝立などは御所にあってもおかしくない品ばかりで、女房たちの姿がないことを不思議に思ったくらいだ。
そのまま廊下を進み、渡殿を抜けた先に見えた庭には思わず息を呑んだ。これほど見事な庭は御所か帝の別邸かと見まがうばかりの景色に、思わずため息が漏れる。
大きな池には美しく弧を描く橋が架けられ、池の中に造られた島には整えられた木々が美しく枝を伸ばしている。池の手前には花でも咲くのか、いくつか仕切られた場所に葉の名残が見えた。その側を水鳥たちが優雅に泳ぎ、時折り山のほうから美しい鳥の鳴く声が聞こえる。おそらく池には見事な姿をした魚も泳いでいることだろう。
いまが春や秋であったなら、どれほど美しいだろうか。そんなことを想像しながら見入っていた俺の耳に、聞き覚えのある男の声が響いた。
「そんなところで呆けていないで、さっさとこちらへ来い」
驚いて周囲を見渡したが、前方には面を付けた男、後ろには金花の姿しかない。
「さっさとしろ。俺は気が長いほうではない」
再び聞こえた声に促されるように向かった先は、美しい庭に面した広い部屋だった。
すべて開けられた御簾の向こうには、御所で出会った鬼の王の姿がある。その隣には、艶やかな小袿を体にかけた小柄な男が座っていた。
川沿いの道を進めば大きな港町にたどり着く。そこから太宰府へ向かう舟も出ているというから、大方はそこを目指すのだろう。さらに途中で南に下れば山伏たちの修行の場へ向かう山道もある。
(そういえば、師匠はそちらへも行ったことがあると話していたか)
もし鬼になったなら、長い命の間にそういった場所へ行くのもおもしろいかもしれない。そんなことを思いながら、俺と金花は山へ向かう道へと踏み行った。
「あー、その何だ、体は、きつくはないか?」
この二日間、旅の疲れを癒すどころか昼夜問わず交わり続けた。そんな体で山道を行くのはつらくはないだろうかと金花に声をかける。すると艶やかな白い顔にニィと笑みを浮かべた金花が、「たっぷりと精を頂戴したので、むしろ力がみなぎっているくらいですよ」と答えた。
それにうろたえてしまったのは俺のほうで、「そうか、ならばいいが」と言いながらも視線がうろうろとさまよってしまう。
「ふふっ、本当にいつまでもかわいい方」
「……っ! か、かわいいなどと、いつまでも言うな!」
「そうですね。この二日間は妖魔であるわたしを何度も気絶させたくらいですから、その精の強さにかわいいは似合わないかもしれませんねぇ」
「金花!」
思わず声を荒げた俺に、金花は「ふふっ」と笑い軽やかに坂道を登り始めた。その足取りを見ればたしかに大丈夫そうだと安堵し、金花の後を追いかける。
鬼の王の屋敷は、この山の中腹あたりにあるのだという。中腹とは言え大きな山だから、到着するにはそれなりに時間がかかるだろう。そう考え、朝日が昇ってすぐに別邸を後にした。
そういえば、別邸を出るときに見送りに顔を出した下男たちがやけに金花を見ていた気がする。中には顔を赤らめ明らかによくない眼差しを向ける者までいた。
(……すべては俺のせい、なんだろうな)
すぐ前を歩くすらりとした背中にすら、匂い立つような色気を感じる。美しい顔はいつも以上に艶やかで、やや潤んだ黒目は吸い込まれそうなほど輝いていた。なかでもとくに目を引いたのは紅く熟れた唇で、見るだけで吸いつきたくなるような具合だった。
そんな姿を見ては普通の男など一瞬にして虜になってしまうだろう。それもこれも、俺の精をたっぷり頂戴したからだと金花は笑いながら話していた。
(これからは、誰にも見られないようにしなければ……)
自分の行いを棚に上げて、そう思ってしまった。これでは誰に懸想されるかわかったものじゃないと心配になる。
美しい奥方を迎えると隠しておくのが大変だとは、母上が読み耽っている物語にも書かれていた。読んだときには「何をおかしなことを」と思ったが、今回その気持ちが初めて理解できた。
「どうかしましたか?」
あまりにじっと背中を見ていたからか、不意に金花が振り返った。
「いや、なんでもない。それより、思っていたよりも獣道ではないのだな」
「おそらく、町から人の道具を運ぶために烏たちに整えさせたのでしょうね」
「敦皇様の使う道具か」
「えぇ。鬼となっても人と大差ない生活を送っているでしょうから」
そうか、鬼になってもそういうところは変わらないのか。であれば、俺もそのまま鍛錬を続けられるのかもしれないということだ。
(しかし、退魔の太刀である鴉丸を使うことができるかどうかは……)
触れることさえできなくなるようなら、母上の元へ送り届けることにしよう。
そんなことを考えながら整えられた細道をひたすら登り続けた。すれ違う人の姿はなく、ざく、ざくと二人の足音だけが聞こえる。口数が減るなか歩き続け、陽がてっぺんに見え始めた頃、ようやく開けた場所へとたどり着いた。
やや小ぶりながらも母上の屋敷に劣らないほど立派な建物に、思わず「ほぉ」と感嘆の声を上げてしまった。金花の屋敷もそうだったが、こんな山奥にどうやってこれほど立派な屋敷を建てたのだろうと驚いてしまう。
門の代わりなのか、入り口らしきところには立派な藤の枝が屋根のように生い茂り、その先には整えられた道が続いている。そこを少し歩くと奇妙な面をつけた者が立っていた。黒い面の目の辺りには朱色の化粧が施され、鼻は尖っていながら先端は少し下を向いている。面が覆っているのは鼻の辺りまでで、口から下は素顔のようだった。
「あれが烏ですよ」
耳元で囁いた金花の声に、咄嗟に拳を握りそうになった。
初めて目にするが、あれが烏天狗というアヤカシなのだろう。鬼の王に仕えるくらいだから強者に違いないと用心しながら、ぐぐっと丹田に力を入れる。
この先に鬼の王がいるのだと、ようやく実感が湧いた。まさか出会い頭に痛めつけられることはないだろうが、緊張からか体に力が入るのがわかる。無意識に右手が鴉丸の柄を掴みそうにもなった。
「お久しゅうございます、キツラ」
「舞は後ほどに。鬼王は?」
「奥の座敷にて奥方と庭を愛でておいでです」
「……鬼王が、庭を……?」
わずかに眉を寄せた金花は、「本当に変わったようですねぇ」と少し戸惑うようにつぶやいた。
「では、カラギをそこへ案内してあげてください」
「金花?」
「わたしの案内はここまでです。この先は烏が案内してくれますから、安心してください」
「おまえは行かないのか?」
立ち止まった金花に思わずそんな言葉をかけていた。
「ふふっ、カラギもやはり鬼の王は恐ろしいのですか? かわいい方」
「金花!」
「かわいいカラギの手を引いてあげたいところですが、最初に言ったとおり、わたしは屋敷に案内するだけです」
そうだ、鬼の王に会いたいと言ったとき、たしかに金花は「案内はしましょう」と言っていた。なるほど、あれは鬼の王には会わないということだったのか。
「しかし、せっかくここまで来たのだから……その、兄弟なのだろう?」
「わたしも鬼王も互いを兄弟だと思ったことはないと言ったでしょう? 会いたいと願うことも懐かしいと思うこともありませんから、気にしないでください」
そう言われてしまえば、なおも共に行こうとは言い出せない。ここからは俺一人で行くしかないかと腹に力を入れたところで、面を付けた男がキツラの名を呼んだ。
「キツラ、鬼王はあなたもお呼びです」
「……鬼王が? なぜ?」
訝しむ声に寄せた眉を見ると、まさか自分まで呼ばれるとは予想していなかったのだろう。
(……まさか、金花によからぬことが起きるのでは……)
いや、それならそもそも御所で助けたりはしなかったはず。
「我らに鬼王の胸の内を推し量ることはできません。ですが、申しつけられたからにはキツラも連れて参らねばなりません」
「……否とは言えませんか」
「ご無理を。烏は鬼王の命じることを滞りなく成すもの。ささ、キツラもこちらへ」
なおも渋る金花にやや違和感を抱きながらも、烏が先導するままに屋敷へと足を踏み入れた。
建物の中はまさに公卿の住まう屋敷といわんばかりの様子で、またもや「ほぉ」と小さく声を漏らしてしまった。目に入る御簾や衝立などは御所にあってもおかしくない品ばかりで、女房たちの姿がないことを不思議に思ったくらいだ。
そのまま廊下を進み、渡殿を抜けた先に見えた庭には思わず息を呑んだ。これほど見事な庭は御所か帝の別邸かと見まがうばかりの景色に、思わずため息が漏れる。
大きな池には美しく弧を描く橋が架けられ、池の中に造られた島には整えられた木々が美しく枝を伸ばしている。池の手前には花でも咲くのか、いくつか仕切られた場所に葉の名残が見えた。その側を水鳥たちが優雅に泳ぎ、時折り山のほうから美しい鳥の鳴く声が聞こえる。おそらく池には見事な姿をした魚も泳いでいることだろう。
いまが春や秋であったなら、どれほど美しいだろうか。そんなことを想像しながら見入っていた俺の耳に、聞き覚えのある男の声が響いた。
「そんなところで呆けていないで、さっさとこちらへ来い」
驚いて周囲を見渡したが、前方には面を付けた男、後ろには金花の姿しかない。
「さっさとしろ。俺は気が長いほうではない」
再び聞こえた声に促されるように向かった先は、美しい庭に面した広い部屋だった。
すべて開けられた御簾の向こうには、御所で出会った鬼の王の姿がある。その隣には、艶やかな小袿を体にかけた小柄な男が座っていた。
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