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妖狐、百貨店へ行く1
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(うわぁ、大きいなぁ)
見上げた建物はてっぺんが見えないくらい大きかった。入り口に何か文字が書いてあるけれど妖狐の僕には読めない。それでもここが噂の百貨店だということは、行き交う大勢の人間たちを見てすぐにわかった。
(ここにならきっとあれがある)
あれのことを聞いたのはずっと前だ。二つ向こうの街にある稲荷神社に棲む妖狐が「ありゃあ天下一品だった」と満面の笑みで話していたのを思い出す。その妖狐は昔、遠い遠い笠間という場所の稲荷神社に棲んでいて、そこの門前町であれに出会ったらしい。
(笠間なんて遠すぎて僕には行けないや)
話を聞いたとき、僕はまだ神社の敷地から出られないくらい弱い妖狐だった。だから行きたくても行けない夢のような場所だと思って諦めた。
(でも、いつかきっと行ってみせる)
そう思って毎日がんばってきた。それなのに十年以上経ったいまでも行くことができないままでいる。
(結構がんばってるのにな)
遠くに行くためにはたくさんの妖力が必要だ。妖力は人間から少しずつ集めて作る。だから、大勢の人間に僕が棲んでいる稲荷神社に来てもらわないといけなかった。
僕は人間を集めるため、稲荷神社に綺麗な花をたくさん咲かせることにした。秋には銀杏がたっぷり実をつけるようにもした。だけどやって来る人間の数は少ないままだ。
(みんな大きなお寺や神社のほうばかりに行ってしまうんだ)
人間は大きくて有名なお寺や神社が大好きだ。そんな神社仏閣がたくさんあるここでは、ただ古いだけの僕の神社は素通りされてしまう。そういう寂しい神社だと妖力を集めることができない。そんな場所に棲む僕みたいな妖は力が弱いから、神社から離れられる距離や時間も短くなる。
(だから諦めてたんだけど、近くにこれができた)
もう一度大きな建物を見上げた。
ここは百貨店というところで、名前のとおりいろんなものを売っていると聞いている。だから、きっとあれも売っているはず。百貨店の話を聞いた一年前からお賽銭を貯め始め、ようやく来ることができた。この日のために古い着物も洗って人に化ける練習もたくさんしてきた。
(さぁ、あれを買いに行くぞ!)
勇んで入り口をくぐり、クンクンと匂いを嗅いで目的のあれを探すことにした。
(こっちかな)
いろんな匂いがして少し不安だけれど、たぶんこっちで間違いない。そう思って向かった先には変な階段があった。
階段だけど、動いている。そばには綺麗な格好をした女の人が立っていて、洋装の男の人が話しかけていた。それに答えた女の人がにこりと笑うと男の人が上っていく階段に乗る。
今度は、釣り鐘みたいな帽子を被った女の人が動く階段に近づいた。そうして男の人と同じように女の人に話しかけて、今度は下っていく階段に乗った。
(そっか、あの人が行き先を案内してるんだ)
それはわかったけれど僕には話しかけることができない。姿は人間っぽくなれても人間の言葉が話せないからだ。
(もっと大きな稲荷神社に棲んでたら、きっと人間の言葉も話せたのに)
体ももっと大きくなれるし大人の人間にも化けられる。その前にあれを買いに遠出することだってできたはずだ。
思わずため息をついてしまった。でも、いまさらそんなことを思っても仕方がない。僕は一か八かで下に向かう階段に近づいた。
(……動いてる)
ゆっくりだけれど動いている。こんなもの、どうやって乗っていいのかわからない。
僕を追い越した男の人や女の人は平気な顔で乗っていた。僕と同じくらい小さい子どもも笑顔で乗っている。
(あの子が乗れるなら、僕だって……!)
ふんと鼻息を漏らして階段に近づいた。動きをよーく見ながら足を踏み出す。……駄目だ、乗れない。次のが来たら今度こそ。……また駄目だった。ええい、今度こそは。
そんなことをしていたら後ろから「おい、早くしろ」と急かされた。それに気づいた案内係の女の人が「お客様」と僕に声をかける。そうして腕を掴むつもりなのか手を伸ばしてきた。
(しまった!)
きっと僕を捕まえるつもりなんだ。捕まったら何をされるかわからない。わかっているのに、僕は咄嗟に目を瞑ってしまった。
そんなことをしてもどうしようもないのに僕は何て間抜けなんだろう。でも、どうすればいいのかわからなかったんだ。こんな近くで人間に会ったことがないから逃げ方もわからない。
「こんなところにいたのか」
(え……?)
「先に行くなとあれだけ言ったのに駄目じゃないか。あぁ、皆様ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません」
そぅっと目を開けると、目の前に立派な洋装姿の男が立っていた。着ているのは最近よく見かける三つ揃えというやつで、門前町の向こう側に棲む妖狐がこんな格好に化けていたのを思い出す。
「さぁ、行こうか」
僕よりずっと大きな体をした男が手を差し出した。
(行こうかって、どういうこと?)
どうしていいのかわからずためらっていると、「ほら」と言いながら僕の右手を掴む。そうしてひょいと僕を抱き上げて下に動く階段に乗ってしまった。
(……もしかして、これってこの男に捕まってしまったってことなんじゃ)
あんまり自然だったから捕まったことに気づかなかった。慌てて飛び降りようにも、動く階段が怖くて男の肩をぎゅっと掴んでしまう。
(どうなってしまうんだろう)
怖くなった僕は、ますます肩を掴む両手に力を入れてしまった。
見上げた建物はてっぺんが見えないくらい大きかった。入り口に何か文字が書いてあるけれど妖狐の僕には読めない。それでもここが噂の百貨店だということは、行き交う大勢の人間たちを見てすぐにわかった。
(ここにならきっとあれがある)
あれのことを聞いたのはずっと前だ。二つ向こうの街にある稲荷神社に棲む妖狐が「ありゃあ天下一品だった」と満面の笑みで話していたのを思い出す。その妖狐は昔、遠い遠い笠間という場所の稲荷神社に棲んでいて、そこの門前町であれに出会ったらしい。
(笠間なんて遠すぎて僕には行けないや)
話を聞いたとき、僕はまだ神社の敷地から出られないくらい弱い妖狐だった。だから行きたくても行けない夢のような場所だと思って諦めた。
(でも、いつかきっと行ってみせる)
そう思って毎日がんばってきた。それなのに十年以上経ったいまでも行くことができないままでいる。
(結構がんばってるのにな)
遠くに行くためにはたくさんの妖力が必要だ。妖力は人間から少しずつ集めて作る。だから、大勢の人間に僕が棲んでいる稲荷神社に来てもらわないといけなかった。
僕は人間を集めるため、稲荷神社に綺麗な花をたくさん咲かせることにした。秋には銀杏がたっぷり実をつけるようにもした。だけどやって来る人間の数は少ないままだ。
(みんな大きなお寺や神社のほうばかりに行ってしまうんだ)
人間は大きくて有名なお寺や神社が大好きだ。そんな神社仏閣がたくさんあるここでは、ただ古いだけの僕の神社は素通りされてしまう。そういう寂しい神社だと妖力を集めることができない。そんな場所に棲む僕みたいな妖は力が弱いから、神社から離れられる距離や時間も短くなる。
(だから諦めてたんだけど、近くにこれができた)
もう一度大きな建物を見上げた。
ここは百貨店というところで、名前のとおりいろんなものを売っていると聞いている。だから、きっとあれも売っているはず。百貨店の話を聞いた一年前からお賽銭を貯め始め、ようやく来ることができた。この日のために古い着物も洗って人に化ける練習もたくさんしてきた。
(さぁ、あれを買いに行くぞ!)
勇んで入り口をくぐり、クンクンと匂いを嗅いで目的のあれを探すことにした。
(こっちかな)
いろんな匂いがして少し不安だけれど、たぶんこっちで間違いない。そう思って向かった先には変な階段があった。
階段だけど、動いている。そばには綺麗な格好をした女の人が立っていて、洋装の男の人が話しかけていた。それに答えた女の人がにこりと笑うと男の人が上っていく階段に乗る。
今度は、釣り鐘みたいな帽子を被った女の人が動く階段に近づいた。そうして男の人と同じように女の人に話しかけて、今度は下っていく階段に乗った。
(そっか、あの人が行き先を案内してるんだ)
それはわかったけれど僕には話しかけることができない。姿は人間っぽくなれても人間の言葉が話せないからだ。
(もっと大きな稲荷神社に棲んでたら、きっと人間の言葉も話せたのに)
体ももっと大きくなれるし大人の人間にも化けられる。その前にあれを買いに遠出することだってできたはずだ。
思わずため息をついてしまった。でも、いまさらそんなことを思っても仕方がない。僕は一か八かで下に向かう階段に近づいた。
(……動いてる)
ゆっくりだけれど動いている。こんなもの、どうやって乗っていいのかわからない。
僕を追い越した男の人や女の人は平気な顔で乗っていた。僕と同じくらい小さい子どもも笑顔で乗っている。
(あの子が乗れるなら、僕だって……!)
ふんと鼻息を漏らして階段に近づいた。動きをよーく見ながら足を踏み出す。……駄目だ、乗れない。次のが来たら今度こそ。……また駄目だった。ええい、今度こそは。
そんなことをしていたら後ろから「おい、早くしろ」と急かされた。それに気づいた案内係の女の人が「お客様」と僕に声をかける。そうして腕を掴むつもりなのか手を伸ばしてきた。
(しまった!)
きっと僕を捕まえるつもりなんだ。捕まったら何をされるかわからない。わかっているのに、僕は咄嗟に目を瞑ってしまった。
そんなことをしてもどうしようもないのに僕は何て間抜けなんだろう。でも、どうすればいいのかわからなかったんだ。こんな近くで人間に会ったことがないから逃げ方もわからない。
「こんなところにいたのか」
(え……?)
「先に行くなとあれだけ言ったのに駄目じゃないか。あぁ、皆様ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません」
そぅっと目を開けると、目の前に立派な洋装姿の男が立っていた。着ているのは最近よく見かける三つ揃えというやつで、門前町の向こう側に棲む妖狐がこんな格好に化けていたのを思い出す。
「さぁ、行こうか」
僕よりずっと大きな体をした男が手を差し出した。
(行こうかって、どういうこと?)
どうしていいのかわからずためらっていると、「ほら」と言いながら僕の右手を掴む。そうしてひょいと僕を抱き上げて下に動く階段に乗ってしまった。
(……もしかして、これってこの男に捕まってしまったってことなんじゃ)
あんまり自然だったから捕まったことに気づかなかった。慌てて飛び降りようにも、動く階段が怖くて男の肩をぎゅっと掴んでしまう。
(どうなってしまうんだろう)
怖くなった僕は、ますます肩を掴む両手に力を入れてしまった。
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