19 / 39
俺、呪われてんだよね~俺、同じマンションに住んでる同期の奥さんに呪われてんだよね
しおりを挟む
「俺、同じマンションに住んでる同期の奥さんに呪われてるんだよね」
突然の告白に、俺は口元に運んでいたビール缶をぴたりと止めた。
「は?」
「だから、呪われてんの」
「……シン兄、マジで言ってんの?」
訝しみながらもそう尋ねると、本人は何でもないことのように「うん」と頷いてビール缶を傾けている。
「いやいや、呪いって何の話だよ。意味わかんないんだけど」
「ここ、社宅だって話しただろ? 一つ下の階に同期が住んでんだけどさ、その同期の奥さんに呪われてるって話」
「……まったく理解できないんだけど」
「そう?」と言いながら、またビールをあおったのは従兄のシン兄だ。社会人六年目で、ここは勤め先の小さなデザイン事務所が丸ごと借り上げているマンションらしい。「仕事時間がマチマチで家が遠方だと従業員も大変だから」という社長の意向だと聞いたけど、十部屋くらいの小さなマンションでも社宅を用意してくれるなんていい会社だと思う。
(たしかファミリーが二組住んでるって言ってたっけ)
そのうちの一組がその同期とかいう夫婦に違いない。
(その同期の奥さんに呪われてる……?)
いくら反芻しても意味がわからなかった。そもそも呪われているって何なんだ。
「呪いなんて漫画や映画の中の話だろ? もしかしてマジで言ってる? んなことありえねぇって」
「そうかなぁ。現代だって呪いとか言霊とかあると思うんだけどな」
「はぁ?」
「じゃなきゃ、SNSやら何やらで書かれた文章見て命断つ人なんていないだろ?」
「いや、それはちょっと違う気が……」
「ペンは剣より強しの現代版だよ」
わかるようなわからないような、微妙な気持ちになりながら缶ビールに口をつける。
「っていうか、そもそも何で呪われてるって思うんだよ。何かその……心霊現象でもあったってこと?」
「いいや、全然」
そう言いながらビールを飲む姿に「はぁ?」と気が抜けた。もしかして俺を怖がらせようとしてそんなことを言ったのだろうか。そう思ったらイラッとしてきた。
「じゃあさ、シン兄がその同期に何かしたとか?」
つっけんどんにそう尋ねると「いいや?」と首を横に振る。
「俺とそいつ、超仲良し。いまでもしょっちゅう部屋に遊びに来るし、嫁と喧嘩したって言っては泊まりに来る」
「そんだけ仲良しなのに、なんで奥さんに呪われるんだよ」
「俺のほうがでかい仕事してるから?」
そういえば、シン兄は人気映画のポスターや有名な展示会のポスターなんかを手掛けているらしい。そういうのがデザイナーのステータスになるのかもしれないけど……いやいや、そんなことくらいでいちいち呪ったりはしないだろう。
(そりゃあ妬むことはあるかもしんないけど、でも本人同士が仲良しなら奥さんが妬むなんてこと普通はなくねぇ?)
腑に落ちない顔をしている俺をじっと見たシン兄が、突然「犬神って知ってるか?」と口にした。
「いぬがみ? あー、もしかして犬神家のナンチャラとかいう、あの犬神?」
「そっちじゃなくて妖怪の犬神のほうな。ま、字は一緒だけど」
「妖怪?」
またおかしな言葉が出てきたことに、俺は思いきり眉を寄せた。
「誰かに妬まれたり恨まれたりすると犬神に取り憑かれるって話なんだけど」
「ふぅん」
「犬神の好物は人間の嫉妬で、嫉妬すればするほど嫉妬を糧に強くなるんだ。昔は犬の首を地面に埋めて踏みつけて作ってたらしいんだけどさ」
「……ふぅん」
段々と不気味な話になってきた。ビールくらいじゃ俺もシン兄も酔ったりしないのに、もしかしてシン兄は酔っ払っているんだろうか?
「いまでもそういう呪いはあるっていう話」
そう言ってシン兄がグイッとビール缶をあおった。それから缶を何度か揺らして「もう一本いくか」と冷蔵庫から新しいビールを二本取り出して持ってくる。
「ほら、おまえも飲むだろ?」
「うん、ありがと」
「あ、呪われてるのは俺であってこの部屋じゃないからな? 安心しろ」
ますます変な空気になってきた。
(今夜は久しぶりに飲もうかと思ってシン兄の部屋に来たのに、何てこと話し始めるんだよ)
正直な話、俺はホラー系が苦手だ。子ども向けの妖怪なんかは平気でも、呪いとかそういうのは得意じゃない。とくに日本のホラーは不気味で見るのも聞くのも嫌なくらいだ。心の中で「何なんだよ」と文句を言いながらポテチを一枚口に放り込む。
「おまえさ、じいさんち覚えてるか?」
「へ? あぁうん、覚えてるけど」
今度は何の話だろう。訊かれて思い浮かんだのは山に囲まれた小さな農村の光景だった。
じいさんはそこで農業をしていて、小さい頃はよく遊びに行った。そこでシン兄に出会い、その後もつき合いが続いた結果、こうして部屋を訪ねては一緒に飲むくらい仲良くしている。
「あそこに犬神伝説が残ってるの、知ってるか?」
「犬神伝説?」
「ずっと昔、犬神に好かれた娘がいて、いまでもその一族は犬憑きって言われてるんだってさ」
「へぇ」
戦国時代よりずっと前から続く農村って話だから、そういう噂の一つや二つあってもおかしくない。そんなことを思いながらもう一枚ポテチを摘む。
「若くして亡くなったばあさん、その一族の出身だったらしいよ」
「……へ?」
摘んだ手が止まった。シン兄を見ると、向こうも俺を見ている。
「犬憑きが誰かを妬むと、その相手に犬神が取り憑くことがあるんだってさ。しかも死ぬまで相手に取り憑くらしい。だから犬憑きの人に恨まれたら最後だって、茶畑のばあさんが話してた」
「……へぇ」
ポテチを口に入れてぱりぱりと噛み砕く。でも、シン兄の話はうまく噛み砕けない。
微妙に会話が止まったところでシン兄のスマホがピロンと鳴った。画面を見たシン兄がふわりと笑顔になる。初めて見る雰囲気の笑顔に「もしかして恋人からかな」なんてことを思った。
「もし予定が入ったんなら、俺帰るけど」
珍しく土曜の明日は休みだって聞いたから部屋に来た。でも、よく考えたら休み前なんだから予定があってもおかしくない。
「予定なんてないけど、どうした?」
「いや、彼女からのメッセージかと思って」
「あぁ、違う違う、いま話してた同期から。奥さんが体調崩して今日から実家帰るってんで車で送って来るんだってさ。でもって明日土産持って行くから飲まないかって。今朝ちょっと言い争いになったの気にしてんだろ。言った言わないなんてガキみたいな内容だったんだけどさ。酒が入るってことは明日は泊まりだな。そういうことだから、今夜はゆっくりしていって大丈夫」
「いや、終電までには帰るし」
「気にすんな。今朝のことで俺もちょっとカリカリしてたんだ。変なこと言って悪かったな。明日の朝、近所のファミレスでモーニング奢るから」
「……うん」
何だろう。なぜか小さな違和感を感じた。
相変わらず見たことないくらい優しい笑顔で画面を見るシン兄に、チラチラと視線を送りながらポテチを摘む。そうして口に放り込んだところでシン兄の口が「ふっ」と笑ったことに気がついた。
その瞬間、なぜか背中がぞわっとした。ただ笑っただけなのに口元のほくろが妙に色っぽく感じる。返事を書いているんであろう指先が弾んでいるようにも見えた。
(……シン兄は、何で犬神なんて妖怪の話をしたんだろう)
同期の奥さんに呪われているって話をしていたのに、いつの間にか妖怪の話になっていた。そして、俺が生まれる前に死んだばあさんが犬憑きと呼ばれる一族だった、なんて話になった。
(犬神ってのは嫉妬が好物で、嫉妬された相手はその犬神に取り憑かれて呪い殺される、なんてさ)
つまり犬神は相手を呪う妖怪だってことだ。
(でもってばあさんはその犬神に好かれてた一族で……っていうか、何でそんな話したんだ? そもそも奥さんに呪われているっていうのは何だったんだ?)
同期の奥さんに呪われているシン兄は、でもその同期とは仲が良くて。
今朝は喧嘩したっぽいけど明日は泊まりに来るくらい仲良しで。
奥さんに呪われているなんて言っていたのが嘘みたいに笑顔で返信していて。
「なぁ、その奥さん、病気なんだよな?」
「そう聞いてるけど」
「持病とか?」
「うん? いや、何か変なものが見えるとか言い出したらしくてさ。ストレスじゃないかって話らしいよ?」
(変なものが見えるって……)
口に放り込んだポテチがパリッと音を立てる。その音に何か気づきそうになった俺は、慌てて冷たい缶を開けてポテチを流し込むようにビールをあおった。
突然の告白に、俺は口元に運んでいたビール缶をぴたりと止めた。
「は?」
「だから、呪われてんの」
「……シン兄、マジで言ってんの?」
訝しみながらもそう尋ねると、本人は何でもないことのように「うん」と頷いてビール缶を傾けている。
「いやいや、呪いって何の話だよ。意味わかんないんだけど」
「ここ、社宅だって話しただろ? 一つ下の階に同期が住んでんだけどさ、その同期の奥さんに呪われてるって話」
「……まったく理解できないんだけど」
「そう?」と言いながら、またビールをあおったのは従兄のシン兄だ。社会人六年目で、ここは勤め先の小さなデザイン事務所が丸ごと借り上げているマンションらしい。「仕事時間がマチマチで家が遠方だと従業員も大変だから」という社長の意向だと聞いたけど、十部屋くらいの小さなマンションでも社宅を用意してくれるなんていい会社だと思う。
(たしかファミリーが二組住んでるって言ってたっけ)
そのうちの一組がその同期とかいう夫婦に違いない。
(その同期の奥さんに呪われてる……?)
いくら反芻しても意味がわからなかった。そもそも呪われているって何なんだ。
「呪いなんて漫画や映画の中の話だろ? もしかしてマジで言ってる? んなことありえねぇって」
「そうかなぁ。現代だって呪いとか言霊とかあると思うんだけどな」
「はぁ?」
「じゃなきゃ、SNSやら何やらで書かれた文章見て命断つ人なんていないだろ?」
「いや、それはちょっと違う気が……」
「ペンは剣より強しの現代版だよ」
わかるようなわからないような、微妙な気持ちになりながら缶ビールに口をつける。
「っていうか、そもそも何で呪われてるって思うんだよ。何かその……心霊現象でもあったってこと?」
「いいや、全然」
そう言いながらビールを飲む姿に「はぁ?」と気が抜けた。もしかして俺を怖がらせようとしてそんなことを言ったのだろうか。そう思ったらイラッとしてきた。
「じゃあさ、シン兄がその同期に何かしたとか?」
つっけんどんにそう尋ねると「いいや?」と首を横に振る。
「俺とそいつ、超仲良し。いまでもしょっちゅう部屋に遊びに来るし、嫁と喧嘩したって言っては泊まりに来る」
「そんだけ仲良しなのに、なんで奥さんに呪われるんだよ」
「俺のほうがでかい仕事してるから?」
そういえば、シン兄は人気映画のポスターや有名な展示会のポスターなんかを手掛けているらしい。そういうのがデザイナーのステータスになるのかもしれないけど……いやいや、そんなことくらいでいちいち呪ったりはしないだろう。
(そりゃあ妬むことはあるかもしんないけど、でも本人同士が仲良しなら奥さんが妬むなんてこと普通はなくねぇ?)
腑に落ちない顔をしている俺をじっと見たシン兄が、突然「犬神って知ってるか?」と口にした。
「いぬがみ? あー、もしかして犬神家のナンチャラとかいう、あの犬神?」
「そっちじゃなくて妖怪の犬神のほうな。ま、字は一緒だけど」
「妖怪?」
またおかしな言葉が出てきたことに、俺は思いきり眉を寄せた。
「誰かに妬まれたり恨まれたりすると犬神に取り憑かれるって話なんだけど」
「ふぅん」
「犬神の好物は人間の嫉妬で、嫉妬すればするほど嫉妬を糧に強くなるんだ。昔は犬の首を地面に埋めて踏みつけて作ってたらしいんだけどさ」
「……ふぅん」
段々と不気味な話になってきた。ビールくらいじゃ俺もシン兄も酔ったりしないのに、もしかしてシン兄は酔っ払っているんだろうか?
「いまでもそういう呪いはあるっていう話」
そう言ってシン兄がグイッとビール缶をあおった。それから缶を何度か揺らして「もう一本いくか」と冷蔵庫から新しいビールを二本取り出して持ってくる。
「ほら、おまえも飲むだろ?」
「うん、ありがと」
「あ、呪われてるのは俺であってこの部屋じゃないからな? 安心しろ」
ますます変な空気になってきた。
(今夜は久しぶりに飲もうかと思ってシン兄の部屋に来たのに、何てこと話し始めるんだよ)
正直な話、俺はホラー系が苦手だ。子ども向けの妖怪なんかは平気でも、呪いとかそういうのは得意じゃない。とくに日本のホラーは不気味で見るのも聞くのも嫌なくらいだ。心の中で「何なんだよ」と文句を言いながらポテチを一枚口に放り込む。
「おまえさ、じいさんち覚えてるか?」
「へ? あぁうん、覚えてるけど」
今度は何の話だろう。訊かれて思い浮かんだのは山に囲まれた小さな農村の光景だった。
じいさんはそこで農業をしていて、小さい頃はよく遊びに行った。そこでシン兄に出会い、その後もつき合いが続いた結果、こうして部屋を訪ねては一緒に飲むくらい仲良くしている。
「あそこに犬神伝説が残ってるの、知ってるか?」
「犬神伝説?」
「ずっと昔、犬神に好かれた娘がいて、いまでもその一族は犬憑きって言われてるんだってさ」
「へぇ」
戦国時代よりずっと前から続く農村って話だから、そういう噂の一つや二つあってもおかしくない。そんなことを思いながらもう一枚ポテチを摘む。
「若くして亡くなったばあさん、その一族の出身だったらしいよ」
「……へ?」
摘んだ手が止まった。シン兄を見ると、向こうも俺を見ている。
「犬憑きが誰かを妬むと、その相手に犬神が取り憑くことがあるんだってさ。しかも死ぬまで相手に取り憑くらしい。だから犬憑きの人に恨まれたら最後だって、茶畑のばあさんが話してた」
「……へぇ」
ポテチを口に入れてぱりぱりと噛み砕く。でも、シン兄の話はうまく噛み砕けない。
微妙に会話が止まったところでシン兄のスマホがピロンと鳴った。画面を見たシン兄がふわりと笑顔になる。初めて見る雰囲気の笑顔に「もしかして恋人からかな」なんてことを思った。
「もし予定が入ったんなら、俺帰るけど」
珍しく土曜の明日は休みだって聞いたから部屋に来た。でも、よく考えたら休み前なんだから予定があってもおかしくない。
「予定なんてないけど、どうした?」
「いや、彼女からのメッセージかと思って」
「あぁ、違う違う、いま話してた同期から。奥さんが体調崩して今日から実家帰るってんで車で送って来るんだってさ。でもって明日土産持って行くから飲まないかって。今朝ちょっと言い争いになったの気にしてんだろ。言った言わないなんてガキみたいな内容だったんだけどさ。酒が入るってことは明日は泊まりだな。そういうことだから、今夜はゆっくりしていって大丈夫」
「いや、終電までには帰るし」
「気にすんな。今朝のことで俺もちょっとカリカリしてたんだ。変なこと言って悪かったな。明日の朝、近所のファミレスでモーニング奢るから」
「……うん」
何だろう。なぜか小さな違和感を感じた。
相変わらず見たことないくらい優しい笑顔で画面を見るシン兄に、チラチラと視線を送りながらポテチを摘む。そうして口に放り込んだところでシン兄の口が「ふっ」と笑ったことに気がついた。
その瞬間、なぜか背中がぞわっとした。ただ笑っただけなのに口元のほくろが妙に色っぽく感じる。返事を書いているんであろう指先が弾んでいるようにも見えた。
(……シン兄は、何で犬神なんて妖怪の話をしたんだろう)
同期の奥さんに呪われているって話をしていたのに、いつの間にか妖怪の話になっていた。そして、俺が生まれる前に死んだばあさんが犬憑きと呼ばれる一族だった、なんて話になった。
(犬神ってのは嫉妬が好物で、嫉妬された相手はその犬神に取り憑かれて呪い殺される、なんてさ)
つまり犬神は相手を呪う妖怪だってことだ。
(でもってばあさんはその犬神に好かれてた一族で……っていうか、何でそんな話したんだ? そもそも奥さんに呪われているっていうのは何だったんだ?)
同期の奥さんに呪われているシン兄は、でもその同期とは仲が良くて。
今朝は喧嘩したっぽいけど明日は泊まりに来るくらい仲良しで。
奥さんに呪われているなんて言っていたのが嘘みたいに笑顔で返信していて。
「なぁ、その奥さん、病気なんだよな?」
「そう聞いてるけど」
「持病とか?」
「うん? いや、何か変なものが見えるとか言い出したらしくてさ。ストレスじゃないかって話らしいよ?」
(変なものが見えるって……)
口に放り込んだポテチがパリッと音を立てる。その音に何か気づきそうになった俺は、慌てて冷たい缶を開けてポテチを流し込むようにビールをあおった。
12
あなたにおすすめの小説
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 ★1000 Thank_You!!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる