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甘やかな前進
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「はぁ」と吐き出した息が真っ白になった。庭の紅葉もすっかり落ちてしまい、冬が始まったことを物語っている。
「手袋が必要だったかな」
そう言いながら修一朗さんが左手を掴んだ。僕の手ごと温かな外套の下に引き込み、そのまま優しく指を絡める。嬉しいやら照れくさいやらで、巻いてもらった襟巻きを口元まで引っ張り上げてにやける口を隠した。
「寒くなってきたから、そろそろ散歩はやめておこうか」
「大丈夫です。それに、こうして……二人きりで歩くのは好きですから」
途中から少し小さくなってしまった声でそう告げると、修一朗さんが小さく咳き込んでから「うん、そうだね」と答える。
「それなら、昼間の一番暖かそうなときに散歩することにしよう」
「はい」
嬉しくて、外套の下で修一朗さんの手をギュッと握り締めた。すると、僕の薬指にある指輪がかすかに指に食い込んでドキッとする。
(……本当に結婚したんだ)
昨日、修一朗さんが役所に婚姻届を出しに行った。僕も一緒に行きたかったけれど、噂を聞きつけた新聞記者たちが待ち構えているかもしれないということで部屋で待つことになった。そうして小一時間ほど経って帰って来た修一朗さんの手には、いま僕の左手薬指にはめられている指輪があった。
「本当は式で渡すんだろうけど、早くつけたところを見たくて」と言いながら、僕の手を取って指にはめてくれた。宝飾品には詳しくないけれど、おそらく白金に宝石をあしらったものに違いない。
(姉さんが持ってたカタログのものに似てる)
生前の姉がニコニコしながら「千香くんにきっと似合うわ」と言って見せてくれたのは、銀座にある有名な宝飾店のカタログだった。表には“天景堂”という店名と“結婚準備号”という文字があったのを思い出す。
(どうして僕に何度も見せてくれるのか、あのときはわからなかったけど)
興味津々だった僕の様子に気づいて見せてくれたのかもしれない。もしくは、カタログを見て赤くなる僕を見たかったのか……それとも、そんな僕の様子を修一朗さんに見せたかったのだろうか。
(……最後のような気もする)
修一朗さんから聞く姉の様子は、僕が知っている姿とは少し違っていた。僕の前では優しく微笑む姿ばかりだったけれど、本当は悪戯が好きでお茶目なところがあったらしい。それに僕のいろんな姿を見せることで修一朗さんをからかうこともあったそうだ。そういえば、あのカタログを見せてくれるのは修一朗さんが来るときだった気がする。
(姉さんにこの指輪、見えてるかな)
姉が言っていたように似合っているだろうか。それならきっと笑ってくれているに違いない。
(そうであってほしい)
そうじゃないと、僕はこのまま幸せになってもいいのか不安になってしまう。
本当は、結婚自体にもまだ戸惑いが残っていた。βの男でしかない僕が、優秀なαである修一朗さんのそばにいてもいいのか考えることもある。僕がβである限り、この先同じようなことを何度も考えてしまうだろう。
それでも僕は修一朗さんを受け入れた。僕自身が諦めきれなくて、結婚したいと言ってくれた修一朗さんに甘えてしまった。
(分不相応だとわかっているけど、でも、この手を離したくなかったんだ)
外套の下の大きな手を、もう少しだけ強く握り締めた。この温もりを忘れないように、左手にしっかりと刻みつけるように力を込める。
βの僕は、いつか珠守の家を出ることになるだろう。修一朗さんの気持ちを疑っているわけじゃないけれど、αの華族がβの伴侶と一生を添い遂げるのは難しいことは僕もわかっている。
(βの僕じゃ地位と家を支えるための役には立たない)
せめて実家に力があったら違っていたかもしれない。でも、この結婚は元々寳月の家が生き残るために父が無理やり進めたものだ。
(だから別れる日が来ることをいまから覚悟しておこう。いまのうちに修一朗さんとの思い出をたくさん作っておくんだ)
いつかそのときが来たとしても幸せな思い出があれば生きていける。寳月の家では与えられなかったたくさんのものをもらっているのだから、これ以上の欲を掻いてはいけない。
(それに、αの修一朗さんにはいつか運命の相手が現れるかもしれない。そのときちゃんと身を引けるようにしておかなくては)
修一朗さんがくれたこの指輪と思い出を手に珠守の屋敷を出て行けるよう、幸せないまを心にしっかりと刻み込んでおこう。
「やっぱり寒いかい?」
「え?」
「急に黙ってしまったから、やっぱり寒いのかと思ってね」
心配そうな顔をしている修一朗さんに、慌てて「大丈夫です」と答えた。
「いただいた襟巻きがありますし、それに左手がとても温かいから平気です」
「本当は両手とも繋いで歩けるといいんだけどね」
そう言ってにっこり笑う綺麗な顔に鼓動が速くなった。あぁ、やっぱり僕は修一朗さんが好きだ。姉の許嫁だった人で、僕の結婚相手になった人。そして、いつかは別れなければいけない人。
(……いまは考えないようにしよう)
いつか訪れる別れのことを考えているとき、なぜか修一朗さんまで心配そうな表情を浮かべる。心の中を覗かれているとはさすがに思わないけれど、優秀な修一朗さんだから気をつけたほうがいい。
(僕のことで、これ以上煩わせるわけにはいかない)
だから、伴侶である間は精一杯その役目を果たそうと思っている。ただのβでしかない僕にできることがあるかわからないけれど、修一朗さんの役に立ちたいと心から思っていた。それが子どもを作ることすらできない僕にできる唯一の恩返しだとも思っている。
(大好きな修一朗さんのために、できる限りのことをしたい)
改めてそう決意したとき、ふわりといい香りが鼻をくすぐった。そっと深呼吸し、大好きなその香りを胸いっぱいに吸い込む。
(何ていう香水だろう)
そういえば香水を変えたのか聞きそびれたままだ。
本当は香水の名前を知りたいと思っていた。もし別れることになっても、香水を手に入れれば大好きな香りとだけは別れずに済む。だけど、僕が香りの話をするときっと修一朗さんは気にしてしまうだろう。それなら黙っておいたほうがいい。
(百貨店で売ってるものかな……もしかしたら外国から取り寄せたものかもしれない)
清々しくて少し甘い香りを嗅ぐと幸せな気持ちになれた。どうしようもなく興奮してしまうこともあるけれど、それは僕が修一朗さんを好きだからだ。
この香りも忘れないように、たくさん嗅いで覚えておこう。そう思った僕は、気づかれないようにもう一度甘い香りを深く深く吸い込んだ。
「手袋が必要だったかな」
そう言いながら修一朗さんが左手を掴んだ。僕の手ごと温かな外套の下に引き込み、そのまま優しく指を絡める。嬉しいやら照れくさいやらで、巻いてもらった襟巻きを口元まで引っ張り上げてにやける口を隠した。
「寒くなってきたから、そろそろ散歩はやめておこうか」
「大丈夫です。それに、こうして……二人きりで歩くのは好きですから」
途中から少し小さくなってしまった声でそう告げると、修一朗さんが小さく咳き込んでから「うん、そうだね」と答える。
「それなら、昼間の一番暖かそうなときに散歩することにしよう」
「はい」
嬉しくて、外套の下で修一朗さんの手をギュッと握り締めた。すると、僕の薬指にある指輪がかすかに指に食い込んでドキッとする。
(……本当に結婚したんだ)
昨日、修一朗さんが役所に婚姻届を出しに行った。僕も一緒に行きたかったけれど、噂を聞きつけた新聞記者たちが待ち構えているかもしれないということで部屋で待つことになった。そうして小一時間ほど経って帰って来た修一朗さんの手には、いま僕の左手薬指にはめられている指輪があった。
「本当は式で渡すんだろうけど、早くつけたところを見たくて」と言いながら、僕の手を取って指にはめてくれた。宝飾品には詳しくないけれど、おそらく白金に宝石をあしらったものに違いない。
(姉さんが持ってたカタログのものに似てる)
生前の姉がニコニコしながら「千香くんにきっと似合うわ」と言って見せてくれたのは、銀座にある有名な宝飾店のカタログだった。表には“天景堂”という店名と“結婚準備号”という文字があったのを思い出す。
(どうして僕に何度も見せてくれるのか、あのときはわからなかったけど)
興味津々だった僕の様子に気づいて見せてくれたのかもしれない。もしくは、カタログを見て赤くなる僕を見たかったのか……それとも、そんな僕の様子を修一朗さんに見せたかったのだろうか。
(……最後のような気もする)
修一朗さんから聞く姉の様子は、僕が知っている姿とは少し違っていた。僕の前では優しく微笑む姿ばかりだったけれど、本当は悪戯が好きでお茶目なところがあったらしい。それに僕のいろんな姿を見せることで修一朗さんをからかうこともあったそうだ。そういえば、あのカタログを見せてくれるのは修一朗さんが来るときだった気がする。
(姉さんにこの指輪、見えてるかな)
姉が言っていたように似合っているだろうか。それならきっと笑ってくれているに違いない。
(そうであってほしい)
そうじゃないと、僕はこのまま幸せになってもいいのか不安になってしまう。
本当は、結婚自体にもまだ戸惑いが残っていた。βの男でしかない僕が、優秀なαである修一朗さんのそばにいてもいいのか考えることもある。僕がβである限り、この先同じようなことを何度も考えてしまうだろう。
それでも僕は修一朗さんを受け入れた。僕自身が諦めきれなくて、結婚したいと言ってくれた修一朗さんに甘えてしまった。
(分不相応だとわかっているけど、でも、この手を離したくなかったんだ)
外套の下の大きな手を、もう少しだけ強く握り締めた。この温もりを忘れないように、左手にしっかりと刻みつけるように力を込める。
βの僕は、いつか珠守の家を出ることになるだろう。修一朗さんの気持ちを疑っているわけじゃないけれど、αの華族がβの伴侶と一生を添い遂げるのは難しいことは僕もわかっている。
(βの僕じゃ地位と家を支えるための役には立たない)
せめて実家に力があったら違っていたかもしれない。でも、この結婚は元々寳月の家が生き残るために父が無理やり進めたものだ。
(だから別れる日が来ることをいまから覚悟しておこう。いまのうちに修一朗さんとの思い出をたくさん作っておくんだ)
いつかそのときが来たとしても幸せな思い出があれば生きていける。寳月の家では与えられなかったたくさんのものをもらっているのだから、これ以上の欲を掻いてはいけない。
(それに、αの修一朗さんにはいつか運命の相手が現れるかもしれない。そのときちゃんと身を引けるようにしておかなくては)
修一朗さんがくれたこの指輪と思い出を手に珠守の屋敷を出て行けるよう、幸せないまを心にしっかりと刻み込んでおこう。
「やっぱり寒いかい?」
「え?」
「急に黙ってしまったから、やっぱり寒いのかと思ってね」
心配そうな顔をしている修一朗さんに、慌てて「大丈夫です」と答えた。
「いただいた襟巻きがありますし、それに左手がとても温かいから平気です」
「本当は両手とも繋いで歩けるといいんだけどね」
そう言ってにっこり笑う綺麗な顔に鼓動が速くなった。あぁ、やっぱり僕は修一朗さんが好きだ。姉の許嫁だった人で、僕の結婚相手になった人。そして、いつかは別れなければいけない人。
(……いまは考えないようにしよう)
いつか訪れる別れのことを考えているとき、なぜか修一朗さんまで心配そうな表情を浮かべる。心の中を覗かれているとはさすがに思わないけれど、優秀な修一朗さんだから気をつけたほうがいい。
(僕のことで、これ以上煩わせるわけにはいかない)
だから、伴侶である間は精一杯その役目を果たそうと思っている。ただのβでしかない僕にできることがあるかわからないけれど、修一朗さんの役に立ちたいと心から思っていた。それが子どもを作ることすらできない僕にできる唯一の恩返しだとも思っている。
(大好きな修一朗さんのために、できる限りのことをしたい)
改めてそう決意したとき、ふわりといい香りが鼻をくすぐった。そっと深呼吸し、大好きなその香りを胸いっぱいに吸い込む。
(何ていう香水だろう)
そういえば香水を変えたのか聞きそびれたままだ。
本当は香水の名前を知りたいと思っていた。もし別れることになっても、香水を手に入れれば大好きな香りとだけは別れずに済む。だけど、僕が香りの話をするときっと修一朗さんは気にしてしまうだろう。それなら黙っておいたほうがいい。
(百貨店で売ってるものかな……もしかしたら外国から取り寄せたものかもしれない)
清々しくて少し甘い香りを嗅ぐと幸せな気持ちになれた。どうしようもなく興奮してしまうこともあるけれど、それは僕が修一朗さんを好きだからだ。
この香りも忘れないように、たくさん嗅いで覚えておこう。そう思った僕は、気づかれないようにもう一度甘い香りを深く深く吸い込んだ。
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