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12 新生活
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リトスの一日は、以前より少しだけ早く起きて爆発したような淡い茶毛の髪を何とかするところから始まる。ここまでは以前と同じだが、垂れ耳を隠すための布を巻くことはなかった。「隠す必要はないよ」とクシフォスが言ったからで、理由はクシフォスとアスピダ以外の誰とも顔を合わせることがないからだ。
身支度を整えたら、次に目覚めのお茶の準備をする。ポットに注いだ熱々のお湯の中で茶葉が揺れるのを確認してからクシフォスを起こすのが最初の仕事だ。そして、これがもっとも困難な仕事でもあった。
(まさか、こんなに朝が弱い人だったなんて)
初対面のときはたまたま目が覚めていただけだったらしい。翌日からは何度声をかけても起きてくれず、それは数日経ったいまも変わらなかった。
主の寝室に入り、カーテンを開けながら様子を伺う。朝陽が顔に当たっても気にならないのか、麗しい顔が目覚める気配はまったくない。
「クシフォス様、起きてください」
ベッドの側に立ってそう話しかけるが「ん~、もうちょっとだけ」と言って起きようとしない。
「駄目ですよ。今日は絶対に起こすようにとアスピダ様に言われているんです」
「じゃあ……アスピダが来るまで……」
「クシフォスさ、……っ」
急に伸びてきた手に腕を掴まれ、あっという間にベッドに引き込まれてしまった。そのまま抱きしめられて身動きが取れなくなる。
リトスは内心焦っていた。主を起こすのが仕事なのに失敗するなんて許されるはずがない。それどころか主のベッドに横たわるなんてもってのほかのはずだ。
「クシフォス様、起きてくださいっ」
「ん~、あとちょっと……」
「クシフォス様っ」
また寝入りそうな雰囲気に慌てて顔を上げた。
「……っ」
思ったよりも近いところにある美しい顔に、リトスは思わず息を呑んでいた。あっという間に鼓動が早まり、すよすよと額に当たる寝息にじわじわと顔が熱くなる。それでも酒場で感じたような恐怖や嫌悪感は湧かなかった。
(もしかして雌っぽく感じるからかな)
なぜ雄であるクシフォスにそう感じるのかリトスにはわからない。ただ、そのおかげで怖くないのかもしれないとは思っていた。
(それに、クシフォス様の腕はすごく優しくて温かいんだ)
つい、小さい頃のことを思い出してしまった。
当時から小柄だったリトスは、それでも兄だからとよくルヴィニを抱きしめていた。きゅっと腕の中に閉じ込めると綺麗な赤毛の耳がピクピク動き、それを見るのが何より好きだった。自分より温かい体と寝息を感じながら寝るのが好きだった。
(……何だか眠くなってきた)
幸せだった頃を思い出したからか、段々と瞼が重くなっていく。久しぶりに感じる穏やかな日々に緊張が解れたのかもしれない。気がつけば紺碧の目はすっかり瞼の奥へと隠れてしまっていた。
どのくらい時間が経っただろうか。不意に「これはまた美しい光景だな」という声でハッと目が覚めた。慌てて頭を動かすと、ベッドの脇でアスピダが微笑んでいる。
「す、すみませんっ」
リトスは慌てて上半身を起こそうとした。ところがクシフォスの腕は意外と力強く、いくら体を動かしても離してもらえない。
「クシフォス様、起きてくださいっ。アスピダ様がいらっしゃいましたよっ」
「ん~……」
「クシフォス様っ」
いくら声をかけても美しい顔は眠ったままだ。主を起こすという仕事さえできないのかと情けなく思いながら、とにかく起こさなくてはと必死にクシフォスの腕を揺らす。そんなリトスにアスピダは「焦らなくていいから」と声をかけた。
「でも、」
「むしろ、いいものを見せてもらったと思っている」
「いいもの……?」
「麗しい我が主と可愛い兎族が寄り添って眠っているなんて、眼福以外の何ものでもないだろう?」
どういう意味がわからず困惑する紺碧の目にアスピダが微笑みかける。
「それに我が主がきみに何かすることは決してないし、きみが主を誘うことがないこともよくわかっている」
「も、もちろんですっ」
慌ててそう答え、必死に体を捩ってクシフォスの腕から逃れた。乱れた髪の毛を整え、垂れ耳の毛を撫でつけながら未だ寝続けているクシフォスを見る。
(クシフォス様は特別な狼族だから、兎族とどうこうなることはないんだ)
そう説明されたのは雇われることが決まってすぐだった。どういうことか具体的にはわからないものの、特別な狼族であるクシフォスは長と同じくらい偉い人なのだという。そして、従者のアスピダと番になるのだということも聞かされた。
(兎族は雄同士でもつがうけど、狼族もそうなんだろうか)
雌雄どちらでも子を生める兎族は雄同士でつがうこともある。雄雌のほうが圧倒的に子が生まれやすいため雄同士というのは多くないものの、珍しいことではなかった。
しかし、狼族はどうだっただろうか。子を作る番としては兎族を選ぶはずだが、それ以外の番というのがいるのかもしれない。あれこれ考えるリトスに、クシフォスは「そのうちわかるよ」と微笑んだ。
(でも、わかる前にお屋敷を出ることになる)
クシフォスは長に近い地位にある。ということは、長の息子である蒼灰の君とも近い関係ということだ。ルヴィニが蒼灰の君の花嫁になれば間違いなく自分のことがルヴィニにも伝わってしまうだろう。そうなる前に出て行かなくてはいけない。
(……わかってる)
華街に行く決意も固まった。それなのに未練がましくこんなふうに屋敷で働いているのは、きっと穏やかなこの生活を失いたくないからだ。
(でも、僕はアフィーテだからここにはいられない)
これは夢なんだと思い、夢は必ず覚めるものだと何度も自分に言い聞かせた。
(月の宴まで、あと少し)
遅くとも宴の日までには出て行かなくては。大丈夫、こんなにもいい思い出ができたのだから僕は華街でもやっていける。
(それまで、もう少しだけ夢を見ていたい)
こうした生活もあと少しの間だけだ。そう思いながら、リトスはまだ眠っている麗しい主に「起きてください」と声をかけた。
身支度を整えたら、次に目覚めのお茶の準備をする。ポットに注いだ熱々のお湯の中で茶葉が揺れるのを確認してからクシフォスを起こすのが最初の仕事だ。そして、これがもっとも困難な仕事でもあった。
(まさか、こんなに朝が弱い人だったなんて)
初対面のときはたまたま目が覚めていただけだったらしい。翌日からは何度声をかけても起きてくれず、それは数日経ったいまも変わらなかった。
主の寝室に入り、カーテンを開けながら様子を伺う。朝陽が顔に当たっても気にならないのか、麗しい顔が目覚める気配はまったくない。
「クシフォス様、起きてください」
ベッドの側に立ってそう話しかけるが「ん~、もうちょっとだけ」と言って起きようとしない。
「駄目ですよ。今日は絶対に起こすようにとアスピダ様に言われているんです」
「じゃあ……アスピダが来るまで……」
「クシフォスさ、……っ」
急に伸びてきた手に腕を掴まれ、あっという間にベッドに引き込まれてしまった。そのまま抱きしめられて身動きが取れなくなる。
リトスは内心焦っていた。主を起こすのが仕事なのに失敗するなんて許されるはずがない。それどころか主のベッドに横たわるなんてもってのほかのはずだ。
「クシフォス様、起きてくださいっ」
「ん~、あとちょっと……」
「クシフォス様っ」
また寝入りそうな雰囲気に慌てて顔を上げた。
「……っ」
思ったよりも近いところにある美しい顔に、リトスは思わず息を呑んでいた。あっという間に鼓動が早まり、すよすよと額に当たる寝息にじわじわと顔が熱くなる。それでも酒場で感じたような恐怖や嫌悪感は湧かなかった。
(もしかして雌っぽく感じるからかな)
なぜ雄であるクシフォスにそう感じるのかリトスにはわからない。ただ、そのおかげで怖くないのかもしれないとは思っていた。
(それに、クシフォス様の腕はすごく優しくて温かいんだ)
つい、小さい頃のことを思い出してしまった。
当時から小柄だったリトスは、それでも兄だからとよくルヴィニを抱きしめていた。きゅっと腕の中に閉じ込めると綺麗な赤毛の耳がピクピク動き、それを見るのが何より好きだった。自分より温かい体と寝息を感じながら寝るのが好きだった。
(……何だか眠くなってきた)
幸せだった頃を思い出したからか、段々と瞼が重くなっていく。久しぶりに感じる穏やかな日々に緊張が解れたのかもしれない。気がつけば紺碧の目はすっかり瞼の奥へと隠れてしまっていた。
どのくらい時間が経っただろうか。不意に「これはまた美しい光景だな」という声でハッと目が覚めた。慌てて頭を動かすと、ベッドの脇でアスピダが微笑んでいる。
「す、すみませんっ」
リトスは慌てて上半身を起こそうとした。ところがクシフォスの腕は意外と力強く、いくら体を動かしても離してもらえない。
「クシフォス様、起きてくださいっ。アスピダ様がいらっしゃいましたよっ」
「ん~……」
「クシフォス様っ」
いくら声をかけても美しい顔は眠ったままだ。主を起こすという仕事さえできないのかと情けなく思いながら、とにかく起こさなくてはと必死にクシフォスの腕を揺らす。そんなリトスにアスピダは「焦らなくていいから」と声をかけた。
「でも、」
「むしろ、いいものを見せてもらったと思っている」
「いいもの……?」
「麗しい我が主と可愛い兎族が寄り添って眠っているなんて、眼福以外の何ものでもないだろう?」
どういう意味がわからず困惑する紺碧の目にアスピダが微笑みかける。
「それに我が主がきみに何かすることは決してないし、きみが主を誘うことがないこともよくわかっている」
「も、もちろんですっ」
慌ててそう答え、必死に体を捩ってクシフォスの腕から逃れた。乱れた髪の毛を整え、垂れ耳の毛を撫でつけながら未だ寝続けているクシフォスを見る。
(クシフォス様は特別な狼族だから、兎族とどうこうなることはないんだ)
そう説明されたのは雇われることが決まってすぐだった。どういうことか具体的にはわからないものの、特別な狼族であるクシフォスは長と同じくらい偉い人なのだという。そして、従者のアスピダと番になるのだということも聞かされた。
(兎族は雄同士でもつがうけど、狼族もそうなんだろうか)
雌雄どちらでも子を生める兎族は雄同士でつがうこともある。雄雌のほうが圧倒的に子が生まれやすいため雄同士というのは多くないものの、珍しいことではなかった。
しかし、狼族はどうだっただろうか。子を作る番としては兎族を選ぶはずだが、それ以外の番というのがいるのかもしれない。あれこれ考えるリトスに、クシフォスは「そのうちわかるよ」と微笑んだ。
(でも、わかる前にお屋敷を出ることになる)
クシフォスは長に近い地位にある。ということは、長の息子である蒼灰の君とも近い関係ということだ。ルヴィニが蒼灰の君の花嫁になれば間違いなく自分のことがルヴィニにも伝わってしまうだろう。そうなる前に出て行かなくてはいけない。
(……わかってる)
華街に行く決意も固まった。それなのに未練がましくこんなふうに屋敷で働いているのは、きっと穏やかなこの生活を失いたくないからだ。
(でも、僕はアフィーテだからここにはいられない)
これは夢なんだと思い、夢は必ず覚めるものだと何度も自分に言い聞かせた。
(月の宴まで、あと少し)
遅くとも宴の日までには出て行かなくては。大丈夫、こんなにもいい思い出ができたのだから僕は華街でもやっていける。
(それまで、もう少しだけ夢を見ていたい)
こうした生活もあと少しの間だけだ。そう思いながら、リトスはまだ眠っている麗しい主に「起きてください」と声をかけた。
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