僕が結婚を延ばす理由

朏猫(ミカヅキネコ)

文字の大きさ
上 下
9 / 9

その後2

しおりを挟む
「発情は二カ月後だと話していたけど、違ったようだね」
「わか、な、くて、」

 自分でもわからないのだと言いたいのに、唇が震えてうまく話せない。涙のせいで大好きな康孝さんの顔が段々と滲んでいく。

「落ち着いて。琴祢にすぐ帰って来いと言われて驚いただけだよ。……いや、嬉しくて興奮しているのが一番かな」

 すぐ近くから大好きな香りがする。それがいつも以上に嬉しく感じられて涙がポロッとこぼれた。そのせいで、ますます康孝さんの顔が見えなくなる。

「それに、あまりに扇情的な姿にも興奮している」
「んっ」

 両手で握ったままだったものを大きな手に握られて腰が震えた。そのまま僕の手ごとクチュクチュと擦られ、あっという間に吐精してしまう。一人ではいくらやっても吐き出せなかったのに、今度はトロトロとしたたり落ちるのが止まらない。

「珠希くんの甘い香りに酔ってしまうそうだ」
「あまい、かおり、」
「発情しているときの声はもっと腰に来るね」
「はつじょう、」
「そう、珠希くんは発情している。念願の発情だよ」
「ねんがん、」

 なぜか康孝さんの言葉がうまく理解できなかった。オウム返しで言葉を口にしても、ぼんやりしているからかやっぱり理解できない。それでも頬を撫でてくれる手が気持ちいいことはわかる。いつもとは違う甘い香りがしているのもわかった。

「次に発情したとき、うなじを噛む。そう決めたことは覚えてる?」
「うなじ、」
「そう、ここをわたしが噛むんだよ」

 首飾りの上からうなじを撫でられてゾクッとした。静電気のようなピリピリしたものが背中を降りて腰を刺激する。欲を吐き出したばかりの前がピクンと跳ね、後ろがきゅうっと窄まるのを感じた。

(お腹にほしい)

 これまで数回しかいじったことがない後ろが我慢できないくらい疼いている。そこを康孝さんのもので埋めてほしいと心の底から思った。

「……たかさ、が、ほし、」

 頬を撫でてくれる手にすり寄りながら、そう口にした。

「うな、かん、で」

 うまく動かない唇を必死に動かし、欲を口にした。恥ずかしいだとかはしたないだとか、そんな気持ちはまったく感じなかった。

「もちろん、どちらも叶えてあげよう。むしろわたしのほうからお願いしたいくらいだ」

 嬉しい。康孝さんが僕を噛んでくれる。

「これがわたしと珠希くんの初夜だね。珠希くんの深いところまで入ってうなじを噛む。もちろんスキンはしないし、すべて珠希くんの中に注ぎ込む」

 そう囁かれて背中が震えた。

「うれ、し、」

 これから康孝さんのものになる。そのことに僕は魂が震えるほどの歓喜を覚えた。

 服を脱いだ康孝さんは、僕をうつ伏せにすると性急に後ろを押し広げた。いつもは指でたくさん掻き混ぜてくれるけれど、今回ははじめから熱くて硬いものが入ってくる。
 すでにぐっしょり濡れていたそこは、いつも以上に硬くなっている康孝さんを難なく呑み込んだ。だからといって僕の中が広がっているわけではない。中を押し開く感覚は凄まじいもので、ゴリゴリと擦りながら奥へと進む感触に何度も体が跳ねた。
 まるで陸に打ち上げられた魚のように跳ねる僕を、康孝さんは優しく押さえつけた。羽織ったままだったシャツは腰だけ上げているからか、肩のあたりでぐしゃっと重なっている。脇や腕に触れる部分が濡れているのは、僕が何度も吐き出した欲が飛び散ったからかもしれない。それともシャツが濡れるほど汗をかいているからだろうか。

(熱い、体中が熱くてどうにかなってしまう)

 枕に埋めていた顔を何とか左側に向け、はふはふと必死に息をした。

(気持ちいい、気持ちいい、気持ちがよくて死んでしまう)

 過ぎる快感に涙が滲む。気持ちがいいのに怖くて、気がつけば大きな枕を必死に掴んでいた。

「珠希くん、首、外すよ」
「んっ!」

 耳元で囁かれて体が震えた。それを宥めるように肩に口づけられ、少しだけ力が抜ける。
 金属が擦れ合う音がした。あぁ、首飾りを外される、そう思うと一気に鼓動が早くなる。期待と興奮でお腹の奥が熱くなり、そのせいで中を埋めている康孝さんのものをより一層強く感じた。

「珠希くん、そう締めつけられると噛む前に出てしまうよ」
「はぅっ!」
「もちろん一度で萎えることはないけど、できれば噛むときに出したいんだ」
「あぅ!」
「ここを噛みながら、珠希くんへの想いを思う存分注ぎ込みたい」
「ぁっ、ぁっ、ぁっ!」

 腰を小刻みに揺すられて声が止まらなくなる。気がつけば首飾りは外れていて、さらけ出されたうなじに触れるだけの口づけを何度もされていた。

(気持ちいい……!)

 これまでとは比べものにならないくらいの快感だった。お腹の中もうなじも信じられないくらい気持ちがいい。気がつけば震えながら「早く噛んで」と強請るように訴えていた。

「珠希くん、わたしだけのΩになって」

 囁かれて心臓が飛び跳ねた。うなじに触れている硬い感触にこめかみまでうるさくなる。

「噛むよ」

 低い声にブルッと震え、同時に耳がキンとして興奮が最高潮に達した。

 ズクッ。

 最初に感じたのは硬いものが皮膚に食い込む感触だった。「あっ」と思った次の瞬間、強烈な痛みに目の前が弾け飛ぶ。これまで経験したことがない痛みに開いた口からは悲鳴すら漏れず、見開いた目には何も映っていなかった。

「ぃ……――っ!」

 うなじに食い込む歯に全身が強張った。このまま食い千切られる、そう思った。あまりの痛みに意識が飛びかけた次の瞬間、僕は違う意味で目を見開いた。

「ぁ……なに……」

 体の奥がビクンと痺れた気がした。強張っていた体がヒクヒクと小刻みに震える。噛まれているうなじがカッと熱くなり、それが一気に全身へと広がるのがわかった。

「ぁあ――……!」

 突然、信じられないほどの快感に襲われた。お腹の奥で弾け飛んだ快感が体のあちこちにぶつかって新たな快感に変わる。噛まれているうなじも、熱いもので押し広げられている後ろも、快感と呼ぶには強すぎる感覚に襲われ訳がわからなくなった。

「や、いや、やめ……っ! も、きもちい、の、や、だ……!」

 あまりの快感に怖くなった僕は必死に体を動かした。逃げなくては、このままでは気持ちよすぎて死んでしまう、そう思って両足を動かすけれど逃げられない。それどころかますます強くうなじを噛まれ、硬いものがお腹の奥にググッと突き刺さった。

「ひぃ!」

 目の前で星が瞬いた。チカチカして何もわからなくなる。息もできず必死に口を開いたところで、甘い香りが口から鼻に抜けた気がした。

(これ……)

 すぐに康孝さんの香りだとわかった。甘くてすっきりした大好きな香りがする。いつもよりずっと濃く甘い香りが次々と体の中に入ってくる。

「ぁ……ぁ……」

 体の中が康孝さんでいっぱいになった。僕と康孝さんが一つに重なるような感覚に、お腹の中がきゅううっと切なくなる。

「珠希、くん、」
「っ」
「珠希くん、」
「……っ」
「珠、希く、ん、」
「ぁ……!」

 押し潰されるように抱きしめられた直後、お腹の深いところで熱がほとばしるのを感じた。それが切ないところをたっぷり濡らし、同時に心も満たしてくれる。初めて粘膜に触れる康孝さんの精に体中が歓喜した。

「康孝、さん」
「珠希くん、これできみはわたしだけのΩだ」
「僕が、康孝さんの、Ω」
「そう。そしてわたしは珠希くんだけのαだよ」
「僕の、α」

 嬉しい、嬉しい。康孝さんのものになれたことが嬉しくて肌が粟立つ。お腹の中で脈打つものが愛しくて体にきゅうっと力が入った。

「……っと、これ以上締められると、止まらなく、なってしまうよ」

 息を乱した声が嬉しくて、また体に力が入る。

「ちょ……っと、待って。食い千切る、気かい」

 脈打つものが、さらにドクンと大きく震えた。そのまま何度かドクンドクンと震え、注ぎ込んだ精を塗り込めるように奥へ奥へと動く。
 しばらくそうしてから、まだ十分熱いそれがズルッと抜けるのがわかった。これで終わりなんだろうか。それが嫌で「いかないで」と囁くと「一度で萎えることはないと言っただろう?」と囁かれ、うなじがズクンと疼く。

「発情は始まったばかりだよ。これからたっぷり注いであげるし、何度でも噛んであげよう」
「ぁ、」
「気持ちがよくて怖いと言っても止めないからね」

 そう言った康孝さんにうなじを吸われ、僕の前からは精かどうかもわからないものがトロトロとしたたり落ちた。
 強烈な快感と痛みから始まった康孝さんとの発情は、それから四日間続いた。二度目にうなじを噛まれたときは、大好きな康孝さんの香りに全身包み込まれているのを感じた。その後、僕は大好きな香りの中で康孝さんを全身で受け止め続けた。
 初めて誰かと過ごす発情で、僕は快感と興奮、それに泣きたくなるような幸福感を与えてもらった。

 発情を終えて三日が経った。体を休めるために昨夜は抱きしめて眠るだけにした。それに少しだけ物足りなさを感じてしまった僕は、どこかおかしいのかもしれない。
 先に目が覚めた僕は、今日も美しい康孝さんの寝顔を見つめていた。すると、綺麗な瞼が少し震え、それからゆっくりと開いていく。何度か瞬きをし、まだ少し眠そうな目が僕のほうを向いた。

「あぁ、今日もいい香りがするね」

 そう言ってふわりと微笑んだ。

「おはようございます、康孝さん」
「おはよう。体はどうだい?」
「大丈夫です。……あの、そんなにひ弱そうに見えますか?」
「うん?」

 少し眠そうな顔で首を傾げる康孝さんに「毎日そう聞かれるから」と小声で答えると、一瞬きょとんとした眼差しになる。「そういう表情も素敵だな」とうっとりする僕に「あぁ、違うよ」と康孝さんが微笑んだ。

「いや、それも少し気にはなってるかな。珠希くんは食が細いせいか随分華奢だろう? それなのに、わたしの思うままに抱いてしまって大丈夫か心配になるんだ」
「そ……うですか」

 思ってもみなかった返事に顔が熱くなる。同時に「もっと思ったままにしてくれていいのに」と思う自分が恥ずかしくなった。

「ここに来てからは食べる量も少しずつ増えてきてるけど、何て言ったらいいのかな。片手で両手首を掴めるなんて細すぎるだろう? いや、それはそれで興奮はするんだけど、あぁ、そうじゃない。そういうことじゃなくて」

 美しい顔が天井を見る。少し言いよどむように口を閉じ、チラッと僕を見た。

「いつもね、腰を掴んだときにドキッとするんだ。あまり乱暴に扱っては壊してしまうんじゃないかと思ってね」
「こ、壊れたりはしないと、思いますけど……」
「それにわたしのは大きいだろう? そういった意味でも傷つけてしまわないか心配になる」

 大きいという言葉に、何度も奥を貫かれたことを思い出して体がカッとなった。発情は収まったはずなのに、後ろがズクンと疼いて濡れてしまいそうになる。

「ぼ、僕はΩですから、大きくても壊れたりはしないと思います」

 興奮しそうになっているのをごまかすため、慌ててそんなことを口にした。すぐにはしたないことだと気づき、ますます顔が熱くなる。「あの、いまのは、」と焦っていると、頬を大きな手に包み込まれて顔が真っ赤になるのがわかった。

「珠希くんは恥ずかしがり屋だと思っていたけど、そうでもないね」
「や、康孝さんこそ、」
「わたしは昔からこんな感じだよ。何もできなかったのは暴走してきみに嫌われたくなかったからだ。そういう意味では奥手じゃなく臆病者のほうが正しいかな」

 そう言いながら指先で目元を優しく撫でられドキッとした。それだけでうなじがゾクッと痺れる。

「……僕も、恥ずかしがり屋じゃないです。その……気にせずに、康孝さんがしたいようにしてくれて大丈夫です」

 撫でる手に指を絡ませる。そうしてキュッと握り締め頬に押しつけた。

「まいったな」
「康孝さん?」
「毎日一緒にいるだけで誘惑されているのに、そんなふうに言われたら本当に箍が外れてしまう」
「誘惑なんて、僕には……」

 そんな魅力はない。思っていても口にしなかったのは、僕を想ってくれている康孝さんを否定するようで嫌だったからだ。

「珠希くんは魅力的だよ。こうして花開いたきみを見たら誰もが夢中になるだろうね」
「そんなこと、」
「これまで花開かなかったのは好きな香りに出会っていなかったからだ。でもいまはそうじゃない……と思っているのはわたしの勘違いかな」
「勘違いなんて、僕は康孝さんが大好きです。康孝さんの香りも大好きです」

 慌てて答える僕に康孝さんがニコッと微笑んだ。

「わたしたちが出会ったのは運命だったんだろう。香りに気づく前から気になっていたのがその証拠だ。わたしがαではなく珠希くんがΩでなくても、わたしはきみを求めてやまなかったと断言できる」

 体を起こした康孝さんが僕に覆い被さる。そうして「わたしだけの珠希くん」と囁きながら唇に口づけてくれた。

(あぁ、この人に出会えてよかった)

 大好きな香りを感じながら、僕は万感の想いを込めて康孝さんを抱きしめた。
しおりを挟む
感想 3

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(3件)

あすか
2024.08.28 あすか

こんなに胸キュンするオメガバース作品を読んだのは初めてです!好き!

2024.08.28 朏猫(ミカヅキネコ)

感想ありがとうございます。
胸キュンしていただけて嬉しいです……! 感謝とLOVEをお送りします……!!

解除
遠野
2024.08.26 遠野

よかったね珠希くん♡
今後、康孝さんはあちこちでさりげなーく伴侶自慢をするのでしょうか
それとも誰にも見せたくなくて囲い込みっぱなし?(それもまた良き♪)

大好きな「身代わりβ」と空気感が似ていて、楽しませて頂きました
珠希くんが徐々に自信をつけて、康孝さんに拗ねたり甘えたりする姿も見てみたいです

2024.08.27 朏猫(ミカヅキネコ)

感想ありがとうございます。
康孝さん、パーティに連れて行っては堂々と自慢すると思います(珠希は気づかない気がしますが)。殿下にも「どうだ、可愛い伴侶だろう」と自慢して珠希が右往左往するのが目に見えます。珠希くん、甘えるのも天然でやりそうな……そしてノックアウトされる康孝さん(額に手を当てて天を仰ぎ見る康孝さん)。
いつも鬼のような執着攻めを書くことが多い反動か、たまにこういうほわっとした(珠希はほわっとした人生じゃありませんでしたが)話を書きたくなります。「身代わりβ」共々気に入っていただけてありがとうございます!

解除
Madame gray-01
2024.08.22 Madame gray-01

おぉ…やっとですか…💕

じれじれモダモダ大好きです❤️

2024.08.23 朏猫(ミカヅキネコ)

感想ありがとうございます。
ようやくです! たまきくん、がんばれ(いろんな意味で)!

解除

あなたにおすすめの小説

もう遅いなんて言わせない

木葉茶々
BL
受けのことを蔑ろにしすぎて受けに出ていかれてから存在の大きさに気づき攻めが奮闘する話

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして

みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。 きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。 私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。 だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。 なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて? 全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです! ※「小説家になろう」様にも掲載しています。

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた

菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…? ※他サイトでも掲載中しております。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない

天田れおぽん
BL
劣性アルファであるオズワルドは、劣性オメガの幼馴染リアンを伴侶に娶りたいと考えていた。 ある日、仕えている王太子から名前も知らないオメガのうなじを噛んだと告白される。 運命の番と王太子の言う相手が落としていったという髪飾りに、オズワルドは見覚えがあった―――― ※他サイトにも掲載中 ★⌒*+*⌒★ ☆宣伝☆ ★⌒*+*⌒★  「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」  が、レジーナブックスさまより発売中です。  どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。 国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。 溺愛する女性がいるとの噂も! それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。 それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから! そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー 最後まで書きあがっていますので、随時更新します。 表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。