22 / 35
22 蜜の日々
しおりを挟む
バシレウスと正式な番になったリトスは、その後もクシフォスの屋敷に住み続けていた。そうしてほしいとバシレウスが頼んだからだ。
バシレウスがいま住んでいるのは隣街にある狼族の長の屋敷で、多くの狼族が出入りしていた。他にも医者の梟族や、商い相手の狐族に蛇族といった種族たちも頻繁にやって来る。「そんな危ない場所に花嫁を連れて行けるか」というのがバシレウスの意見だった。
「新しい屋敷が見つかるまでクシフォスのところにいてほしい」
真剣な顔でそう言ったバシレウスは、毎日のようにこの街で屋敷を探している。長からは自分が住む街で探すように言われたそうだが、頑なに断ったのだという。
それを聞いたクシフォスは「我が弟もようやくの独り立ちしたな」と笑った。そうして「言ったとおり、リトスにぞっこんだろう?」と口にした。リトスは嬉しさに頬を染めながらも正直戸惑っていた。
(大事に思ってくれてるのはわかったけど……)
だからといって一日と開けずに部屋にやって来るのはどうなのだろうか。それでは役目に差し障りがあるのではと心配になってくる。
そんなリトスをよそに、バシレウスは「気にしなくていい」と言ってクシフォスの屋敷に通い続けていた。そうして今日も昼前にやって来て一緒に昼食を取り、食後のお茶を飲もうとしているところだ。
(……いつまでこうしていられるだろう)
お茶を用意しながら、リトスはふとそんなことを考えた。
(こんなに会いたがってくれるのは、一緒に住んでいないからかもしれない)
新しい屋敷が見つかり一緒に住み始めれば、綺麗でもなんでもない自分は飽きられてしまうんじゃないだろうか。
(それに、子どもができなかったら新しい花嫁を迎えることになるだろうし)
いや、その前に飽きて次の花嫁を求めるかもしれない。浮かんだ考えに背中がゾクッとした。
バシレウスを疑うわけではないが、これまで誰にも求められたことがないリトスは不安で仕方がなかった。こんなにも幸せを感じられる時間を過ごしたことがなく、いつまで続くのか予想もできない。いつ飽きられて捨てられるのだろうかと、つい考えてしまう。
「リトス様、どうかされましたか?」
「え……? あ、いえ、何でもないです」
(しまった、ロンヒ様にまで心配をかけてしまう)
お茶の用意をしていた手が止まってしまっていた。心配をかけてはいけないと茶葉の入った瓶を掴んだところで「今日はこちらのほうがよいかと」とロンヒが別の茶葉の瓶を差し出す。
「ありがとうございます。これはハーブティーですか?」
「香りをつけた紅茶ですね。今日の焼き菓子は果実のジャムを使っているので、甘くない香りのお茶のほうがよいかと。こちらは酸味をやや強く感じますが口の中がさっぱりとします。酸味が気になる場合は……こちらの茶葉を小さじ一杯入れるとよいあんばいになるかと」
「へぇ、そうなんですね」
ロンヒの説明にリトスが頷く。
二つの瓶を見比べながら、頭の中で「酸味、和らげるにはこっちを小さじ一杯」とくり返す。クシフォスのお茶を用意するリトスにとってロンヒの説明はありがたいもので、最近は茶葉の説明を求めることも多くなっていた。
「お湯が沸いたようです。熱いので気をつけて」
「はい」
入れる量を教わりながら慎重にポットに湯を注ぐ。茶葉が踊り出すのを確認してから蓋をしたリトスは、手慣れた様子で砂時計をくるりとひっくり返した。
「仲がいいんだな」
ぽつりとつぶやかれた声に「え?」と振り返った。焼き菓子を並べたテーブルの前に座るバシレウスが、金色の目をやや細めながらじっとリトスを見ている。いや、よく見れば視線の先は隣に立つロンヒだ。
「嫉妬ですか?」
「おい」
「え?」
予想外の言葉にリトスは驚きながらロンヒを見た。いつもと変わらない表情に戸惑いながら次にバシレウスを見る。
(え?)
ぱちりと視線が合った途端に金色の目を逸らされてしまった。そんな主の様子にロンヒが「はぁ」と小さくため息をついた。
「我が主の嫉妬はまるで子どものようですね。わたしは主に美味しいお茶を飲んでほしいとおっしゃるリトス様のお手伝いをしているだけです。最近では、主の好みに合わせて茶葉を混ぜるお手伝いもしていますが」
「え?」
「ロ、ロンヒ様」
今度はリトスが慌てる番だった。紺碧の目をうろうろとさまよわせ、それからそっとバシレウスを見て俯く。そんなリトスの様子に、バシレウスのムッとした表情があからさまに笑顔へと変わる。
初々しすぎる二人の様子に、ロンヒは再び「はぁ」とため息をついた。
「つがったばかりの甘い空気に当てられてしまったようです。わたしは少し席を外しますので、お二人で仲良くお過ごしください」
ポットに丁寧にカバーをかけたロンヒが部屋を出て行った。残されたリトスは垂れ耳の先端を訳もなく撫で、バシレウスはそんなリトスを優しく見つめる。
「リトス」
「は、はい」
声が少し裏返ってしまった。時間を縫って会いに来てくれるバシレウスのために何かしたいと思ったのは本当だが、それを本人に知られるのは少し恥ずかしい。もじもじと垂れ耳の先端を撫でていると「おいで」と声をかけられた。
「……はい」
俯き加減で近づくと腕を取られた。「あっ」と思ったときには優しく抱き寄せられ、ソファに座るバシレウスの膝に乗り上げてしまう。慌てて立ち上がろうとしたが「いいから」と腰を抱かれておとなしくするしかなかった。
「リトスは俺にはもったいないくらいの花嫁だ」
「そんなことは……」
「可愛くて綺麗で、発情していなくてもいい匂いがする」
「あの、」
「早く屋敷を見つけないとな」
「……はい」
金色の目に見つめられるだけでトクトクと鼓動が早くなる。視線を逸らせずじっと見つめていると頬を撫でられた。そのままうなじを撫でられ優しく引き寄せられる。
唇に優しい熱が触れた。慈しむようなキスにリトスの体がほわりと温かくなる。
(キスって、こんなに気持ちがよかったんだ)
あれだけ嫌だったキスなのに、すっかり好きになってしまった。こうして触れるだけのキスも、唇を噛まれるキスも、舌で口の中をまさぐられるキスも気持ちよくて仕方がない。
それなのに、リトスの胸にモヤモヤとしたものがうっすらと広がっていく。
(同じ屋敷に住み始めても、バシレウス様とこうして過ごせるだろうか)
どうしても不安を拭えないリトスは、縋るようにバシレウスの肩に指を這わせていた。
バシレウスがいま住んでいるのは隣街にある狼族の長の屋敷で、多くの狼族が出入りしていた。他にも医者の梟族や、商い相手の狐族に蛇族といった種族たちも頻繁にやって来る。「そんな危ない場所に花嫁を連れて行けるか」というのがバシレウスの意見だった。
「新しい屋敷が見つかるまでクシフォスのところにいてほしい」
真剣な顔でそう言ったバシレウスは、毎日のようにこの街で屋敷を探している。長からは自分が住む街で探すように言われたそうだが、頑なに断ったのだという。
それを聞いたクシフォスは「我が弟もようやくの独り立ちしたな」と笑った。そうして「言ったとおり、リトスにぞっこんだろう?」と口にした。リトスは嬉しさに頬を染めながらも正直戸惑っていた。
(大事に思ってくれてるのはわかったけど……)
だからといって一日と開けずに部屋にやって来るのはどうなのだろうか。それでは役目に差し障りがあるのではと心配になってくる。
そんなリトスをよそに、バシレウスは「気にしなくていい」と言ってクシフォスの屋敷に通い続けていた。そうして今日も昼前にやって来て一緒に昼食を取り、食後のお茶を飲もうとしているところだ。
(……いつまでこうしていられるだろう)
お茶を用意しながら、リトスはふとそんなことを考えた。
(こんなに会いたがってくれるのは、一緒に住んでいないからかもしれない)
新しい屋敷が見つかり一緒に住み始めれば、綺麗でもなんでもない自分は飽きられてしまうんじゃないだろうか。
(それに、子どもができなかったら新しい花嫁を迎えることになるだろうし)
いや、その前に飽きて次の花嫁を求めるかもしれない。浮かんだ考えに背中がゾクッとした。
バシレウスを疑うわけではないが、これまで誰にも求められたことがないリトスは不安で仕方がなかった。こんなにも幸せを感じられる時間を過ごしたことがなく、いつまで続くのか予想もできない。いつ飽きられて捨てられるのだろうかと、つい考えてしまう。
「リトス様、どうかされましたか?」
「え……? あ、いえ、何でもないです」
(しまった、ロンヒ様にまで心配をかけてしまう)
お茶の用意をしていた手が止まってしまっていた。心配をかけてはいけないと茶葉の入った瓶を掴んだところで「今日はこちらのほうがよいかと」とロンヒが別の茶葉の瓶を差し出す。
「ありがとうございます。これはハーブティーですか?」
「香りをつけた紅茶ですね。今日の焼き菓子は果実のジャムを使っているので、甘くない香りのお茶のほうがよいかと。こちらは酸味をやや強く感じますが口の中がさっぱりとします。酸味が気になる場合は……こちらの茶葉を小さじ一杯入れるとよいあんばいになるかと」
「へぇ、そうなんですね」
ロンヒの説明にリトスが頷く。
二つの瓶を見比べながら、頭の中で「酸味、和らげるにはこっちを小さじ一杯」とくり返す。クシフォスのお茶を用意するリトスにとってロンヒの説明はありがたいもので、最近は茶葉の説明を求めることも多くなっていた。
「お湯が沸いたようです。熱いので気をつけて」
「はい」
入れる量を教わりながら慎重にポットに湯を注ぐ。茶葉が踊り出すのを確認してから蓋をしたリトスは、手慣れた様子で砂時計をくるりとひっくり返した。
「仲がいいんだな」
ぽつりとつぶやかれた声に「え?」と振り返った。焼き菓子を並べたテーブルの前に座るバシレウスが、金色の目をやや細めながらじっとリトスを見ている。いや、よく見れば視線の先は隣に立つロンヒだ。
「嫉妬ですか?」
「おい」
「え?」
予想外の言葉にリトスは驚きながらロンヒを見た。いつもと変わらない表情に戸惑いながら次にバシレウスを見る。
(え?)
ぱちりと視線が合った途端に金色の目を逸らされてしまった。そんな主の様子にロンヒが「はぁ」と小さくため息をついた。
「我が主の嫉妬はまるで子どものようですね。わたしは主に美味しいお茶を飲んでほしいとおっしゃるリトス様のお手伝いをしているだけです。最近では、主の好みに合わせて茶葉を混ぜるお手伝いもしていますが」
「え?」
「ロ、ロンヒ様」
今度はリトスが慌てる番だった。紺碧の目をうろうろとさまよわせ、それからそっとバシレウスを見て俯く。そんなリトスの様子に、バシレウスのムッとした表情があからさまに笑顔へと変わる。
初々しすぎる二人の様子に、ロンヒは再び「はぁ」とため息をついた。
「つがったばかりの甘い空気に当てられてしまったようです。わたしは少し席を外しますので、お二人で仲良くお過ごしください」
ポットに丁寧にカバーをかけたロンヒが部屋を出て行った。残されたリトスは垂れ耳の先端を訳もなく撫で、バシレウスはそんなリトスを優しく見つめる。
「リトス」
「は、はい」
声が少し裏返ってしまった。時間を縫って会いに来てくれるバシレウスのために何かしたいと思ったのは本当だが、それを本人に知られるのは少し恥ずかしい。もじもじと垂れ耳の先端を撫でていると「おいで」と声をかけられた。
「……はい」
俯き加減で近づくと腕を取られた。「あっ」と思ったときには優しく抱き寄せられ、ソファに座るバシレウスの膝に乗り上げてしまう。慌てて立ち上がろうとしたが「いいから」と腰を抱かれておとなしくするしかなかった。
「リトスは俺にはもったいないくらいの花嫁だ」
「そんなことは……」
「可愛くて綺麗で、発情していなくてもいい匂いがする」
「あの、」
「早く屋敷を見つけないとな」
「……はい」
金色の目に見つめられるだけでトクトクと鼓動が早くなる。視線を逸らせずじっと見つめていると頬を撫でられた。そのままうなじを撫でられ優しく引き寄せられる。
唇に優しい熱が触れた。慈しむようなキスにリトスの体がほわりと温かくなる。
(キスって、こんなに気持ちがよかったんだ)
あれだけ嫌だったキスなのに、すっかり好きになってしまった。こうして触れるだけのキスも、唇を噛まれるキスも、舌で口の中をまさぐられるキスも気持ちよくて仕方がない。
それなのに、リトスの胸にモヤモヤとしたものがうっすらと広がっていく。
(同じ屋敷に住み始めても、バシレウス様とこうして過ごせるだろうか)
どうしても不安を拭えないリトスは、縋るようにバシレウスの肩に指を這わせていた。
40
お気に入りに追加
810
あなたにおすすめの小説
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【完結】雨降らしは、腕の中。
N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年
Special thanks
illustration by meadow(@into_ml79)
※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる